まく時期は五月、地温十五度から
ラッカセイは暖かい土を好み、地温が十五度を下回るとうまく芽が出ません。関東の露地なら五月上旬から中旬が適期で、四月に急いでまいても種が土の中で腐ることがあります。
まいてから発芽までは一週間から十日ほどです。この間に水をやりすぎると種が腐るので、まいたときにたっぷり与えたあとは、土の表面が乾くまで待ちます。

- 深さ三センチにまく
- 指で三センチほどのくぼみを作り、種を二粒ずつ置きます。薄皮ははがさずにそのまままきます。
- 株間を三十センチ取る
- 株は横に広がるので、株と株のあいだは三十センチから四十センチ空けます。詰めると莢の数が減ります。
- 土をかけて押さえる
- 土をかぶせて手のひらで軽く押さえ、たっぷり水を与えます。以降は乾くまで水を足しません。
- 二粒から一本に
- 本葉が三枚ほどになったら、勢いのよい一本を残して他は地際で切ります。抜くと隣の根が動きます。
薄皮がはがれた種は発芽しにくくなります。まくときは手荒に扱わず、皮の付いたまま静かに土へ置きます。
用途で品種を選ぶ
ラッカセイは、炒って食べる小粒のタイプと、ゆでて食べる大粒のタイプで品種が分かれます。家庭菜園でしか味わえないのはゆで落花生のほうなので、初めてなら大粒のゆで向きを選ぶと満足度が高くなります。
種は食用の落花生ではなく、種として売られているものを使います。食用の炒った豆はもちろん、生のものでも発芽しないことが多く、確実に芽を出させたいなら種苗店のものを選びます。
| 用途 | 向く品種のタイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| ゆでて食べる | 大粒のゆで用 | 莢が大きく、収穫直後にゆでる |
| 炒って食べる | 小粒の在来タイプ | 乾かしてから炒る。保存がきく |
| どちらも試したい | 中粒の交配種 | 作りやすく、両方に使える |
鳥に掘られない工夫が要る
ラッカセイの種はカラスやハトの好物で、まいた翌日にきれいに掘り返されていることがあります。発芽して葉が開くまでの十日ほどが危ない期間なので、この間だけ物理的に近づけない工夫をします。
不織布を土の上にかぶせて端を留めるのがいちばん簡単で、乾燥も防げて一石二鳥です。芽が持ち上げてくるので、双葉が開いたら外します。
- 不織布をかける
- まいた直後に不織布を土の上に直接かけ、端を土や重しで留めます。乾燥も同時に防げます。
- ひもを張る
- 畝の上に十センチほどの高さでひもを二本張ると、鳥が降りにくくなります。手軽な割に効果があります。
- 双葉が開いたら外す
- 芽が出そろって双葉が開いたら覆いを外します。かけたままだと蒸れて茎が細くなります。
土は石灰を入れて軽く作る
ラッカセイの莢は地中で育つので、土が硬いと莢が入っていけません。まく二週間前に深さ二十五センチまで耕し、大きな石や根を取り除いて軽い土にしておきます。ここでの手間が莢の数にそのまま出ます。
石灰分を好む作物なので、苦土石灰を一平方メートルあたり軽くふたつかみほどまいて混ぜます。一方で豆の仲間は自分で窒素を作れるため、窒素分の多い肥料は控えめにします。
- 深さ二十五センチ耕す
- 深く耕して土をやわらかくします。硬い層があるとそこで莢が止まり、実が入りません。
- 石灰を混ぜる
- 苦土石灰を軽くふたつかみまいて混ぜ、一週間置いてからまきます。莢の充実に関わる大切な作業です。
- 肥料は控えめに
- 元肥(植える前に土へ混ぜておく肥料)は表示の半分ほどにします。窒素が多いと葉ばかり茂ります。
- 畝を低く作る
- 高さ十センチほどの平らな畝にします。あとで土寄せをするので、最初から高くしすぎません。
容器で作るときの選び方
ベランダでも作れますが、株が横に広がって莢を地中に伸ばすため、広さと深さの両方が要ります。直径四十センチ以上、深さ三十センチ以上の容器に一株が目安で、小さい鉢では莢がほとんど入りません。
容器の場合、株のまわりに莢が潜り込むための土の面が必要です。株を容器の中央に植え、まわりに十分な土の広さを残しておきます。
| 容器 | 植える株数 | 見込み |
|---|---|---|
| 直径四十センチの丸鉢 | 一株 | 莢が二十から四十ほど |
| 深型の長方形の容器 | 二株 | 株間三十センチを確保する |
| 直径三十センチ未満 | 向かない | 潜る場所が足りない |
芽が出ないときの切り分け
十日たっても芽が出ないときは、種の質、水、鳥の三つを順に確かめます。ラッカセイで多いのは、食用の豆を植えていた場合と、鳥に持ち去られていた場合です。
- 掘って確かめる
- 一か所だけ指で掘り、種があるか見ます。跡形もなければ鳥に持ち去られた可能性が高くなります。
- 腐っていないか見る
- 種が黒くやわらかければ水のやりすぎです。まき直すときは、まいた直後以外は乾くまで与えません。
- 種を疑う
- 食用の豆や古い種では芽が出ません。種として売られている新しいものを買い直します。
- まき直す
- 六月上旬までならまき直しが間に合います。今度は不織布をかけ、鳥と乾燥の両方を防ぎます。
種まきの手順
ラッカセイは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
ラッカセイの種まきでよくある質問
ラッカセイの種はいつまく?
ラッカセイは暖かい土を好み、地温が十五度を下回るとうまく芽が出ません。関東の…。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
ラッカセイの種はどうやってまく?
本文の手順を確認が目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
ラッカセイの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
ラッカセイの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
ラッカセイは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
ラッカセイの種まきに使うもの
種まきで失敗する原因のほとんどは、覆土の厚さと、発芽までの乾きです。そこを外さないための道具だけを挙げます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ない「種まき用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L、ポット 9cm なら 1 個 0.3L。
粒の粗い培養土だと、小さな種が粒の隙間に落ちて深く埋まり、出てきません。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいものほど種が流れません。
ジョウロで直接かけると、まいた種が寄ってしまいます。発芽までは霧で、根が張ってからジョウロに切り替えます。
- 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 べたがけ 農業用」
- 規格の目安
- 幅 135cm 前後、目付 20g/㎡ 前後。透水性があり、かけたまま水をやれるもの。
- 数量の目安
- 畝 1 本(3m)で 4m。
発芽までの乾燥と、鳥・強い雨から守れます。防虫ネットより目が細かいぶん保温もでき、寒い時期の種まきで差が出ます。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式の白いもの、長さ 10cm 前後。油性ペンで書きます。
まいた日と品種を書いて挿しておくと、発芽が遅いときに「まだ待つ」のか「まき直す」のかを判断できます。
- 直まきするなら、セルトレイもポットも要りません。
- 高価な殺菌済みの培土でなくても、市販の野菜用培養土をふるいにかければ細かい土が作れます。
ラッカセイの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はラッカセイの育て方にまとめています。
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