収穫を始めてよい時期の見きわめ
本葉が10枚を超え、株の直径が15センチほどになったら収穫を始められます。種まきからおよそ3〜4か月、苗の植え付けからなら1か月半が目安ですが、暦より葉の枚数で判断してください。
早く摘みすぎると株が大きくなれません。葉が8枚しかない株から2枚摘めば光合成の面積が四分の一減り、次の葉が出るまでに倍の時間がかかります。
- 最初の一枚は外側から
- 収穫を始める合図は葉の枚数です。10枚を数えたら、いちばん外の開ききった葉を一枚だけ切り、次の葉が出る速さを見てから量を増やします。
| 株の状態 | 収穫の可否 | 理由 |
|---|---|---|
| 本葉が8枚以下 | まだ摘まない | 摘むと株の生長が止まる |
| 本葉が12枚前後 | 1〜2枚だけ | 株を保ちながら慣らす |
| 本葉が15枚以上 | 毎週3〜5枚 | 摘むほど新しい葉が出る |
苗を買ってすぐ摘みたくなりますが、植え付けから2週間は根が張る時間に充ててください。ここを待つと後が続きます。
外葉から摘む。中心には触らない
パセリは株の中心から新しい葉が出るロゼット型です。中心の若い葉を摘むと生長点そのものを削ることになり、株の再生が止まります。摘むのは常に外側の、古く大きく開いた葉です。
どの葉が外葉か迷ったら、葉柄の色と向きを見ます。外葉は葉柄が白っぽく横に寝ており、内側の若い葉は緑が濃くまっすぐ立っています。迷ったら立っている葉を残す、と覚えておけば失敗しません。
- 摘む葉を選ぶ
- 外側で葉柄が太く、葉が水平に開いたものを選びます。中心付近で立ち上がっている若い葉は、どれだけ形がよくても残します。
- 株元から切る
- 葉柄の途中で切ると残った茎が枯れ込み、そこから腐ります。株元まで指を入れ、地際で切り取ってください。
- 引かずに切る
- 太い葉柄はハサミが確実です。引っ張ると根ごと持ち上がり、直根が浮いて株が傾いたまま戻らなくなります。
切り口が乾く昼間に摘むと傷みにくくなります。雨の直後は切り口から菌が入りやすいので避けてください。
10枚以上は必ず残す
一度の収穫で残す枚数が、その後の収量を決めます。目安は10枚以上、余裕を見るなら15枚です。これを下回ると株が養分を作れず、次に出る葉が小さく色の薄いものになります。
摘んだ量ではなく残る量を数えるのが確実です。摘みながら数えると必ず摘みすぎるので、摘む前に外葉から数え、余る枚数だけを取るようにします。
| 残した枚数 | 次に出る葉 | 株のその後 |
|---|---|---|
| 15枚以上 | 大きく色の濃い葉 | 毎週摘み続けられる |
| 10枚前後 | やや小さい葉 | 2週間おきの収穫になる |
| 5枚以下 | 小さく色が薄い | 1か月は摘めない |
一度に大量に要るときは複数の株から分けて摘みます。一株から根こそぎ取ると、その株は夏を越せません。
摘む間隔は季節で変える
気温が低いほど葉の再生が遅くなります。同じ枚数を摘んでも、春なら1週間で戻る葉が冬には1か月かかるため、季節に応じて間隔を変えないと株が痩せていきます。
- 黄色い下葉も外す
- 食べなくても、黄色くなった下葉は取り除きます。放置すると株元が蒸れ、そこから病気が広がります。
- 花茎は収穫と別に切る
- 二年目に中心から太い茎が立ったら根元で切ります。放置すると残りの葉まで急に硬くなります。
| 季節 | 摘む間隔 | 一回の枚数 |
|---|---|---|
| 春と秋 | 週に1回 | 3〜5枚 |
| 真夏 | 2週間に1回 | 2〜3枚 |
| 真冬 | 3週間に1回 | 1〜2枚 |
保存は乾かさないことに尽きる
摘んだパセリは切り口から水を失い、数時間で萎れます。冷蔵するなら葉は洗わず、軽く湿らせた紙で包んで袋に入れ、野菜室へ立てて入れます。これで1週間ほどは持ちます。
束のまま袋へ押し込むと、葉が折れたところから黒く変色します。密閉容器に紙を敷いて立てて入れるか、袋の口を軽く閉じて空気を残すと、葉の形が保たれます。
- 萎れたら水を吸わせる
- 切り口を1センチ切り直し、水に30分ほど立てておくと戻ります。戻してから紙で包むと保存が長持ちします。
- 冷凍は刻んでから
- 洗って水気をよく切り、刻んで袋に平らに入れて冷凍します。凍ったまま手でもむと粉状になり、そのまま料理に振れます。
- 乾燥は日陰の風通しで
- 束ねて風通しのよい日陰に吊るします。直射に当てると色が抜け、香りの成分も飛んでしまいます。
洗ってから冷蔵すると葉のあいだに水が残り、そこから黒く傷みます。洗うのは使う直前にしてください。
摘みすぎた株を立て直す
葉を5枚以下まで摘んでしまったら、そこから1か月は一切摘まないと決めます。同時に薄い液肥を10日おきに与え、日当たりのよい場所へ移して枚数が戻るのを待ちます。
| やってしまったこと | 起きること | 戻し方 |
|---|---|---|
| 中心の葉まで摘んだ | 新しい葉が出てこない | 脇から芽が出るまで待つ |
| 根ごと引き抜いた | 株が傾き直根が浮く | 土を寄せて押さえ直す |
| 真夏に強く摘んだ | 下葉から枯れ上がる | 日陰に移し当分摘まない |
中心の生長点が残っていれば、葉を全部失っても3週間ほどで再生します。抜く前に株元をのぞいて確かめてください。
パセリの収穫と乾燥に使うもの
ハーブは穫るところより、乾かしてしまうところで香りが決まります。早く乾かすほど香りが残ります。
- 収穫用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ ハーブ 収穫」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、ステンレス製。細い茎を切るので小さいもので足ります。
手でちぎると茎が裂けて、そこから枯れ込みます。節のすぐ上で切ると、そこから新しい枝が出ます。
- 乾燥ネット(三段)探す言葉「ハーブ 乾燥ネット 三段」
- 規格の目安
- 直径 45cm 前後の三段。畳めるものが置き場所を取りません。
風の通る日陰に吊るします。直射日光に当てると、香りの成分が飛んで色も抜けます。
- 密閉できる保存瓶探す言葉「保存瓶 密閉 スパイス」
- 規格の目安
- 遮光性のある瓶か、暗い場所に置ける透明瓶。100〜200ml。
完全に乾いてから入れます。少しでも湿りが残っているとカビます。手で揉んで砕けるまでが目安です。
- ラベル探す言葉「ラベルシール 手書き 保存瓶」
- 規格の目安
- 瓶に貼れるシール。品種名と乾かした日を書きます。
乾いたハーブは見分けが付きません。日付があれば、香りが落ちる前に使い切れます。
- 風通しのよい日陰があるなら、乾燥ネットは無くても麻ひもで吊るせます。
- 食品乾燥機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
パセリの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はパセリの育て方にまとめています。
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