GadeninEnglishアプリを入れる
フロックスの苗の植え付け

フロックスの苗選びと植え付け|宿根と一年草で育て方が分かれる

フロックスの栽培イメージ

読むのに約 4

夏に咲く宿根フロックスと、春に咲く一年草のフロックスでは植える時期も場所も違います。まず種類を確かめてから植えます。

種類を確かめる

フロックスと呼ばれる草花には、初夏から秋に咲く背の高い宿根フロックス(オイランソウ)、春に咲く一年草のフロックス(ドラモンディ)、そして春に地面を覆うシバザクラなどがあります。園芸店で「フロックス」として苗が並ぶのは主に宿根フロックスで、株が毎年大きくなり、七月から九月に花を咲かせます。種袋で売られているのは一年草のフロックスで、秋か春にまいて春から初夏に咲きます。

種類咲く時期育て方の要点
宿根フロックス7〜9月毎年株が増える。うどんこ病に注意し、風通しを取る
一年草フロックス4〜6月秋まきか春まきで一年限り。花後に片付ける
シバザクラ4〜5月地面を覆う多年草。別の解説を参照
矮性の宿根種6〜9月高さ三十〜五十センチで鉢向き

この解説は主に宿根フロックスについて書き、一年草については節の中で補足します。

よい苗の見分け方

宿根フロックスの苗は春の三月から五月と、秋の九月から十月に出回ります。株元から複数の芽が出て、葉が濃い緑で下葉が黄色くなっていないものを選びます。葉の表面に白い粉が付いていればうどんこ病にかかっているので避けます。品種札に高さが書かれているので、花壇の後ろに植えるなら八十センチ以上、鉢や手前なら五十センチ以下を選びます。

見た目判断理由
株元から芽が三本以上よい苗根が充実し翌年から株が増える
葉に白い粉避けるうどんこ病。植えても広がる
下葉が黄色く落ちている避ける水切れか根詰まりで弱っている
茎が長く葉がまばら避ける日照不足で徒長(ひょろ長く弱く伸びること)している
花付きで根が回っている植えれば可根鉢を軽くほぐし、花は早めに切る

植える場所と土

宿根フロックスは日当たりと風通しのよい場所を好みます。半日陰でも育ちますが、花数が減り、うどんこ病が出やすくなります。土は水もちと水はけのよい肥えた土で、乾きやすい砂地や、水がたまる粘土質は避けます。株は毎年広がって直径五十センチ以上になるので、株間は四十〜五十センチと広めに取ります。

花壇では植える二週間前に苦土石灰をまき、堆肥元肥(植える前に土に混ぜておく肥料)を深さ三十センチほどに混ぜておきます。鉢植えは直径二十五センチ以上の鉢に一株が目安で、市販の草花用培養土で育ちます。

株間は四十〜五十センチ
植えた年は寂しく見えますが、二年目には株が広がって隙間が埋まります。詰めて植えると風が通らず、うどんこ病が出ます。
深さ三十センチを耕す
根が深く張るので、深さ三十センチほど耕して堆肥を混ぜます。一平方メートルあたり堆肥三キロと緩効性肥料をひとつかみが目安です。
背の高い品種は後ろに
八十センチ以上になる品種は花壇の後ろに植え、前に低い草花を置きます。風の当たる場所では支柱も用意します。

植え付けの手順

植え付けは春の三月から四月と、秋の九月下旬から十月が適期です。春に植えるとその夏から咲き、秋に植えると根が張って翌夏に大株で咲きます。真夏の植え付けは根が傷むので避けます。ポットから抜いて根が回っていれば底を軽くほぐし、ポットの土の面と地面が同じ高さになるように植えます。

根鉢を軽くほぐす
白い根がポットの形に回っていたら、底と側面を指で軽くほぐして根を広げます。根が回っていなければ崩さず植えます。
深植えしない
株元の芽が土に埋まると腐ります。ポットの土の面と地面の高さを揃え、芽の位置を土の上に出します。
たっぷり水をやる
植えた直後に株元にたっぷり水をやり、根鉢と周りの土をなじませます。以後一週間は毎日、表面が乾いたらやります。
春植えなら花を早めに切る
春に花付きの苗を植えた場合は、一番花が終わったら早めに切り戻します。株を作ることに力を回すと二番花がよく咲きます。

一年草フロックスの種まきと植え付け

一年草のフロックスは、関東平野部では九月下旬から十月に種をまいて苗で冬を越すか、三月にまいて五月から咲かせます。秋まきの方が株が大きくなり花数も増えますが、霜には弱いので不織布で守ります。種は嫌光性なので、種が隠れる程度に土をかけます。本葉四〜五枚でポットに移し、根が回ったら株間二十センチで花壇やプランターに植えます。

秋まきは9月下旬〜10月
セルトレイかポットに二〜三粒ずつまき、五ミリほど土をかけます。発芽適温は十五〜二十度で、一週間から十日で出ます。
本葉四〜五枚でポットへ
混み合わないように一本ずつ七センチポットに移します。冬は霜の当たらない軒下で、不織布をかけて管理します。
株間二十センチで定植
三月に根が回った苗を株間二十センチで植えます。春まきの場合は本葉六枚ほどで植えます。

植えた後に元気がないときの見分け

植えて一〜二週間は根が動くまでしおれることがありますが、朝には戻るなら心配いりません。朝もしおれていれば根鉢が乾いているか、逆に土が湿りすぎて根が傷んでいるかのどちらかです。株元の土を指で触って確かめます。下葉から黄色くなって落ちるときは、根詰まりの苗を崩さず植えた可能性があります。

症状原因手当て
昼はしおれ朝は戻る根がまだ張っていないそのまま様子を見る。夕方に水をやる
朝もしおれ土が乾いている根鉢に水が入っていない株元にゆっくり水をやり根鉢まで湿らせる
土が湿っているのにしおれる過湿で根が傷んだ水を控え、株元の土を軽くほぐして空気を入れる
下葉が黄色く落ちる根詰まりか肥料切れ薄い液体肥料を与え、新芽が出れば回復する
葉に白い粉が出たうどんこ病粉の葉を取り、風通しを確保して殺菌剤

フロックスの植え付けに使うもの

苗も球根も、植えたあとに動かすと根が傷みます。植える日にそろえておくものだけを挙げます。

  • 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
    規格の目安
    元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
    数量の目安
    8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L、花壇なら 1 ㎡ あたり 20〜30L。

    花壇でも、土が固いところは掘り上げて培養土を混ぜたほうが根が張ります。

  • 腐葉土探す言葉「腐葉土 園芸」
    規格の目安
    葉の形が残っている完熟のもの。40L 前後の袋。
    数量の目安
    花壇 1 ㎡ あたり 5〜10L を掘り上げた土に混ぜます。

    土をふかふかにして、水もちと水はけを同時に良くします。花壇の土づくりの基本です。

  • 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 マグァンプ」
    規格の目安
    粒状で 1 年ほど効くタイプ。植え穴の底に入れて使います。
    数量の目安
    8 号鉢 1 個に 5〜10g、花壇 1 ㎡ あたり 50g 前後。

    根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。触れると濃さで傷みます。量は袋の表示に従ってください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス 目盛り」
    規格の目安
    幅 6〜8cm。目盛り付きなら球根の深さを測れます。

    球根は「球の高さの 2〜3 倍の深さ」に植えるのが基本で、目分量だと浅くなりがちです。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 球根植え器は、球根をまとめて植えるようになってからで十分です。移植ごてで足ります。
  • 鉢を毎回買い替えなくても、古い鉢を洗って日に当てれば使えます。

フロックスの長く咲かせるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はフロックスの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

フロックスについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる