容器は幅より深さで選ぶ
選ぶ基準は深さ20センチ以上、できれば25センチです。パセリの直根は放っておくと30センチ近くまで下りるため、浅い容器では根が底で折り返し、夏に水切れしやすい株になります。
幅は1株あたり直径15センチの円が取れれば足ります。詰めて植えると株元が蒸れ、下葉から黄色く枯れ上がります。葉が隣の株と重なり始めたら詰めすぎの合図です。
| 容器 | 植えられる株数 | 向き不向き |
|---|---|---|
| 直径18センチの鉢 | 1株 | 室内の窓辺にも置ける |
| 深さ20センチの標準プランター | 2株 | 日の当たるベランダ向き |
| 深さ15センチ未満の浅鉢 | 植えない | 夏に根が高温で傷む |
素焼き鉢は乾きが早く、真夏は朝夕2回の水やりが要ります。留守がちならプラスチック鉢のほうが失敗しません。
用土と元肥は控えめに
市販の野菜用培養土をそのまま使えます。自分で配合するなら赤玉土の小粒6、腐葉土3、バーミキュライト1が目安で、強い酸性を嫌うので苦土石灰で酸度を整えます。ペーハーは6.0から6.5あたりが無難です。
- 鉢底の水はけを作る
- 鉢底石を2〜3センチ敷き、水の抜け道を確保します。抜けが悪いと根が酸欠になり、葉が黄色くなってから気づくことになります。
- 元肥は入れすぎない
- 培養土に肥料が入っていれば追加は不要です。窒素が多いと葉柄ばかり伸びて香りが薄くなり、軟らかい葉にハダニがつきます。
- 土は縁の下まで
- 縁いっぱいまで入れると水がたまらず外へ流れます。縁から2〜3センチ下げて、水をためる空間を残します。
古い土を使い回すなら、直前にセリ科を植えた土は避けてください。連作すると立枯れが出やすくなります。
置き場所は季節で動かす
パセリは半日陰でも育つ数少ない葉物です。1日3〜4時間の直射があれば十分で、真夏はむしろ直射を避けたほうが葉が硬くなりません。容器栽培の利点は、この移動ができることにあります。
| 時期 | 置き場所 | 見て判断する点 |
|---|---|---|
| 春と秋 | 終日日の当たる場所 | 葉色が薄く間延びすれば光不足 |
| 真夏 | 午後は日陰になる場所 | 昼に葉がしおれるなら移動 |
| 真冬 | 南向きの壁ぎわ | 葉が凍る朝が続くなら室内へ |
夏はコンクリートの照り返しが想像以上に強く出ます。すのこや台の上に置き、鉢底を床から離してください。
室内の窓辺で育てるときの限界
室内でも育ちますが、屋外と同じ収量は期待できません。ガラス越しの光は屋外の半分以下になることが多く、葉柄が伸びて色の薄い株になります。摘む量を減らして株を保たせる前提で置きます。
- 窓から30センチ以内に
- 部屋の奥へ入るほど光は急に減ります。レースのカーテン越しでよいので窓のすぐ内側に置き、週に一度は鉢を回して向きを変えます。
- 暖房の風を当てない
- 冷暖房の風が直接当たると葉が乾いて縮れ、ハダニが一気に増えます。風の通り道から外し、ときどき葉の裏に霧吹きをします。
- 受け皿の水を捨てる
- 受け皿にたまった水をそのままにすると根が腐ります。水やりのたびに捨て、鉢底が水に浸からない状態を保ちます。
室内株は間延びしがちです。春と秋のうち数週間だけでも屋外に出すと、次に出る葉から締まってきます。
水やりは表面ではなく鉢の重さで決める
土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。ただし表面の色は見た目ほど当てになりません。鉢を持ち上げて軽ければ水切れ、ずっしり重いままなら待つ、という判断のほうが確実です。
乾かしすぎると葉が硬くなり、香りが荒く出ます。逆に湿りっぱなしだと根が腐り、下葉が黄色くなって株全体が萎れます。どちらも一度起きると回復に2週間はかかります。
| 株の様子 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 昼にしおれ夕方には戻る | 夏の一時的な水切れ | 朝の水やりの量を増やす |
| 終日しおれたまま | 根腐れか根詰まり | 水を止めて土を乾かす |
| 下葉から黄色くなる | 過湿または肥料切れ | まず水を控えて様子を見る |
冬は乾きが遅くなります。夏と同じ間隔で与え続けると根が傷むので、晴れた日の午前だけにします。
植え替えと株の更新
容器栽培では1年ほどで根が回ります。鉢底から根が出て水の抜けが悪くなったら植え替えの合図ですが、直根を切ると弱るので、根鉢を崩さず一回り大きい鉢へ移すだけにとどめます。
- 時期は春か秋
- 気温が穏やかな時期に行います。真夏の植え替えは根が傷んだまま暑さに当たることになり、ほぼ失敗します。
- 根鉢は崩さない
- 古い土を落としたくなりますが、切った直根は戻りません。底に回った根を軽くほぐす程度でやめます。
- 更新の見きわめ
- 2年目に花茎が立った株は元に戻りません。植え替えるより種をまき直したほうが、早く収穫に戻れます。
追肥(育てている途中で足す肥料)は2週間から1か月に1回、薄い液肥で十分です。濃い肥料を一度に与えると根が傷み、葉先が茶色く枯れます。
パセリのプランター・鉢で育てるのに使うもの
鉢は畑より乾きやすく、肥料も早く切れます。容器の大きさで、その後の手間がほとんど決まります。
- プランター・鉢探す言葉「プランター 65cm 深型」
- 規格の目安
- 65cm 幅の標準プランターなら容量 12〜15L。株を大きくするなら深型(深さ 25cm 以上)。
小さい容器は夏に一日で乾きます。迷ったら一回り大きいほうを選ぶと、水やりの回数そのものが減ります。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
- 数量の目安
- 65cm プランター 1 個で 12〜15L、8 号鉢 1 個で約 8L。
花壇の土をそのまま鉢に入れると、水はけが悪く固まります。鉢には鉢用の土を使います。
- 鉢底石探す言葉「鉢底石 ネット入り」
- 規格の目安
- 軽石。ネット入りなら次の植え替えでそのまま取り出せます。
鉢底の穴が土でふさがらないようにするためです。ネット入りは繰り返し使えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
鉢は水やりのたびに肥料分が流れます。畑より早く切れるので、2 週間に 1 回を目安に足します。
- 受け皿は屋外では使わないほうが無難です。水がたまり、根を傷める原因になります。
- 毎年すべて新しい土に替えなくても、再生材を混ぜれば戻せます。
パセリの収穫までのコツは作物ページに
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