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パセリの月別の作業

パセリの月別の作業|種まきから収穫ととう立ちまでの二年間

パセリの栽培イメージ

読むのに約 4

二年草なので暦は二年分あります。今月やることを株の姿から引けるようにまとめました。

まず自分の株がどの世代かを確かめる

同じ月でも、春にまいた株か秋にまいた株かでやることが変わります。今月の作業を調べる前に、その株がいつ芽を出したものかを確かめてください。ここを取り違えると、とう立ち(花茎が伸びて葉や根が硬くなること)の時期を読み違えます。

作業の判断は暦より株の姿を優先します。同じ4月でも、本葉が15枚ある株は収穫期、5枚しかない株は生長を待つ時期で、やることは正反対になります。表は自分の株の状態と突き合わせて読んでください。

まいた時期一年目の山場二年目に起きること
3月から4月夏の高温をしのぐこと翌春に花茎が立つ
8月下旬から9月冬に生長が止まること翌年の初夏に花茎が立つ

株の年齢が分からないときは中心を見ます。太い茎の気配があれば二年目、葉だけが渦を巻いていれば一年目です。

春(3月から5月)

春はパセリが最もよく伸びる季節です。二年目の株は同時にとう立ちも始まるため、花茎を切りながら使い切り、並行して新しい世代の種をまいて交代を準備します。

3月の追肥
越冬で株が痩せています。薄い液肥を10日おきに与えると葉の展開が戻り、とう立ちも少し遅れます。
5月の見回り
キアゲハの産卵が始まります。週に一度、葉の裏をめくって黄色い卵がないか確かめます。
株の状態やること
3月越冬株が動き出す追肥と枯葉の除去、春まきの開始
4月新しい葉が次々に出る収穫を再開、アブラムシの見回り
5月生育の最盛期週1回の収穫、キアゲハの卵探し

3月にまいた種が出そろうのは4月です。発芽まで2週間かかるので、4月に芽が見えなくても失敗と判断せず、表面を乾かさずに待ってください。

夏(6月から8月)

夏は収穫より生存を優先する季節です。25℃を超えると葉の伸びが鈍り、30℃の日が続くと下葉から枯れ上がるため、摘む量を半分に減らして葉の面積を保ちます。

7月の遮光
西日を切るだけで株の傷み方が変わります。寒冷紗を張るか、鉢なら建物の東側へ動かします。
8月下旬のまき直し
夏で株が痩せたら更新の合図です。下旬にまけば、11月から翌春まで採れる株ができます。
株の状態やること
6月葉が大きく茂る下葉を摘み風を通す、泥はねを防ぐ
7月伸びが鈍り葉が硬い半日陰へ移し収穫量を減らす
8月一年で最も弱る水切れに厳重注意、下旬に秋まき

秋(9月から11月)

秋は一年で最も品質が上がる時期です。昼夜の温度差で葉が厚くなり香りが乗ります。ただし夜温が下がるほど再生が遅くなるので、11月に入ったら摘む間隔を広げていきます。

10月の株間整理
秋は葉が急に大きくなり、隣の株と重なります。重なった外葉を摘んで地際に光を入れると、下葉の黄変が止まります。
株の状態やること
9月暑さがやみ再び伸びる秋まきの適期、追肥を再開
10月葉が厚く色が濃くなる収穫の最盛期、株間の整理
11月伸びが緩やかになる摘む間隔を空け、防寒の準備

秋まきは9月中に済ませます。10月にまいた株は本葉が数枚のまま冬に入り、寒さで消えることが多くなります。

冬(12月から2月)

冬に枯れることは少なく、生長が止まっているだけです。この時期に摘みすぎると春の立ち上がりが遅れるため、必要なぶんだけを昼前に摘みます。凍った葉に触るのは避けてください。

霜よけの作り方
不織布を株の上にふわりとかけ、端を土か石で押さえます。葉に密着させると蒸れて傷みます。
冬の水やり
土の表面が乾いてから、晴れた日の午前に与えます。夕方の水やりは夜に凍って根を痛めます。
1月の収穫の考え方
新しい葉はほとんど出ません。摘むのは月に1〜2枚までにとどめ、足りないぶんは冷凍しておいたものでしのぎます。
株の状態やること
12月生長がほぼ止まる霜よけをかけ、収穫は月に数枚
1月葉が寝て色が濃くなる水やりは晴れた日の午前だけ
2月下旬から動き始める枯葉を除き、追肥を始める

二年目の春にやること

越冬した株は3月から急に伸び、4月から5月に花茎が立ちます。ここからは収穫の暦ではなく、片づけと世代交代の暦に切り替えます。花が咲いてから慌てないよう、3月のうちに次をまいておきます。

花茎を切る
中心から太く硬い茎が立ったら根元で切ります。その後も数週間は葉を採れますが、硬さはもう戻りません。
次の世代をまく
3月下旬から4月に春まきします。発芽まで2週間かかるので、古い株を抜く前にまき始めます。
片づけの判断
種を採らないなら花が咲いた時点で抜きます。こぼれ種が翌年あちこちで発芽し、畑が乱れます。
二年目の株を見切る
春に中心から太い茎が立ったら、そこから先は葉が硬くなる一方です。花を咲かせて種を採るか、抜いて新しい株にまき替えるかを、その時点で決めます。

同じ場所に続けて植えないでください。セリ科の連作は病気が出やすく、鉢なら土を新しいものに入れ替えます。

季節の作業を外したときの立て直し

月の作業を外しても、パセリは二年生きるので取り返しがききます。ただし世代交代の時期だけは遅れを取り戻せないので、まき直しの判断は先送りにしないでください。

外したこと株に出ること立て直し方
夏に日よけをしなかった葉が黄ばみ株が小さくなる傷んだ外葉を落とし、半日陰で待つ
収穫を続けて葉を減らした中心から出る葉が細くなる一か月摘まず、十枚以上残して戻す
二年目に花茎が伸びた葉が硬くなり収穫が終わる花茎を切り、次のまき直しに移る
秋まきを逃した冬から春の収穫がなくなる三月にまき直し、初夏から採り始める

春の追肥(生育の途中で足す肥料)を忘れたときは、量を増やさず回数で補います。一度に濃く与えると根が傷みます。

パセリの栽培に一年を通して使うもの

咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。

  • 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
    規格の目安
    元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
    数量の目安
    直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。

    野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。

  • 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
    規格の目安
    粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
    数量の目安
    8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。

    置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。

  • 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
    規格の目安
    1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。

    つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。

  • 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。

    咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
  • 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。

パセリの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はパセリの育て方にまとめています。

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