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パンジーの冬の管理

パンジーの冬の管理|霜と凍結への備え・水やりと置き場所

パンジーの栽培イメージ

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パンジーは霜では枯れませんが、霜柱と夕方の水やりで根を失います。冬の失敗はほぼこの二つです。

凍っても枯れないが根は別

パンジーは氷点下でも枯れない。朝に葉が凍って垂れても、日が当たれば戻る。問題は地上部ではなく根で、土が凍って持ち上がることと、根が水に浸かり続けることのほうが致命的になる。

つまり冬にやるべきことは保温ではなく、根の位置を安定させることと、水の与え方を変えることに絞られる。株全体を包むような防寒は、かえって蒸れを招く。

症状本当の原因対処
朝だけしおれる葉の凍結日中に戻るので放置
株が土から浮く霜柱株元を押さえ土を足す
下葉から黒く腐る過湿と蒸れ水を減らし風を通す
葉が紫がかる低温春に戻るので放置

霜柱で根が切れる

地植えで最も多い失敗が、霜柱による根の浮き上がり。土が凍って持ち上がると細い根が切れ、春になって急に生育が止まる。植えた直後の株は根が浅く、特に起きやすい。

株元を覆う
腐葉土やバークを株元に二センチほど敷く。土が直接冷えるのを防いで霜柱ができにくくなる。株元に密着させず少し離して敷き、蒸れを避ける。
浮いた株の戻し方
株が持ち上がっていたら、霜が解けた昼に手で軽く押さえ、隙間に土を足す。根が露出したまま放置すると乾いて枯れる。
深植えで直さない
押さえるときに株の中心まで土をかぶせない。生長点が埋まると腐るので、あくまで根が隠れる高さにとどめる。

冬の水やりは時間で決まる

午前中に与える
与えるのは午前9時から午後2時までの間。夕方以降に与えると鉢の中の水が夜間に凍り、根が押しつぶされて春に伸びなくなる。
回数を減らす
気温が低いと土は乾かない。秋に二日に一度だったものが、真冬は五日から一週間に一度で足りる。同じ間隔のまま与え続けると根腐れする。
凍った朝の扱い
土が凍っている朝は水を与えない。溶けてから土の乾きを確かめる。凍った土に水を足しても浸透せず、表面で氷になって根を冷やすだけ。

受け皿に溜まった水は必ず捨てる。冬は蒸発しないため溜まったままになり、夜に凍って鉢底の根から傷んでいく。

置き場所は日照と風で選ぶ

冬に室内へ取り込むのは逆効果になる。パンジーは寒さに当たることで締まった株になり、暖房の効いた部屋では茎だけ伸びて花が減る。屋外の日向に置いたままでよい。

置き場所冬の向き不向き注意点
南向きの軒下最も向く雨がかからず乾きすぎに注意
吹きさらしのベランダ風で乾きやすい鉢を壁側へ寄せる
北側や建物の陰向かない花が止まり徒長する
室内の暖かい窓辺向かない徒長して花が減る

雪と寒冷地での扱い

雪が積もったとき
積雪はむしろ保温になるので、無理に払わずそのままでよい。ただし屋根から落ちる雪の下では株が潰れるため、その位置には置かない。
寒冷地の地植え
地面が凍る地域では、株元を厚めに覆ったうえで不織布をふわりとかける。密閉せず、日中は光が入る程度にとどめると蒸れない。
鉢の底を浮かせる
鉢を直接コンクリートに置くと底から冷える。れんがや台に載せて底を浮かせ、鉢と壁の間に少し隙間を作ると凍結が和らぐ。

冬にやってはいけないこと

切り戻しをしない
1月から2月に切ると新芽が伸びず、株が裸のまま春を待つことになる。伸びが気になっても、切るのは3月まで待つ。
濃い肥料を入れない
生育が止まっているときに濃い液体肥料を与えると根が傷む。置き肥だけにするか、薄めたものを月に一度にとどめる。
植え替えをしない
厳寒期に鉢から抜くと根が切れて回復しない。鉢が小さすぎて限界なら、根鉢を崩さずひと回り大きい鉢へ移すだけにする。
土を掘り返さない
株の周りを寒い時期に耕すと、伸びかけた根が切れる。追肥(育てている途中で足す肥料)は土の表面に置くだけにして、根の周りを触らない。

冬に花が止まるのは異常ではない。1月から2月は株を作る期間で、無理をさせないほうが3月からの花数が増える。

地植えと鉢で冬の失敗が違う

地植えで先に混ぜるもの
霜柱が立つ土は水はけが悪いことが多い。植える前に腐葉土を混ぜておくと霜柱そのものが減り、冬の手入れが軽くなる。
鉢の数が多い場合
鉢を並べて置くと互いに風を防いで冷えにくい。ただし密着させると内側が蒸れるので、鉢と鉢の間に手が入る程度の隙間を残す。
留守にするとき
冬は一週間なら水やりなしで足りることが多い。出る前に一度たっぷり与え、受け皿を外し、風の当たらない壁際へ寄せておく。
場所冬の主な失敗先にやること
花壇の地植え霜柱で根が浮く株元を腐葉土で覆う
鉢とプランター夕方の水やりで凍る水は午前中に切り替える
ベランダの寄せ植え風で乾き切る壁側へ寄せ受け皿を外す
南向きの軒下乾きすぎで花が減る週に一度は土を確認する

冬はやることが減るが、見に行く回数は減らさない。週に一度、株が浮いていないかと受け皿の水だけ確かめる。

パンジーの冬越しに使うもの

寒さそのものより、凍って溶けるのを繰り返すことで傷みます。土を凍らせないことが目的です。

  • バーク堆肥・腐葉土(マルチング用)探す言葉「バーク堆肥 マルチング」
    規格の目安
    40L 前後の袋。株元に 3〜5cm の厚さで敷きます。
    数量の目安
    株元の直径 40cm 分で 5L 前後。

    土に布団をかけるのと同じです。春には鋤き込めば土壌改良材にもなり、片付けが要りません。

  • 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 防寒 べたがけ」
    規格の目安
    目付 20〜30g/㎡。厚いほど保温しますが、光も遮ります。

    かけたまま水をやれて、日中の光も通します。ビニールと違い、内側が蒸れません。

  • 鉢用の断熱材探す言葉「発泡スチロール 鉢 保温」
    規格の目安
    発泡スチロールの箱か、鉢を包むプチプチ。

    鉢は地面より先に凍ります。地面に直に置くか、鉢ごと包むかで越冬できるかが変わります。

  • 球根の保存ネット探す言葉「球根 保存 ネット袋」
    規格の目安
    目の粗いネット袋。

    寒さに弱い球根は掘り上げて越冬させます。風の通るところに吊るし、密閉しません。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 耐寒性のある宿根草は、地上部が枯れても根は生きています。掘り上げずに株元を覆うだけで足ります。
  • ビニールで覆いっぱなしにすると、晴れた日に蒸れます。不織布のほうが失敗しません。

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