時期ごとの水やり
宿根フロックスは根が深く張るので、花壇に植えて根付いた後は雨まかせで育ちます。ただし夏の開花期に乾くと下葉が枯れ上がり、花も小さくなるので、晴天が一週間続いたら株元にたっぷりやります。鉢植えは乾きやすく、夏は毎朝、春秋は表面が乾いたら、冬は週に一度ほどが目安です。葉や花に水をかけると病気の元になるので、株元の土に注ぎます。
| 時期 | 花壇 | 鉢植え |
|---|---|---|
| 3〜5月 | 植え付け直後以外は雨まかせ | 表面が乾いたらたっぷり |
| 6〜9月 | 晴天が一週間続いたら株元にたっぷり | 毎朝。しおれるなら夕方も |
| 10〜11月 | 雨まかせ | 表面が乾いて一〜二日後 |
| 12〜2月 | 不要 | 週に一度、暖かい日の午前中 |
夏の昼に葉がしおれても、夕方に戻れば水切れではなく暑さによる一時的なものです。朝もしおれていたら水をやります。
追肥の時期と量
肥料は三月の芽出しの時期と、一番花が終わった後の二回が基本です。芽出し肥は緩効性の粒肥料を株の周りに置き、花後のお礼肥は同じものか液体肥料を与えます。窒素が多いと茎が軟らかく伸びて倒れ、うどんこ病も出やすくなるので、追肥(育ちの途中で足す肥料)はリン酸とカリの多い花用のものを控えめに使います。
- 三月に芽出し肥
- 新芽が地面から出てきたら、株から十センチ離して緩効性肥料をひとつかみ置きます。冬に敷いた堆肥もこの時期に効き始めます。
- 花後にお礼肥
- 一番花を切り戻した直後に、液体肥料を規定通りに一回か、緩効性肥料をひとつまみ与えます。二番花の元になります。
- 九月以降は与えない
- 秋に肥料をやると茎が伸びて冬に枯れにくくなり、翌年の芽が弱ります。九月からは肥料を止めて休眠に向かわせます。
- 鉢は月に一度
- 鉢植えは肥料が流れやすいので、四月から八月まで月に一度、緩効性肥料を鉢の縁に置きます。それでも量は控えめにします。
摘心と支柱で倒れを防ぐ
背の高い品種は八十センチから一メートルを超え、夏の雨や風で倒れます。五月に草丈が二十〜三十センチになったころ、茎の先を摘む摘心(茎の先を摘んで枝数を増やすこと)を行うと、枝数が増えて高さが抑えられ、花数も増えます。摘心しない場合や風の強い場所では、六月までに支柱を立てて麻ひもで囲います。
- 五月に摘心
- 草丈二十〜三十センチのとき、各茎の先を葉二〜三節分摘みます。開花は一〜二週間遅れますが、枝が増えて花房の数が倍になります。
- 半分だけ摘んで時期をずらす
- 株の半分の茎だけ摘心すると、摘まなかった茎が先に咲き、摘んだ茎が後から咲いて開花期間が延びます。
- 六月までに支柱
- 株の周りに支柱を三〜四本立て、麻ひもを二段回して囲います。茎を一本ずつ結ぶより手間がなく、自然な姿に保てます。
株元の手入れと風通し
宿根フロックスの最大の敵はうどんこ病で、風通しの悪さと株の込み合いが原因です。春に芽が多数出たら、細い芽を間引いて一株あたり五〜七本の太い茎に絞ります。茎を減らすと一本一本が太くなり、花房も大きくなります。株元の雑草を取り、下葉が込み合っていれば少し取って風を通します。
- 春に芽を間引く
- 四月に芽が十本以上出ていたら、細いものを地際で切って五〜七本に絞ります。残した芽が太く育ちます。
- 株元をすっきり保つ
- 株の内側で重なった下葉を取り、株元に風と光が入るようにします。取った葉は病気の元になるので持ち帰ります。
- マルチで泥はねを防ぐ
- 株元にバークチップや腐葉土を敷くと、雨の泥はねによる病気と夏の乾燥を同時に防げます。株元に直接触れないよう少し空けます。
花後の切り戻しと秋の管理
七月から八月に咲いた一番花が終わったら、花房の下の葉の上で切り戻します。お礼肥を与えると九月から十月に二番花が咲きます。種を作らせると株が疲れ、こぼれ種から親と違う色の株が出て混ざるので、花がらはこまめに切ります。十一月に地上部が枯れたら地際で刈り取り、株元に堆肥を敷いて冬を越します。
- 花房の下で切り戻す
- 咲き終わった花房を、その下の葉が付いている節の上で切ります。脇から新しい芽が伸びて二番花になります。
- こぼれ種を防ぐ
- 花がらを残すと種ができ、翌年こぼれ種の株が出ます。色が混ざって元の品種が分からなくなるので、早めに切ります。
- 冬は地際で刈る
- 十一月に地上部が枯れたら地際から五センチで刈り、株元に堆肥を三センチ敷きます。枯れ茎を残すと病気の胞子が越冬します。
元気がないときの原因の切り分け
宿根フロックスが弱る原因は、うどんこ病、夏の乾燥、株の老化の三つがほとんどです。葉に白い粉があれば病気、下葉から枯れ上がっていれば乾燥、株の中心が空いて外側にしか芽が出なければ老化です。三〜四年たった株は中心が弱るので、株分けで若返らせます。
| 症状 | 原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 葉に白い粉 | うどんこ病 | 病気の葉を取り、殺菌剤をかけ、風通しを作る |
| 下葉から枯れ上がる | 夏の乾燥 | 株元に深く水をやり、マルチを敷く |
| 株の中心から芽が出ない | 株の老化 | 春か秋に掘り上げて株分けし、外側の若い部分を植え直す |
| 茎が軟らかく倒れる | 窒素過多か日照不足 | 肥料を止め、支柱で支える。来年は摘心する |
| 花が小さく色が薄い | 肥料切れか株の混み合い | 花後にお礼肥、春に芽を間引く |
フロックスの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
フロックスの長く咲かせるコツは作物ページに
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