料理用なら葉をこすって香りを確かめる
オレガノは同じ名前で売られていても、料理向きの香りが強い系統と、花を楽しむ観賞用の系統があります。観賞用は葉の香りが弱く、乾かしても料理に使いにくいので、買う前に葉を一枚指でこすって香りを確かめるのがいちばん確実です。
苗は四月から五月と、九月から十月に園芸店に並びます。節間(葉と葉の間隔)が詰まっていて、茎が地際から何本も出ている株が良い苗です。ひょろりと伸びて葉が少ない苗は、店で日照不足になっていた株なので避けます。
| 系統 | 香り | 向く使い方 |
|---|---|---|
| コモンオレガノ | やや穏やか。株により差が大きい | 料理全般。乾燥させると香りが立つ |
| グリークオレガノ | 強く辛みがある | ピザやトマト料理向き。乾燥保存 |
| ゴールデンオレガノ | 弱い | 黄色い葉を楽しむ。グラウンドカバー |
| ケントビューティー | ほぼない | 花と苞を観賞する。料理には使わない |
植え時は春か秋、真夏と真冬は避ける
関東の露地では、四月中旬から五月と、九月下旬から十月中旬が植え時です。オレガノは地中海沿岸の乾いた丘が原産で、暑さ寒さそのものより蒸れに弱い植物です。梅雨の直前に植えると根付く前に蒸れて枯れることがあるので、春植えは五月中旬までに済ませます。
秋植えなら冬までに根が張り、翌春から勢いよく広がります。冬は地上部が縮みますが、関東平野部なら防寒なしで越します。植える場所は日当たりと風通しがよく、雨のあとに水たまりができない場所を選びます。
- 場所を決める
- 一日五時間以上日が当たり、風が通る場所を選びます。建物の北側や、背の高い作物の陰になる場所では香りが弱くなります。
- 土を高く盛る
- 水はけを良くするため、周りより十センチほど高い畝にします。粘土質の土なら川砂や軽石を三割ほど混ぜます。
- 苗鉢と同じ深さで植える
- 根鉢を崩さず、鉢の土の表面が畝の表面と同じ高さになるように植えます。深植えすると地際の茎が蒸れて腐ります。
- 株間は三十センチ
- オレガノは横に広がって一株で直径四十センチほどになります。株間が狭いと風が通らず、梅雨に蒸れて枯れます。
苗の根が鉢の底で固く巻いていたら、底の部分だけ指でほぐしてから植えると根の伸びが早くなります。
土は痩せ気味でよく、肥料は入れすぎない
オレガノは肥えた土だと葉ばかり大きくなって香りが薄まります。元肥(植える前に土に混ぜる肥料)は緩効性の化成肥料をひと握り程度にとどめ、堆肥も入れるなら一平方メートルあたりバケツ半分ほどで十分です。
土の酸度は中性から弱アルカリ性を好みます。日本の土は雨で酸性に傾きやすいので、植え付けの二週間前に苦土石灰を一平方メートルあたりひと握り半ほど混ぜておきます。鉢植えならハーブ用の培養土をそのまま使えば調整はいりません。
| 場面 | 土の準備 | 肥料の目安 |
|---|---|---|
| 露地の畝 | 苦土石灰を二週間前に混ぜ、高畝に | 緩効性化成肥料ひと握り |
| プランター | ハーブ用培養土か、野菜用土に軽石二割 | 培養土の元肥だけで足りる |
| 粘土質の畑 | 川砂や軽石を三割混ぜて高畝に | 元肥は入れなくてよい |
植え付け直後の水やりと日除け
植えた直後はたっぷり水を与えて根と土を密着させますが、そのあとは土の表面が乾いてから与えます。オレガノは乾燥に強く、根付くまでの一週間から十日を除けば、露地では雨だけでほぼ育ちます。
五月に植えて急に強い日差しが続くようなら、根付くまで数日は寒冷紗で軽く日除けをすると葉のしおれを防げます。葉がぴんと張って新芽が動き出したら、根付いた合図なので日除けを外します。
- 植え付け直後にたっぷり
- 株元にゆっくり水を注ぎ、土がしっかり湿るまで与えます。空気の隙間があると根が乾いて活着が遅れます。
- その後は乾いてから
- 土の表面が白く乾き、指を第一関節まで差し込んで乾いているのを確かめてから与えます。毎日の水やりは根腐れのもとです。
- 新芽が動いたら通常管理へ
- 先端に新しい葉が出てきたら根付いています。露地なら水やりをやめ、鉢なら乾いたときだけ与える管理に切り替えます。
植え付けで失敗したときの見分けと立て直し
植えて二週間ほどで葉が黄色くなって落ちるなら、水の与えすぎか深植えです。株元を見て、地際の茎が黒ずんでいれば蒸れによる腐りが始まっています。土を軽く掘って根鉢の上面を露出させ、水やりを止めて様子を見ます。
逆に、日中しおれて夕方に戻る状態が続くなら根がまだ張っておらず、水を吸えていません。この場合は朝に一度しっかり水を与えて日除けをします。しおれたまま夕方も戻らないときは根が傷んでいるので、傷んだ葉を落として風通しのよい半日陰で養生させます。
| 症状 | 考えられる原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 下葉が黄色くなって落ちる | 水の与えすぎ、深植え | 水やりを止め、株元の土を少しどける |
| 地際の茎が黒い | 蒸れて腐り始めている | 黒い茎を切り取り、株元を乾かす |
| 日中しおれ、夕方に戻る | 根が張っていない | 朝に水を与えて数日日除けをする |
| 葉が小さく色が薄い | 日照不足 | 日当たりのよい場所へ植え替える |
オレガノの苗づくりに使うもの
本葉が出てからポットに移し、根が回ってから花壇や鉢へ。この 2 段階に必要なものです。
- ポリポット(9cm)探す言葉「ポリポット 9cm 園芸」
- 規格の目安
- 直径 9cm が標準。生育の早いものは 10.5cm。
セルトレイのまま育てると根が回りきって傷みます。本葉 2〜3 枚でポットへ移します。
- 育苗用の受け皿トレイ探す言葉「育苗トレイ 受け皿 底面給水」
- 規格の目安
- ポットが並ぶ大きさで、水を張れる深さのあるもの。
上から水をやると小さな苗が倒れます。下から吸わせると茎が締まります。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 苗 薄め」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。苗には規定より薄めて使います。
種まき用土には肥料分がほとんどありません。本葉が出たら薄い液肥で足します。
- 苗を買って植えるなら、育苗の資材は要りません。
- 育苗箱の加温は、春まきの一部を除けば要りません。
オレガノの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はオレガノの育て方にまとめています。
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