水やりは露地と鉢で考え方が違う
露地に植えたオレガノは、根付いたあとはほとんど水やりがいりません。真夏に二週間以上雨が降らず、葉が昼間だけでなく朝もしおれているようなら、朝のうちに株元へたっぷり与えます。それ以外は雨まかせで十分です。
鉢植えは土が少ない分乾きやすいので、土の表面が乾いてから鉢底から流れ出るまで与えます。ただし受け皿に水をためたままにすると根腐れするので、流れ出た水は捨てます。冬は生育が止まるので、土が乾いて二日から三日たってから与える程度にします。
| 場面 | 水やりの目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 露地・春秋 | 雨だけで足りる | 植え付け直後の十日だけ乾いたら与える |
| 露地・真夏 | 二週間雨がなく朝もしおれていたら | 夕方の水やりは蒸れの原因になる |
| 鉢・春秋 | 表土が乾いたらたっぷり | 受け皿の水は捨てる |
| 鉢・冬 | 乾いて二三日たってから | 午前中に与え、夜に土を湿らせない |
追肥は春と秋に少量だけ
オレガノは肥料が多いと茎が軟らかく伸びて倒れやすくなり、葉の香りも薄くなります。追肥(育ちの途中で足す肥料)は、三月の芽出しのころと、九月の切り戻しのあとの二回、緩効性の化成肥料を株元にひとつまみ施す程度で十分です。
葉の色が濃い緑で新芽が次々と出ているなら、追肥はいりません。葉が全体に黄色っぽく、新芽が小さいときだけ足します。液体肥料を使うなら、規定の倍に薄めたものを月に一回程度にとどめます。
- 三月に芽出し肥
- 新芽が地際から出始めたころ、株のまわりに緩効性化成肥料をひとつまみまき、軽く土と混ぜます。株元に直接かけると芽を傷めます。
- 九月に切り戻し後の肥料
- 夏を越して切り戻したあと、同じ量を施します。秋の新芽が伸びて、冬越し前に株が充実します。
- 葉色を見て判断する
- 葉が濃い緑で茂っているなら追肥は省きます。肥料を控えた株のほうが香りが強く、乾燥させたときの風味も濃くなります。
堆肥や油かすを多く施すと、茎が徒長(軟らかく間延びして伸びること)して梅雨に蒸れやすくなります。
梅雨前に切り戻して蒸れを防ぐ
オレガノの管理で最も大事なのは、梅雨入り前の切り戻しです。春に茂った株をそのまま梅雨に入れると、株の内側に湿気がこもり、中心から葉が茶色く枯れ込みます。六月上旬に、株の高さの半分から三分の一ほどまで刈り込みます。
刈った枝は捨てずに乾燥させれば、そのまま料理用のドライハーブになります。切り戻しのあと、二週間ほどで新しい芽が吹き、梅雨明けには再び茂ります。切り戻しをためらって花を咲かせると、株が疲れて夏に弱るので、料理用なら花は咲かせずに刈るのが基本です。
- 六月上旬に刈る
- 梅雨入りの予報が出たら、晴れた日の午前中に、株の高さの半分ほどまでハサミで刈り込みます。地際から五センチは残します。
- 内側の枯れ枝を抜く
- 株の中心をかき分けて、茶色くなった枝や枯れ葉を取り除きます。風が株の中を通るようにするのが目的です。
- 刈った枝は乾かして保存
- 刈った枝を小さな束にして、風通しのよい日陰に吊るします。一週間ほどで葉がぱりっと乾いたら、密閉容器に入れます。
夏の管理は風通しと日除け
オレガノは暑さそのものには強いですが、日本の夏は湿度が高いので蒸れが問題になります。株のまわりの雑草を抜き、隣の作物との間を空けて風を通します。鉢植えは、西日が当たるコンクリートの上を避け、午後に日陰になる場所へ移します。
真夏に株の中心から枯れ込んできたら、枯れた部分を取り除き、混み合った枝を間引いて風通しを確保します。この時期は肥料を施さず、水も朝だけにして、夕方以降に土を湿らせないようにします。
- 雑草と枯れ葉を取り除く
- 株元の雑草を抜き、落ち葉や枯れ枝を取ります。株元に湿気がこもるのを防ぐのが目的なので、こまめに行います。
- 鉢は午後の日陰へ
- 鉢植えは午前中だけ日の当たる場所へ移すか、西日を遮ります。鉢の側面が熱くなると根が傷みます。
- 混んだ枝を間引く
- 株の中心が混み合っていたら、内側に向かって伸びた枝を地際で数本抜きます。全体の三割ほどまでなら夏でも構いません。
秋の切り戻しと冬越しの準備
九月下旬から十月上旬に、もう一度株の三分の一ほどを切り戻すと、冬に向けて株元が充実します。この切り戻しのあとに軽く追肥をすると、秋の新芽が伸びて、翌春の芽出しがよくなります。
関東平野部では冬も地上部の一部が残り、防寒なしで越します。寒冷地では株元に腐葉土やわらを厚く敷いて根を守ります。鉢植えは軒下に移して霜と冷たい雨を避け、水やりを控えれば問題なく越します。
| 地域 | 冬の管理 | 目安 |
|---|---|---|
| 関東以西の平野部 | 防寒なしで露地越冬 | 地上部が少し残り、三月に芽吹く |
| 寒冷地・山間部 | 株元にわらや腐葉土を厚く敷く | 地上部は枯れるが根は残る |
| 鉢植え全般 | 軒下に移し、水を控える | 土が乾いて数日後に午前中に与える |
育ちが悪いときの原因の切り分け
オレガノが弱るときは、ほとんどが水と肥料の与えすぎか蒸れです。葉が黄色くなって落ちるなら水の与えすぎ、茎が細長く倒れるなら肥料の与えすぎか日照不足、株の中心から茶色く枯れるなら蒸れです。株の姿を見て原因を決めてから手を打ちます。
水の与えすぎなら乾かす、肥料なら次の追肥を抜く、蒸れなら刈り込む、というように原因に合わせた対処をします。どれも回復には二週間から一か月かかるので、手を打ったあとは急いで次の手を重ねず、新芽が出るまで待ちます。
| 症状 | 原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 下葉から黄色くなって落ちる | 水の与えすぎ | 乾くまで水を止め、鉢なら受け皿を空にする |
| 茎が細長く伸びて倒れる | 肥料過多か日照不足 | 追肥をやめ、半分に切り戻して日向へ |
| 株の中心が茶色く枯れる | 蒸れ | 枯れた部分を抜き、混んだ枝を間引く |
| 香りが弱い | 肥料と水が多い、または観賞用系統 | 乾かし気味に管理。系統が違えば植え替え |
オレガノの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
オレガノの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はオレガノの育て方にまとめています。
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