花がらを摘む位置で結果が変わる
花がらは花だけをちぎらず、花茎の付け根から摘む。花弁を取っても茎の先に子房が残り、そこで種が作られるためで、一度種を作らせると株は開花より結実へ養分を回して花数が落ちる。
- 摘む位置
- 指で花茎をたどり、葉の付け根まで下がってから折る。茎が中途半端に残ると、そこから傷んで灰色かび病の入口になる。
- 摘む頻度
- 秋と春は二日か三日に一度、真冬は一週間に一度で足りる。咲いている花の一割ほどが毎日終わるので、たまり具合を目安にする。
- 終わった花の見分け
- 花弁の中心が縮み、色があせて内側へ巻いてきたら終わり。まだ開いていても、後ろの茎が太く膨らんでいれば種が育っているので摘む。
摘んだ花がらを株元に落としたままにすると、湿ってかびの発生源になる。雨の続く時期は必ず拾って捨てる。
肥料切れは花の大きさに出る
花が小さくなったら肥料切れを疑う。パンジーは半年咲き続けるため消費が大きく、元肥(植える前に土へ混ぜておく肥料)だけでは12月ごろに切れる。花径が最初の三分の二ほどに縮み、葉色が薄い黄緑になるのがその合図。
| 株に出ている状態 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 花が小さくなった | 肥料切れ | 液体肥料を一週間おきに |
| 下葉が黄色い | 肥料切れか根詰まり | 置き肥を足し鉢を確認 |
| 葉ばかり茂り花が少ない | 窒素が多すぎる | 追肥を止め日光を増やす |
| 蕾が上がってこない | 日照不足 | 一日四時間以上日に当てる |
追肥は時期で量を変える
- 秋の追肥
- 植え付けから一か月後に緩効性肥料を置き、生育が旺盛なうちは液体肥料を二週に一度足す。この時期に作った株の大きさが、春の花数をそのまま決める。
- 真冬の追肥
- 1月から2月は生育が止まるので、濃い液体肥料は根を傷める。置き肥だけにするか、規定より薄めた液体肥料を月に一度にとどめる。
- 春の追肥
- 気温が上がり始めたら量を戻す。3月から4月は最も花を出す時期で、週に一度の液体肥料でも足りないことがあり、置き肥を併用すると花径が保てる。
- 打ち切る時期
- 5月に入って花が乱れ始めたら追肥(育てている途中で足す肥料)を止める。効かせても暑さで株は終わるので、種を採るか片づけるかを決めて切り替える。
水やりは株の姿で決める
パンジーは乾かし気味が基本だが、鉢では乾きすぎがそのまま花数を減らす。土の表面が乾いて白っぽくなり、指を第一関節まで入れて湿りを感じなければ与える。
- 与える時間帯
- 秋と春は朝、真冬は必ず午前中に与える。夕方に与えると夜間に鉢の中の水が凍り、根が傷んで翌朝から株全体がしおれる。
- 水のかけ方
- 株の上から浴びせると花弁が傷み、濡れた花がかびる。株元の土に注ぎ、鉢底から流れ出るまで与えて古い水と入れ替える。
- 乾かしすぎた後
- ぐったりした株は鉢ごと水に浸けて土全体を戻す。一度乾き切った土は、上から水をかけても鉢の縁を伝って流れるだけで中まで届かない。
切り戻しで春に作り直す
三月を過ぎて茎が伸び、株の中心が空いて花が外側だけになったら切り戻す。放置すると茎が倒れて折れ、そこから傷んで一気に終わってしまう。
- 切る時期
- 暖かくなり始めた3月から4月上旬が適期。真冬に切ると新芽が出るまで時間がかかり、寒さの中で株が裸のまま止まってしまう。
- 切る量
- 全体の高さの三分の一から半分まで下げる。葉を数枚は必ず残し、切り口のすぐ下に小さな芽が見えている位置で切ると立ち上がりが早い。
- 切った後の手当て
- 直後に追肥と水を与え、日当たりへ移す。二週間ほどで新芽が伸び、三週間から四週間後には花が戻ってくる。
- 一度に全部切らない
- 複数株あるなら半分ずつ日をずらして切る。同時に切ると鉢から花が消える期間ができるが、ずらせば咲いている株が残る。
切り戻しを一度もしないと、5月には茎だけが長く伸びて先端に数輪だけになる。そこまで進むと元には戻らない。
半年咲かせるための年間の流れ
| 時期 | 株にやること | 目的 |
|---|---|---|
| 10月から11月 | 一番花を摘み根を張らせる | 冬までに株を作る |
| 12月から2月 | 花がら摘みと薄い追肥 | 弱らせずに越させる |
| 3月から4月 | 追肥を増やし切り戻す | 最盛期を長く保つ |
| 5月から6月 | 追肥を止め種を採る | 終わり方を決める |
うまくいかないときの見直し方
咲かないときは、日照・肥料・切り戻しのどれかが欠けている。パンジーは病気で急に枯れることは少なく、花が減る原因はほぼこの三つに収まる。
- 順番に確かめる
- まず一日の日照時間を数え、次に最後に追肥した日を思い出し、最後に株の中心が空いていないかを見る。この順で確かめると原因にたどり着く。
- 立て直しにかかる時間
- 原因を直しても花が戻るまで二週間から四週間かかる。毎日いじらず、追肥と日照を変えたら次の花が上がるまで待つ。
| 起きたこと | 原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 1月から花が咲かない | 日照不足 | 日向へ移し春を待つ |
| 茎が倒れて折れた | 切り戻しの遅れ | 折れた茎を切り追肥する |
| 葉だけ茂って蕾がない | 窒素が多すぎる | 追肥を止め日に当てる |
| 4月に花が急に減った | 肥料切れ | 液体肥料を週に一度 |
パンジーの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
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