症状から虫を見分ける
エゴマはシソと同じ虫が付きます。葉が大きく食べられる、葉が糸でつづられる、葉の裏に小さな虫が密集する。症状で虫の種類が分かり、対処も変わります。少ないうちは手で取り、増えたときだけシソやエゴマに登録のある野菜用の殺虫剤を使います。ラベルの適用作物と収穫前日数を必ず確かめます。
| 症状 | 虫 | 対処 |
|---|---|---|
| 葉が大きく食われ、フンが落ちている | ハスモンヨトウ、ヨトウムシ | 夜に見回って捕まえる。若い幼虫は葉裏に群れる |
| 葉がかじられ、縁がぎざぎざ | バッタ、コオロギ | 見つけ次第捕まえる。防虫ネットで防ぐ |
| 葉が糸で巻かれ、中に青虫 | ハマキムシ | 巻いた葉ごと取って潰す |
| 新芽が縮れ、小さな虫が密集 | アブラムシ | 水で流すか指でつぶす。肥料過多を見直す |
| 葉が白くかすれ、裏に小さな虫 | ハダニ | 葉裏に水をかける。乾燥時に増える |
エゴマの香りは虫よけになると言われますが、シソを好む虫には効きません。特に八月以降は週に一回、葉裏を見て回ります。
ハスモンヨトウは葉裏の卵を見つける
八月から十月に一番被害が大きいのがハスモンヨトウです。成虫が葉裏に数百個の卵を固めて産み、ふ化した幼虫が葉を透かすように食べ、大きくなると株を丸裸にします。卵と若い幼虫のうちに葉ごと取るのが一番効果があります。
大きくなった幼虫は昼間は株元の土に隠れ、夜に出て食べます。葉が食われているのに虫が見えないときは、夕方以降に懐中電灯で見回るか、株元の土を軽く掘って探します。
- 葉裏の卵の塊を探す
- 茶色い毛で覆われた卵の塊が葉裏に付いていたら、葉ごと取って袋に入れて捨てます。八月から週に一回は見ます。
- 透けた葉を見たら群れを取る
- 葉が透けて白くなっていたら、裏に若い幼虫が群れています。葉ごと取って潰します。散らばる前が勝負です。
- 大きな幼虫は夜に捕まえる
- 夕方以降に懐中電灯で見回り、葉を食べている幼虫を捕まえます。昼間は株元の土を三センチほど掘ると見つかります。
ハスモンヨトウは大きくなると薬が効きにくくなります。薬を使うなら若い幼虫のうちに、葉裏までしっかりかけます。
蒸れによる病気は風通しで防ぐ
エゴマは株が大きく茂るので、梅雨や秋の長雨で内側が蒸れると、葉に褐色の斑点が出る斑点病や、茎の地際が腐る病気が出ます。株間を広く取り、内側の混んだ枝を間引いて風を通すのが一番の予防です。
病気の葉を見つけたら早めに取り、株元に落ちた葉も片付けます。連作すると土の中の病原菌が増えるので、同じ場所には二年以上あけて植えます。シソと同じ場所も避けます。
- 株間を四十センチ以上に
- 定植時に株間を四十センチから五十センチ取ります。詰めて植えると梅雨に必ず蒸れます。
- 内側の枝を間引く
- 七月に株の内側で重なった細い枝を付け根から数本切り、中まで光と風が入るようにします。
- 病気の葉はすぐ取る
- 褐色の斑点が出た葉は付け根から切って捨てます。株元に落ちた葉も拾い、雨で跳ねた土が葉に付かないよう敷きわらをします。
雨上がりに株を揺すって水を落としておくと、内側の葉が乾きやすくなります。長雨の時期の小さな手間で病気がかなり減ります。
生理障害の見分け方
虫も病気もないのに葉の色や姿がおかしいときは、水や肥料、日照の問題です。下葉から黄色くなるなら肥料不足、葉が縮れて固いなら乾燥、茎が細く伸びるなら日照不足。株全体を見て、どこから変化しているかで判断します。
| 見た目 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 下葉から黄色くなって落ちる | 肥料不足、または根の傷み | 追肥(育ちの途中で足す肥料)を一回分。戻らなければ根を確かめる |
| 葉が縮れて固い | 真夏の乾燥 | 敷きわらと朝の水やり |
| 茎が細く倒れやすい | 日照不足、密植 | 枝を間引く。来年は株間を広く |
| 花が早く咲いて株が小さい | まき遅れ、または夜間の照明 | 葉用に切り替える。街灯の近くを避ける |
一つの株だけおかしいなら根の傷みや虫、畑全体で同じ症状なら水や肥料の問題です。広がり方を見て切り分けます。
被害が広がったときの立て直し
葉が丸裸になった、病気で株の半分が枯れた。エゴマは生育が旺盛なので、八月までなら立て直しがききます。九月以降は回復を待つより、残った株で実を採ることを優先します。
- 八月までに丸裸になった
- 虫を取り切ったあと、追肥(育ちの途中で足す肥料)を一回分と水をたっぷり与えます。二週間ほどで脇芽から葉が出て回復します。
- 九月以降に丸裸になった
- 葉の回復は間に合いません。残った穂に実が入るのを待ち、虫を取り続けて穂を守ります。
- 地際が腐って株がしおれた
- その株は抜いて捨て、周りの土を掘り返して乾かします。隣の株の株元に敷きわらをして土の跳ねを防ぎます。
- 来年に向けて
- 同じ場所は二年あけ、シソの跡地も避けます。虫の多かった年は、翌年八月から防虫ネットをかけて産卵を防ぎます。
エゴマの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はエゴマの育て方にまとめています。
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