採りごろを見分ける
葉の厚みと大きさで判断します。手のひらの半分ほどの大きさで、指で押すと少ししなる程度の厚みがある葉が食べごろです。大きく育ちすぎた葉は硬く、ぬめりも減ります。
収穫は七月から十月まで続きます。ひと株から一度に十枚から二十枚採れ、一週間から十日でまた同じだけ採れる、というくらいの勢いがあります。
採り始めは植え付けから六週間ほど、つるが一メートルを超えたころです。株が小さいうちに採りすぎると伸びが止まるので、最初の一か月は形を作ることを優先し、収穫は控えめにします。
| 見た目 | 状態 | 使い方 |
|---|---|---|
| 小さくつやのある葉 | 先端近くの若い葉 | 生のままサラダにも使える |
| 手のひら半分の厚い葉 | いちばんの食べごろ | 湯通しして和え物やみそ汁に |
| 大きく色の濃い葉 | 少し硬い | 細かく刻んで炒め物に |
| 黄色くなった葉 | 採り遅れ | 株から外して片づける |
摘む位置と手順
先端の若い葉ばかり採ると、つるの伸びが止まります。逆に下の葉だけ採ると、株の姿が上に抜けていきます。全体から少しずつ採るのが、長く収穫を続けるこつです。
葉柄のつけ根から摘むと、そこにわき芽(茎の途中から出る新しい芽)が残って次の葉が出ます。ちぎるように引っ張ると茎の皮がむけるので、爪で葉柄を折るか、はさみで切ります。
- 全体から散らして採る
- 一本のつるから三枚まで、と決めて散らして採ります。一か所に集中すると、そのつるだけ弱ります。
- 葉柄で切る
- 葉のつけ根の柄をはさみで切ります。茎を傷つけないので、切り口から腐りが入る心配がありません。
- 朝のうちに採る
- 気温の上がる前に採ると、葉の張りが良く日持ちします。昼に採った葉はその日のうちに使い切ります。
収穫のときに、黄色くなった葉と枯れた葉も一緒に取り除きます。株の内側の風通しがよくなり、病気が減ります。
むかごも採って使う
秋になると葉のつけ根に、いぼのような形のむかごができます。これは翌年の種になるだけでなく、そのまま食べることもできます。ゆでるとほくほくとした食感になります。
採るのは十月から十一月、色が茶色くなってからです。緑のうちに採ると、食べても味が薄く、種としても芽が出にくくなります。株の下のほうから順に熟していくので、何度かに分けて採ります。
- 茶色くなるまで待つ
- 十月に入ると緑から茶色へ変わります。指で軽く触れて簡単に外れるものが、熟して採りどきになったものです。
- 翌年の分を残す
- 大きいものを十粒ほど選び、乾かさないよう新聞紙に包んで冷暗所に置きます。四月に土へ埋めれば芽が出ます。
- 落ちる前に拾う
- 落ちたむかごを放っておくと、翌年そこから芽が出て思わぬ場所に広がります。地面のむかごは拾い集めます。
下ごしらえと保存
生でも食べられますが、さっと湯通しするとぬめりが出て、味も食感もはっきりよくなります。二十秒から三十秒、色が鮮やかな緑に変わったら引き上げます。
採りすぎたときは、湯通しして水気を絞り、小分けにして冷凍します。この形なら一か月は持ち、みそ汁や和え物にそのまま使えます。
- 湯通しは短く
- 沸かした湯に二十秒ほどくぐらせ、すぐ冷水に取ります。ゆですぎるとぬめりが流れ、色もくすみます。
- 小分けにして凍らせる
- 水気を絞って一回分ずつ包み、冷凍します。凍ったまま汁物に入れられるので、忙しい日に役立ちます。
| 用途 | 下ごしらえ | 日持ちの目安 |
|---|---|---|
| すぐ使う | 洗って湿らせた紙で包み冷蔵 | 三日 |
| まとめて保存 | 湯通しして絞り冷凍 | 一か月 |
| 汁物に使う | 湯通しして刻む | 冷蔵で二日 |
収穫を長く続ける工夫
同じ株から半年近く採り続けるので、株の消耗をどう補うかが勝負です。摘み取りと追肥をひとまとまりの作業として組み立てると、秋まで質が落ちません。
九月に入ったら、伸びすぎたつるを三分の一ほど切り戻します。新しいわき芽が出て、十月に柔らかい葉をもう一度採れます。切るのが遅れると、伸び直す前に寒くなって間に合いません。
- 採ったら足す
- 大きく採った週には、薄めた液体肥料を与えます。採るだけ採って肥料を足さないと、葉がだんだん小さくなります。
- 九月に切り戻す
- 九月上旬に、伸びきったつるを三分の一切ります。二週間ほどでわき芽が伸び、秋の収穫が始まります。
- 霜の前に採り切る
- 初霜に当たると葉が一晩で傷みます。十一月の予報を見て、霜の前に残った葉をまとめて収穫します。
採り遅れたときの立て直し
旅行などで二週間放っておくと、葉が大きく硬くなり、つるも絡みます。硬い葉も刻んで炒めれば食べられますが、株の姿を戻す作業を先にします。
戻す手順はどの時期でも同じです。伸びすぎを切り、混みを間引き、肥料と水を足す。これで二週間後には柔らかい葉が採れる状態に戻ります。
- 硬い葉を落とす
- 硬くなった大きい葉は残しても質が戻りません。使う分だけ採って、残りは株から外して片づけます。
- つるを切り戻す
- 伸びすぎたつるを三分の一から半分まで切ります。生育中の時期なら、一週間でわき芽が動きます。
- 水と肥料を足す
- 切り戻したあとに薄めた液体肥料を与え、水を切らさないようにします。新しい葉は柔らかく育ちます。
おかわかめの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
おかわかめの収穫までのコツは作物ページに
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