症状から原因を見分ける
オレガノの不調は、病気や虫よりも環境が原因のことが多い植物です。株の中心から枯れるなら蒸れ、葉がかすれたように白っぽくなるならハダニ、葉に白い粉が付くならうどんこ病、株全体が急にしおれるなら根腐れです。まず株元と葉裏を見て、どれに当たるかを確かめます。
料理に使うハーブなので、薬剤はなるべく使わず、風通しの改善と水での洗い流し、傷んだ部分の切除で対処するのが基本です。どうしても薬剤を使うときは、ハーブや野菜に使えると書かれたものを選び、収穫前の日数を守ります。
| 症状 | 考えられる原因 | 最初にすること |
|---|---|---|
| 株の中心から茶色く枯れる | 蒸れ | 枯れた部分を抜き、混んだ枝を間引く |
| 葉がかすれて白っぽい、裏に細かい点 | ハダニ | 葉裏に勢いよく水をかける |
| 葉に白い粉 | うどんこ病 | 病葉を取り、風通しを改善 |
| 株全体が急にしおれる | 根腐れ | 水を止め、株元の土をどける |
| 葉に穴、糸を引いた葉 | ハマキムシやヨトウムシ | 巻いた葉ごと取り除く |
蒸れによる枯れ込みは梅雨と真夏に起きる
オレガノで最も多い障害が、梅雨から真夏にかけての蒸れです。株が茂って内側に湿気がこもると、中心の葉から茶色く枯れ、ひどいと株の半分が枯れ込みます。病気ではなく環境の問題なので、薬剤は効きません。
予防は六月上旬の切り戻しと株間の確保です。枯れ込みが始まったら、枯れた葉と枝をすべて取り除き、内側に向かった枝を数本抜いて風を通します。夕方の水やりをやめ、株元の土が夜間に湿ったままにならないようにします。
- 枯れた部分をすべて取る
- 株の中心をかき分け、茶色い葉と枝を根元から取り除きます。枯れ葉を残すとそこから腐りが広がります。
- 内向きの枝を間引く
- 株の内側に向かって伸びた枝を地際で数本切り、株の中心まで光と風が入るようにします。全体の三割までが目安です。
- 夕方の水やりをやめる
- 水は朝だけにし、夕方以降は土を湿らせません。鉢は受け皿の水を捨て、風の通る場所へ移します。
ハダニは葉裏を洗い流す
七月から九月の高温で乾燥した時期に、葉の表面がかすれたように白っぽくなり、裏側に赤や黄色の小さな点が動いているのがハダニです。放っておくと葉が黄変して落ち、株全体に糸を張ります。乾燥を好むので、鉢植えや軒下の株に出やすい虫です。
ハダニは水に弱いので、見つけたら葉裏にホースで勢いよく水をかけて洗い流します。数日おきに三回ほど繰り返すと減ります。被害の大きい葉は取り除きます。薬剤を使うなら、ハーブに使える殺ダニ剤か、食品由来の成分でできた製品を選びます。
- 葉裏を見て確かめる
- 白っぽくかすれた葉を裏返し、白い紙の上で軽くたたきます。赤や黄色の点が動けばハダニです。
- 葉裏に水をかける
- ホースやスプレーで葉の裏に勢いよく水をかけます。三日おきに三回ほど続けると数が減ります。
- 被害葉を取り除く
- 黄色くなった葉や糸の張った枝は切り取って袋に入れて捨てます。株のまわりの乾燥を防ぐため、真夏は朝に葉水をします。
うどんこ病と根腐れ
うどんこ病は葉の表面に白い粉をまいたような斑点が出る病気で、風通しが悪く昼夜の温度差が大きい春と秋に出ます。初期なら病葉を摘んで捨て、混んだ枝を間引くだけで止まります。広がったら、重曹を水で薄めたものや、ハーブに使える殺菌剤をまきます。
根腐れは水の与えすぎと水はけの悪さが原因で、株全体が急にしおれて、水を与えても戻らないのが特徴です。株元を掘って根が黒く柔らかくなっていたら根腐れです。軽ければ水を止めて乾かし、ひどければ健全な枝を挿し木にして株を更新します。
| 症状 | 見分け方 | 対処 |
|---|---|---|
| 葉に白い粉 | 指でこすると粉が取れる | 病葉を摘み、混んだ枝を間引く |
| 株全体が急にしおれる | 水を与えても戻らない。根が黒い | 水を止め、ひどければ挿し木で更新 |
| 葉が黄色く縁から枯れる | 土が常に湿っている | 鉢なら水はけのよい土に植え替え |
食害する虫は手で取る
オレガノは香りが強いので虫の食害は少ないのですが、葉を糸で巻いて中に潜むハマキムシと、夜に葉を食べるヨトウムシは出ることがあります。葉が巻いていたり、朝に葉が食われて株元に黒い糞が落ちていたりしたら、これらの虫を疑います。
どちらも数が少ないので、見つけて手で取るのがいちばん確実です。巻いた葉は中の虫ごと切り取り、ヨトウムシは夜か早朝に株元を探して捕まえます。料理に使うハーブなので、殺虫剤は極力使いません。
- 巻いた葉を切り取る
- 糸で巻かれた葉を見つけたら、開かずにそのまま切り取って袋に入れて捨てます。開くと中の虫が逃げます。
- 夜に株元を探す
- 葉が食われて糞が落ちていたら、夜か早朝に懐中電灯で株元と葉裏を探し、ヨトウムシを捕まえます。
- 防虫ネットで予防
- 毎年出るようなら、春から防虫ネットをかけて成虫の産卵を防ぎます。収穫のときだけ開けます。
弱った株の立て直しと更新の判断
蒸れや根腐れで株の半分以上が枯れたら、残った部分だけで立て直すより、元気な枝を挿し木にして新しい株を作るほうが早く回復します。挿し木は五月から六月と九月から十月にでき、一か月ほどで根が出ます。
三年以上たった株は中心が木質化して枯れ込みやすくなります。毎年同じ場所が枯れるようなら、株の寿命と判断して、秋に株分けか挿し木で更新します。更新した株は翌年から再び勢いよく茂ります。
- 残す部分を見極める
- 枯れた部分を取り除き、緑の枝が株の半分以上残っていれば立て直します。半分未満なら挿し木で更新します。
- 元気な枝を挿す
- 先端から十センチほどの枝を切り、下葉を落として清潔な土に挿します。日陰で乾かさないように管理すると一か月で発根します。
- 古い株は秋に更新
- 三年以上たって中心が枯れる株は、十月に掘り上げて外側の部分を株分けし、植え直します。
オレガノの収穫までのコツは作物ページに
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