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すももの苗選びと植え付け

すももの苗選びと植え付け|受粉樹の組み合わせと日当たりで決まる

すももの栽培イメージ

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すももは一本では実がつきにくい品種が多い果樹です。品種の組み合わせと植える場所を先に決めてから苗を買います。

一本で実がつく品種と受粉樹が要る品種

すももの多くの品種は自分の花粉では実がつかない自家不和合性で、別の品種の花粉が必要です。とくに人気のソルダムや貴陽は一本では実がつきません。一方でサンタローザやメスレーは一本でも実がつき、受粉樹としても使えます。庭に一本しか植えられないなら、一本で実がつく品種を選びます。

受粉樹は花の時期が重なることが条件です。関東平野部では三月下旬から四月上旬に咲く品種が多く、下の組み合わせなら重なります。相性が合わない組み合わせも一部にあるので、札の「受粉樹」の欄を確かめて買います。

品種一本で実がつくか受粉の相手になる品種
サンタローザつくソルダム、大石早生の相手にもなる
メスレーつくほとんどの品種の相手になる
大石早生つきにくいサンタローザ、メスレー、ソルダム
ソルダムつかないサンタローザ、大石早生、メスレー
貴陽つかないハリウッド、サンタローザ

梅やあんずの花粉でも実がつくことがありますが、確実ではありません。すももの受粉樹はすももで用意します。

苗は接ぎ木の一年生を選ぶ

園芸店に並ぶすももの苗は、品種の枝を別の根(台木)に接いだ接ぎ木苗です。高さ八十センチから一メートルほどの一年生苗で、幹がまっすぐで接ぎ目がしっかり癒着しているものを選びます。根を見られるなら、太い根が三本以上あり白い細根が多いものが活着しやすい苗です。

接ぎ目を確かめる
幹の下のほうにある接ぎ目が盛り上がりすぎておらず、ぐらつかないものを選びます。接ぎ目がはがれかけた苗は植えても育ちません。
枝の張りを見る
幹に対して枝が斜めに出ている苗は、そのまま骨格に使えます。真上にばかり枝が出ている苗は後で開かせる手間がかかります。
芽の状態で時期を判断
芽が固く閉じている苗が植え付けに向きます。芽が動き始めた苗は根が傷むと戻りにくいので、買ったらすぐ植えます。

ポット苗は一年中植えられますが、根を崩さずに植えることが条件です。地掘りの苗は落葉期にしか出回りません。

植え付けは十二月か三月上旬

落葉して休眠している十二月から三月上旬が植え付けの適期です。関東平野部では一月と二月の寒い時期を避け、十二月か三月上旬に植えると根の傷みが少なくて済みます。寒冷地は雪が消えてからの春植えにします。すももは水はけの悪い土で根腐れを起こしやすいので、低い場所には植えず、盛り土をして高くします。

植え穴を掘り土を作る
直径と深さがそれぞれ五十センチの穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土をバケツ一杯と苦土石灰をひとつかみ混ぜて戻します。水はけが悪い庭なら、土を二十センチ盛って高植えにします。
接ぎ目を地上に出して据える
接ぎ目が地面より十センチほど上に出る高さに据えます。深植えにすると接ぎ目の上から根が出て、木が大きくなりすぎます。
幹を五十センチで切り詰める
植えたら幹を地面から五十センチから六十センチの高さで切ります。根と枝のつり合いが取れて活着がよくなり、切ったところから主枝になる枝が出ます。
たっぷり水をやり支柱を立てる
バケツ二杯の水を株元に注ぎ、土を落ち着かせます。風で揺れると根が切れるので、支柱に八の字でゆるく結びます。

場所と間隔の目安

すももは日当たりを何より好みます。日照が足りないと枝ばかり伸びて花芽がつかず、実がついても色が乗りません。南向きで一日六時間以上日が当たり、風通しのよい場所を選びます。二本植えるなら三メートルから四メートルの間隔を取り、互いの枝が触れ合わないようにします。

場面間隔と広さの目安注意
庭に二本を地植え株間三〜四メートル建物の北側や高い木の陰を避ける
庭に一本を地植え周囲二メートルの空き一本で実がつく品種を選ぶ
鉢植え十号鉢以上受粉樹も鉢で近くに置く

鉢植えでも実はつきますが、木が小さい分だけ実の数は少なめです。鉢は二年に一度、ひと回り大きい鉢に植え替えます。

植えた年にうまくいかないときの切り分け

植えた年の春に芽が出ない、出ても伸びない、夏に葉が落ちるといった不調は、植え方か水のどちらかで説明がつくことがほとんどです。症状から原因を切り分け、対処します。すももは根が浅いので、植えた年の夏の乾きには特に弱いことを覚えておきます。

症状考えられる原因手当て
春になっても芽が動かない根の乾きか寒さで根が傷んだ幹を削って緑なら待つ。茶色なら植え直し
芽は出たが十センチで止まる根がまだ張っていない肥料を控え、乾いたら水をやる
夏に葉が黄色くなり落ちる水切れか水はけ不良乾きなら朝夕水やり。滞水なら盛り土
接ぎ目の上から芽が出る深植えで品種側から根が出た接ぎ目の下の芽は全て取る

すももの植え付けに使うもの

木は一度植えたら動かせません。植え穴と支柱をきちんと作るかどうかで、その後の何年かが決まります。

数量は苗木 1 本を単位にしています。

  • 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
    規格の目安
    バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
    数量の目安
    植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L を掘り上げた土と混ぜます。

    穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここを手抜きすると、根が広がらないまま何年も伸び悩みます。

  • 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
    規格の目安
    直径 25〜30mm × 長さ 180cm。1 本の添え木か、2 本の二脚(鳥居型)。

    根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では木の重さを支えられません。

  • 樹木用の結束テープ探す言葉「樹木 誘引 テープ 幅広」
    規格の目安
    幅 20mm 前後の伸びる素材か、麻ひもと当て布。

    幹は太ります。細いひもで縛ると食い込み、そこで水の通り道を締めてしまいます。幅の広いもので 8 の字に留めます。

  • 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 樹木」
    規格の目安
    粒状で長く効くタイプ。
    数量の目安
    植え穴 1 つに 50〜100g。根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。

    植え付け直後は根が傷んでいます。濃い肥料が触れると、そこから傷みが広がります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 鉢で育てるなら支柱は短いもので足ります。180cm の添え木は地植え用です。
  • 植え穴に石を入れる必要はありません。水はけが悪いなら、盛り土にして高く植えるほうが効きます。

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