刈り時は穂の下半分が茶色になったころ
花が咲いてから一か月ほどで実が入ります。関東なら十月中旬から下旬です。穂全体が枯れるまで待つと実がこぼれ落ちるので、穂の下半分が茶色く、上のほうにまだ緑が残るころに刈ります。
穂を指で軽くしごいて、黒っぽい実がぽろりと落ちるなら刈り時です。まだ実が白っぽく柔らかいなら一週間待ちます。穂によって熟し方が違うので、株ごとではなく穂ごとに見て判断します。
| 穂の状態 | 実の様子 | 判断 |
|---|---|---|
| 全体が緑 | 白く柔らかい | まだ早い。一週間から二週間待つ |
| 下半分が茶色、上が緑 | しごくと黒い実が落ちる | 刈り時 |
| 全体が茶色で乾いている | 触るとこぼれる | 遅い。袋をかぶせて刈る |
穂ごとに熟し方が違うので、早く色づいた穂から先に切り取り、残りは一週間待つと実の量が増えます。
朝露のあるうちに刈って実のこぼれを防ぐ
乾いた日中に刈ると、穂を動かしただけで実がこぼれます。朝露で穂が湿っているうちに刈ると、実が落ちにくくなります。穂の付け根を持ち、根元から二十センチほど残して茎ごと刈ります。
刈った株は穂を上にしてシートの上に運び、束ねて風通しのよい日陰に吊るすか、シートに並べて乾かします。雨に当てると実がカビるので、軒下や屋内に置きます。
- 朝の湿っているうちに刈る
- 朝露が残る時間に、穂の付け根を持って茎を根元近くで切ります。穂を振らないようにそっと運びます。
- シートの上で扱う
- 運ぶときも束ねるときもシートの上で作業し、こぼれた実を回収します。数株でも意外な量がこぼれます。
- 束ねて日陰に吊るす
- 五株から六株ずつ束ねて穂を下にし、風通しのよい軒下に吊るします。下にシートか新聞紙を敷いて落ちる実を受けます。
- 三日から一週間乾かす
- 穂が完全に茶色くなり、手で触るとカサカサと音がするまで乾かします。雨が続くなら屋内に移します。
叩いて落とし、ふるいと風で選別する
乾いた穂を紙袋や布袋に入れ、外から棒で軽く叩くか手でもむと実が落ちます。袋を使うと飛び散らず、回収の手間が減ります。落ちた実には葉や穂のかけらが混じっているので、ふるいと風で選別します。
目の粗いふるいで大きなごみを取り、次に細かい目でほこりを落とします。最後に浅い容器に入れて息を吹きかけるか、扇風機の弱い風の前でゆっくり落とすと、軽いごみだけが飛んで実が残ります。
- 袋に入れて叩く
- 乾いた穂を紙袋に入れ、口を閉じて外から棒で軽く叩きます。穂を手でしごいても落ちます。
- 粗いふるいで大きなごみを取る
- 実が通る程度の目のふるいでふるい、穂のかけらや葉を取り除きます。二回から三回繰り返します。
- 風でほこりを飛ばす
- 浅い容器に実を入れ、扇風機の弱い風の前で三十センチほどの高さからゆっくり落とします。軽いごみが飛びます。
- 水に浮かせて最終選別
- 食用にする分は水に入れ、浮いたごみと未熟な実を捨てます。沈んだ実をざるに上げ、すぐに乾かします。
水洗いした実は数日以内に完全に乾かさないとカビます。晴れた日に新聞紙に広げて一日から二日、屋内で乾かします。
保存は密閉して冷暗所か冷蔵庫
エゴマの実は油分が多く、光と熱で酸化して味が落ちます。完全に乾いた実を瓶や密閉袋に入れ、冷暗所か冷蔵庫で保存します。冷蔵庫なら一年は香りが持ちます。
煎ってから保存すると香りは立ちますが酸化も早くなります。煎るのは使う分だけにして、生の状態で保存するのが基本です。翌年の種として使う分も、同じように乾かして冷蔵庫に入れておきます。
| 用途 | 保存の形 | 持つ期間の目安 |
|---|---|---|
| 食用(すりごま、和え物) | 生のまま密閉して冷蔵庫 | 一年 |
| 煎って使う | 使う分だけ煎る。残りは生で | 煎ったら二週間 |
| 翌年の種 | 生のまま乾燥剤と一緒に冷蔵庫 | 一年から二年 |
使うときに軽く煎ってからすりつぶすと香りが立ちます。煎りすぎると苦くなるので、はぜる音がし始めたら火を止めます。
収穫でつまずいたときの手当て
実がほとんど付いていない、こぼれてしまった、乾かしている途中でカビた。収穫のつまずきは時期と乾かし方がほとんどです。原因を確かめて、来年に生かします。
- 穂は出たのに実が入らない
- 花の時期に追肥(育ちの途中で足す肥料)をやりすぎたか、株が小さすぎました。来年は五月中にまき、九月以降の追肥をやめます。
- 刈る前にこぼれてしまった
- 刈り遅れです。残った穂は紙袋をかぶせて刈り、袋の中で叩きます。こぼれた実は翌年に芽が出ることがあります。
- 乾燥中にカビが出た
- 風通し不足か雨に当たったためです。カビた穂は捨て、残りを屋内で扇風機の風に当てて乾かします。
- 実が細かくてごみと分けにくい
- 未熟なうちに刈っています。次回は穂をしごいて黒い実が落ちるのを確かめてから刈ります。
エゴマの収穫と乾燥に使うもの
ハーブは穫るところより、乾かしてしまうところで香りが決まります。早く乾かすほど香りが残ります。
- 収穫用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ ハーブ 収穫」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、ステンレス製。細い茎を切るので小さいもので足ります。
手でちぎると茎が裂けて、そこから枯れ込みます。節のすぐ上で切ると、そこから新しい枝が出ます。
- 乾燥ネット(三段)探す言葉「ハーブ 乾燥ネット 三段」
- 規格の目安
- 直径 45cm 前後の三段。畳めるものが置き場所を取りません。
風の通る日陰に吊るします。直射日光に当てると、香りの成分が飛んで色も抜けます。
- 密閉できる保存瓶探す言葉「保存瓶 密閉 スパイス」
- 規格の目安
- 遮光性のある瓶か、暗い場所に置ける透明瓶。100〜200ml。
完全に乾いてから入れます。少しでも湿りが残っているとカビます。手で揉んで砕けるまでが目安です。
- ラベル探す言葉「ラベルシール 手書き 保存瓶」
- 規格の目安
- 瓶に貼れるシール。品種名と乾かした日を書きます。
乾いたハーブは見分けが付きません。日付があれば、香りが落ちる前に使い切れます。
- 風通しのよい日陰があるなら、乾燥ネットは無くても麻ひもで吊るせます。
- 食品乾燥機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
エゴマの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はエゴマの育て方にまとめています。
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