症状から原因を絞る
おかわかめは丈夫で、無農薬でも育て切れる数少ない葉物です。それでも出る問題はいくつかあり、多くは虫ではなく置き場所や水の管理に原因があります。
葉の異変を見たら、まず虫がいるかどうかを確かめます。虫が見当たらなければ、日ざし、水、肥料のどれかを疑うと早く原因にたどりつきます。
| 症状 | 考えられる原因 | 最初にすること |
|---|---|---|
| 葉が白くかすれる | ハダニ | 葉の裏に水をかけて流す |
| 葉に穴があく | ヨトウムシやナメクジ | 夜に見回って捕まえる |
| 葉のふちが茶色い | 強い日ざしと水切れ | 午後の日ざしを和らげる |
| 葉が黄色く落ちる | 肥料切れか根詰まり | 追肥するか大きい容器へ移す |
ハダニと乾燥
ベランダや軒下の雨の当たらない場所ではハダニが出ます。葉の裏につき、色が抜けて白くかすれた見た目になります。夏の乾いた日が続くと一気に増えます。
雨が当たる場所ではほとんど問題になりません。屋根の下で育てているなら、週に一度、葉の裏に水をかけるだけで発生をかなり防げます。
- 葉の裏を見る
- 白くかすれた葉を裏返し、小さな点が動いていればハダニです。数枚に見つかった時点で全体に広がっていると考えます。
- 水で流す
- ホースの水を葉の裏に向けて強めにかけます。三日おきに三回続けると、卵からかえった分も含めて数が減ります。
- 混みを減らす
- 葉が重なった部分を間引いて風を通します。湿り気が保たれ、ハダニの好む乾いた環境でなくなります。
夜に食べる虫
葉に大きな穴があくのに虫が見つからないときは、夜に活動するヨトウムシかナメクジです。日中は株元の土や鉢の裏に隠れているので、昼に探しても見つかりません。
数はそれほど多くないので、見つけて取り除けば十分に抑えられます。おかわかめのために薬をまく必要はまずなく、夜の見回りを二回か三回するほうが確実で早く片づきます。
食べる部分をそのまま摘み取る作物なので、薬に頼らない対策が向いています。見回りと片づけだけで抑えられる程度の被害しか出ないのが、この作物の大きな利点です。
- 夜に見回る
- 日が暮れて一時間ほどたってから、明かりを持って葉を見ます。食べている最中の虫をそのまま捕まえられます。
- 株元を探す
- 昼なら株元の土を二センチほど掘ります。丸まった芋虫が出てくることが多く、そこを重点的に探します。
- 隠れ場所を減らす
- 鉢の下や積んだ植木鉢はナメクジのすみかになります。株の周りを片づけるだけで被害が減ります。
日焼けと寒さの障害
熱帯生まれで暑さには強い植物ですが、真夏の西日が直接当たり続けると葉が硬くなり、ふちが茶色く枯れます。病気ではないので、日ざしを和らげれば新しい葉は正常に出ます。
寒さには弱く、霜に当たると地上部は一晩で枯れます。これは毎年起きることで株が死んだわけではありませんが、見た目に驚かないよう知っておきます。
- 西日を切る
- 午後だけよしずや寒冷紗をかけます。半日陰でも十分に育つので、日ざしを削っても収穫は減りません。
- 霜の予報を見る
- 十一月に最低気温が三度を下回る予報が出たら、残った葉を採り切ります。翌朝には傷んで使えなくなります。
| 時期 | 起きる障害 | 備え |
|---|---|---|
| 7月〜8月 | 西日による葉焼け | よしずで午後の日ざしを和らげる |
| 8月 | 鉢の温度の上がりすぎ | 鉢だけ日陰に置く |
| 11月〜12月 | 霜で地上部が枯れる | 株元を落ち葉やわらで覆う |
広がりすぎを防ぐ
この植物のいちばん困る性質は、生育が旺盛すぎることです。地面に落ちたむかごや、土に残った塊根から翌年勝手に芽が出て、庭のあちこちに広がることがあります。
広がってしまってからの始末は手間がかかります。最初から容器で育てるか、地植えでも根の広がりを止める仕切りを入れておくのが確実です。
- 容器で育てる
- むかごも塊根も容器の外に出ません。庭を荒らしたくないなら、深型のプランターで育てるのが最も簡単な対策です。
- 落ちたむかごを拾う
- 十月から十一月に地面を見回り、落ちたむかごを拾います。数十粒落ちることもあるので念入りに探します。
- 冬に塊根を掘る
- 地上部が枯れたら株元を掘り、いもの形をした塊根を回収します。取り残しがあると翌年そこから芽が出ます。
急に元気がなくなったときの切り分け
夏の盛りに急にしおれたときは、根に何かが起きています。地上部だけを見ていても原因は分からないので、水のやり方と鉢の中を順に確かめます。
この植物は根さえ生きていれば強く、地上部を切っても伸び直します。判断に迷ったら、傷んだ部分を切って新しい芽を待つのが安全です。
- 土の湿りを確かめる
- 土に指を入れて乾いていれば水切れ、湿ったまましおれていれば根腐れです。ここで手当てが逆になると株を失います。
- 鉢底を見る
- 鉢底の穴から根が固まって出ていれば根詰まりです。夏の植え替えは避け、水を増やして秋まで持たせます。
- 切って待つ
- 傷んだつるを切り、株元だけ残して日陰で管理します。塊根が生きていれば二週間ほどで新芽が出ます。
おかわかめの収穫までのコツは作物ページに
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