花のあとに土へ潜る性質を知る
ラッカセイは黄色い花が咲いたあと、花の付け根から細い柄が下に向かって伸び、土の中へ潜り込みます。その先が膨らんで莢になります。この仕組みのため、株のまわりの土がやわらかいかどうかが収穫量を決めます。
花は株元近くに咲きます。株の外側に伸びた枝の先ではなく、中心に近い場所から莢ができるので、株元まわりの土をとくにやわらかく保つことが大切になります。
| 時期 | 株の様子 | すること |
|---|---|---|
| 6月下旬 | 花が咲き始める | マルチを外し、土の表面をほぐす |
| 7月上旬 | 細い柄が下へ伸びる | 土寄せと中耕を一度に行う |
| 7月下旬以降 | 柄が土に入っている | 株の下に手を入れない |
土寄せは七月上旬の一度で足りる
土寄せ(株元へ土を寄せて盛ること)は、花が咲き始めてから柄が伸びるまでの短い期間に一度行います。早すぎると花の位置が変わり、遅すぎるとすでに潜った柄を切ってしまいます。花が見えて一週間ほどが目安です。
同時に、株のまわりの土を軽く耕して空気を入れる中耕も行います。踏み固められた土は柄が入っていけないので、この作業が莢の数に直結します。
- 草を先に取る
- 土を動かす前に、株のまわりの雑草を根から抜いておきます。あとからでは莢を傷めて抜けなくなります。
- 表面をほぐす
- 株から二十センチほどの範囲を、深さ三センチだけ軽く耕します。深く入れると根を切ってしまいます。
- 株元へ寄せる
- ほぐした土を株元へ寄せ、五センチほど盛ります。株の中心が土で覆われる形にします。
- 水を与える
- 作業のあとに水を与えて土を落ち着かせます。乾いたままの土は柄が入りにくく、崩れやすくなります。
潜る場所を広く空けておく
莢ができるのは株元から三十センチほどの範囲です。この範囲に石や硬い土のかたまり、雑草の根があると、そこには莢ができません。土寄せのときに手で探って取り除いておくと、収穫量がはっきり変わります。
株が広がる方向に別の作物や資材を置かないことも大切です。歩く場所も株から離しておかないと、踏み固められた土には柄が入っていけません。
土が乾いて硬くしまると、柄の先が入っていけずに空中で止まってしまいます。真夏に土の表面がひび割れるようなら、朝の水やりで湿り気を保ちます。
- 石を取り除く
- 株のまわりを手で探り、石や土のかたまりを取り除きます。柄はやわらかい土にしか入れません。
- 歩く道を決める
- 株から四十センチ以上離した場所を通り道にします。踏んだ土は固まり、莢ができなくなります。
- 敷きわらを避ける
- 株元にわらを厚く敷くと柄が土に届きません。乾燥が気になるなら株から離した場所にだけ敷きます。
容器づくりでの土寄せ
容器では最初から土を縁いっぱいに入れず、三センチほど余裕を残しておきます。花が咲いたころに新しい土を足すと、畑の土寄せと同じ効果になり、柄が潜る場所も確保できます。
足す土は市販の培養土で構いません。株の中心を埋めてしまわないよう、株のまわりへ広げるように足すのがこつです。足したあとに軽く水を与えて落ち着かせます。
| 時期 | 土の高さ | 作業 |
|---|---|---|
| 種まき | 縁から三センチ下 | 種を三センチの深さにまく |
| 7月上旬 | 縁から一センチ下 | 花が咲いたら土を足す |
| 8月以降 | そのまま | 土をいじらず水やりだけ |
八月以降は土を動かさない
柄が土に入ったあとは、株のまわりの土をいじりません。草取りも土寄せも、この時期にやると育ちかけの莢を切ってしまいます。気になる草は地際ではさみで切るだけにとどめます。
水やりも、土の表面を掘り返すような勢いでは与えません。じょうろのはす口を付けて、株の広がりの下全体へ静かに行き渡らせます。強い水流は潜った柄を掘り出してしまいます。
- 草は切るだけ
- 抜かずに地際で切ります。根が残っても莢を守るほうが優先で、収穫までの二か月なら伸び切りません。
- 静かに水を与える
- じょうろのはす口を付け、土をたたかないように与えます。強い水流は柄を掘り出してしまいます。
- 株を踏まない
- 収穫まで株のまわりに立ち入らないようにします。踏んだ場所の莢は小さくなるか、入らずに終わります。
莢が少ないときの切り分け
掘ってみて莢が少なかったときは、土の硬さ、土寄せの時期、石灰分の三つを順に考えます。地上部が立派だったのに莢が少ない場合は、ほとんどが土の状態に原因があります。
- 土の硬さを疑う
- 掘ったときに土がかたまりで出てくるなら硬すぎます。翌年は深く耕し、堆肥を入れて軽い土に変えます。
- 時期を確かめる
- 土寄せが八月にずれ込んでいたなら遅すぎます。花が見えて一週間後を目安に前倒しします。
- 石灰分を足す
- 殻はできて中身が入っていないなら石灰分の不足です。翌年は苦土石灰を多めに入れて作ります。
- 株の広さを見る
- 株間が狭いと潜る場所が足りません。翌年は三十センチ以上、できれば四十センチ空けて植えます。
ラッカセイの土寄せに使うもの
土寄せは道具で速さが決まる作業です。株数が多いほど、手より道具のほうが早く終わります。
- くわ(平ぐわ)探す言葉「平ぐわ 家庭菜園」
- 規格の目安
- 刃幅 18cm 前後。柄は身長の 6 割くらいが振りやすい目安です。
通路の土を株元へ寄せる動きに向きます。畝立てにもそのまま使えます。
- 三角ホー探す言葉「三角ホー 土寄せ」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm。先が尖っているので、株の間へ差し込めます。
株間の狭い作物は、くわだと株を傷めます。細かいところは三角ホーのほうが確実です。
- 株数が数株なら、移植ごてでも足ります。
- 専用の土寄せ器は、畑がある程度の広さになってからで十分です。
ラッカセイの収穫までのコツは作物ページに
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