一年の流れを表で見る
エゴマは春にまいて秋に穫る一年草で、作業は五月から十月に集中します。日が短くなると花を付ける性質があるので、まく時期が多少ずれても花の時期はほぼ同じです。株を大きくする期間を長く取るために、五月中にまき終えるのが要点です。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 4月下旬〜5月中旬 | 種まき(ポット) | 地温二十度。薄くかぶせる |
| 5月下旬〜6月中旬 | 定植 | 本葉四枚から五枚、株間四十センチ以上 |
| 6月下旬 | 一回目の摘心、一回目の追肥 | 草丈三十センチ |
| 7月 | 二回目の摘心(中旬まで)、敷きわら、葉の収穫 | 脇芽が二十センチ |
| 8月 | 葉の収穫、追肥(下旬)、土寄せ | 実用の株は葉を採らない |
| 9月 | 開花、葉の収穫終わり | 花が咲いたら追肥を止める |
| 10月 | 実の収穫、乾燥 | 穂が茶色くなったら刈る |
| 11月 | 脱穀、種の保存 | 残渣を片付けて畑を空ける |
五月から六月は苗づくりと定植
四月下旬から五月中旬にポットへまき、本葉四枚から五枚になったら定植します。定植前に畑には堆肥と元肥(前もって入れる肥料)を混ぜて、幅六十センチの畝を立てておきます。株間は四十センチから五十センチと広めに取ります。
定植から一週間は毎朝水をやり、根付いたら控えめにします。六月下旬に草丈三十センチになったら一回目の摘心(先端を止めて脇芽を出させること)と追肥をします。
- 定植二週間前に土づくり
- 一平方メートルに苦土石灰を百グラム、完熟堆肥を二キロ、化成肥料をひと握り混ぜ、幅六十センチの畝を立てます。
- 本葉四枚で定植
- 曇りの日か夕方に、根鉢を崩さず株間四十センチで植えます。植えたらたっぷり水をやります。
- 六月下旬に摘心と追肥
- 草丈三十センチで先端を摘み、株元から十センチ離して化成肥料をひと握りの三分の一まいて土と混ぜます。
七月と八月は葉を採りながら株を作る
七月に入ると脇芽が伸びて株が横に広がります。七月中旬までに二回目の摘心を終え、以降は葉を採りながら株を充実させます。真夏は敷きわらをして乾きを防ぎ、月に一回の追肥を続けます。
実を採る株は八月に入ったら葉を採るのをやめ、八月下旬の追肥を最後にします。台風の前には土寄せ(株元に土を盛ること)と支柱で倒れを防いでおきます。
- 七月中旬までに二回目の摘心
- 脇芽が二十センチほどになったら先端を摘みます。中旬を過ぎたら摘心はやめ、そのまま伸ばします。
- 葉は一株の三分の一まで
- 大きく開いた下葉から採り、先端の若い葉は残します。一週間空けてまた採ると株が弱りません。
- 八月下旬に最後の追肥と土寄せ
- 追肥を株元から離してまき、土と混ぜて株元へ寄せます。茎の下五センチが埋まる程度に盛ります。
九月は開花、十月に実を刈る
九月に入ると枝先に穂が伸びて小さな白い花が咲きます。花が咲いたら追肥は止め、水だけにします。花から一か月ほどで実が入り、十月中旬から下旬に穂が茶色くなったら収穫です。
穂が完全に枯れると実がこぼれ落ちるので、穂の下のほうが茶色く、上のほうにまだ緑が残るころに刈ります。刈った穂は数日乾かしてから叩いて実を落とします。
| 時期 | 状態 | すること |
|---|---|---|
| 9月上旬〜中旬 | 穂が伸びて開花 | 追肥を止める。水だけ |
| 10月上旬 | 実が入り始める | 穂の色を毎日見る |
| 10月中旬〜下旬 | 穂の下半分が茶色 | 刈り取って乾燥 |
| 11月上旬 | 乾燥が終わる | 脱穀して種を保存 |
地域でずれる時期の目安
上の表は関東平野の露地を基準にしています。暖地では四月中旬からまけ、寒冷地では五月中旬から下旬にまいて六月中旬以降に定植します。寒冷地は霜の前に収穫を終える必要があるので、早生の品種を選びます。
日が短くなると花を付ける性質のため、開花時期は地域差より緯度で決まります。北に行くほど早く咲き、南ほど遅くなります。自分の畑の開花日を記録しておくと、翌年の計画が立てやすくなります。
| 地域 | 種まき | 収穫 |
|---|---|---|
| 暖地(九州・四国南部) | 4月中旬〜5月 | 10月下旬〜11月 |
| 中間地(関東・近畿) | 4月下旬〜5月中旬 | 10月中旬〜下旬 |
| 寒冷地(東北・北海道) | 5月中旬〜下旬 | 9月下旬〜10月上旬 |
時期を逃したときの立て直し
まき遅れた、定植が遅れた、収穫を逃した。時期のずれはエゴマの場合、株の大きさと実の量で響きます。目的を葉に切り替えるなど、状況に合わせて判断します。
- 六月にまだまいていない
- 六月中にまけば葉は十分採れます。実は少なくなるので、葉用として育てて、来年は五月にまきます。
- 定植が七月にずれた
- 摘心は一回だけにして、追肥を二週間に一回に増やして株を早く大きくします。八月上旬までは葉を採らずに育てます。
- 穂が枯れて実がこぼれた
- こぼれた実は翌年に芽を出すことがあります。残った穂は袋をかぶせて刈り、袋の中で叩いて実を回収します。
- 霜が来る前に実が入らない
- 株ごと刈って軒下に吊るし、追熟させます。穂が茶色くなれば実は入っているので、乾いてから叩いて落とします。
エゴマの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
エゴマの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はエゴマの育て方にまとめています。
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