症状から原因を読み分ける
ラッカセイの困りごとは、まいた直後の鳥、夏の葉を食べる虫、収穫前の小動物と、時期ごとにはっきり分かれます。いつ何が起きたかで原因が絞れるので、時期と症状を合わせて見ます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| まいた種がない | カラスやハト | 不織布をかけ、ひもを張る |
| 葉が食べられる | ヨトウムシ | 早朝か夜に見回って捕る |
| 新芽が縮れる | アブラムシ | 手で取り、反射材を敷く |
| 莢だけ食べられている | ネズミなどの小動物 | 早めに掘り上げる |
| 葉に黒い斑点 | 褐斑病 | 下葉を取り、連作を避ける |
まいた直後の鳥が最大の敵
ラッカセイの種は鳥にとって見つけやすく栄養もある食べ物です。まいた翌朝には掘り返されていることも珍しくありません。発芽して葉が開くまでの十日ほどを、確実に覆っておくのが唯一の対策になります。
掘り返されてしまった場合も、六月上旬までならまき直しが十分に間に合います。今度は種を置いたその場で覆いをかけ、留めるところまで一度に済ませてしまいます。
- 不織布を直接かける
- まいた直後に土の上へ直接かけ、端を土や重しでしっかり留めます。すき間があるとそこから入られます。
- ひもを張る
- 畝の上に十センチほどの高さでひもを張ると、降りる場所がなくなって近づきにくくなります。
- 双葉で外す
- 芽が出て双葉が開いたら覆いを外します。かけたままでは蒸れて茎が細く伸びてしまいます。
夏の虫は数を見て手で対処する
葉に大きな穴が開くのはヨトウムシで、昼は株元の土の中に隠れています。夜か早朝に見回るか、株元の土を浅く掘ると見つかります。数が少なければ手で取るだけで足ります。
新芽が縮れているときは先端の裏にアブラムシが群れています。指でこすり取り、株元に銀色の反射材を敷くと飛来そのものが減ります。
虫の被害は、葉が多少食べられた程度なら収穫にほとんど響きません。薬を使うかどうかは、株の半分以上の葉が失われそうかどうかを目安に判断します。
- 早朝に見回る
- 夜行性の虫は早朝に葉の上にいます。気温の低い時間に見回ると動きが鈍く、捕まえやすくなります。
- 株元を浅く掘る
- 葉に穴があるのに虫が見えないときは、株元の土を二センチほど掘ります。丸まった幼虫が出てきます。
- 新芽の裏を見る
- 縮れた先端を裏返して確かめます。群れがあれば指か布でこすり取り、数日後にもう一度見ます。
- 八月は掘らない
- 莢が入っている時期は株元を掘りません。虫は葉の上で捕るだけにとどめ、莢を守ることを優先します。
収穫前の小動物への備え
九月から十月にかけて、地中の莢だけがきれいに食べられていることがあります。犯人はネズミなどの小動物で、掘り上げるまで気づきにくいのが厄介です。予定より早めに掘るのが現実的な対策になります。
被害の兆候は、株元に小さな穴が空いている、抜いた株に莢がほとんど付いていない、割れた殻が落ちているといった点です。見つけたら残りの株を早めに掘り上げます。
- 株元を見回る
- 九月に入ったら株元に小さな穴がないか確かめます。穴があれば被害が始まっている合図です。
- 試し掘りで確かめる
- 一株抜いて莢の付き方を見ます。極端に少なければ食べられているので、残りを早めに掘ります。
- 早めに掘り上げる
- 被害が分かったら完熟を待たずに掘ります。少し早くても、全部食べられるよりはずっと良い結果になります。
病気は連作を避けることで防ぐ
葉に黒い斑点が広がって早く枯れ上がる病気は、同じ場所で続けて作ると出やすくなります。薬で止めるより、二年から三年空けて作る計画を立てるほうが確実で手間もかかりません。
枯れた葉や収穫後の株を畑にそのまま残すと、菌が土に残って翌年に持ち越されます。片づけたものは畑の外へ持ち出し、堆肥にする場合も畑から離れた場所で作るようにします。
| 場面 | 起きやすいこと | 備え |
|---|---|---|
| 同じ場所で二年続けた | 葉の病気と莢の入り不足 | 二年から三年空ける |
| 株が混みすぎている | 風が通らず病気が広がる | 株間を三十センチ以上取る |
| 収穫後に株を残した | 翌年に病気が出やすい | 畑の外へ持ち出す |
被害が出たときの切り分け
被害の見分けは、地上部か地中かで大きく分かれます。葉の異常なら虫か病気、地中だけの異常なら小動物と考えて、手当ての順番を決めます。
- 葉を見る
- 穴や縮れがあれば虫、斑点や黄変なら病気です。虫は手で取り、病気は下葉を外して風を通します。
- 地中を疑う
- 地上部が元気なのに莢が少ないなら、小動物か土の硬さです。株元の穴の有無で見分けます。
- 早めに収穫する
- 被害が広がっているときは完熟を待ちません。残っている莢を確保するほうを優先します。
- 翌年の場所を決める
- その年に出た問題を書き留め、次は場所を変える、覆いをかける、株間を広げるのどれで防ぐか決めます。
ラッカセイの収穫までのコツは作物ページに
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