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ポンカンの月別の作業

ポンカンの月別作業カレンダー|春の剪定から冬の収穫と貯蔵まで

ポンカンの栽培イメージ

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五月の開花と十二月の収穫を軸に、月ごとの作業を一覧にします。夏の摘果と冬の寒さ対策が要です。

一年の流れをつかむ

ポンカンの一年は、三月の剪定と肥料から始まり、五月の開花、七月の摘果、十二月の収穫、そして一月の追熟で一巡します。作業の山は春の剪定、夏の摘果と水やり、冬の寒さ対策と収穫の三つです。この三つを外さなければ大きく失敗しません。

作業目安
1月貯蔵した実を食べる・寒さ対策室内で追熟
2月寒さ対策の継続水は控えめ
3月剪定・春肥・植え付け芽吹き直前
4月屋外へ戻す・新芽の観察遅霜が終わったら
5月開花・アゲハの見回り白い花が咲く
6月夏肥・夏枝の摘心実が親指大になったら
7月摘果・水やり生理落果が終わったら
8月水やり・日よけ猛暑は朝夕二回
9月水やり控えめ・実の観察実が太る時期
10月色づき開始・ネット鳥よけを準備
11月お礼肥・取り込み最低気温三度を目安に
12月収穫・貯蔵皮が橙色になったら

寒冷地では四月の屋外出しが五月にずれ込み、十月に取り込みます。暖地では地植えで年中屋外です。

春 三月から五月

三月上旬、新芽が動く直前に剪定と春肥を済ませます。四月に遅霜の心配がなくなったら鉢を屋外へ戻し、一週間かけて日に慣らします。五月に白い花が咲き、甘い香りがします。花はすべて実にはならず、六月に自然に落ちる分が多いので、この時点で摘む必要はありません。

三月の剪定と春肥
混んだ枝と内向きの枝を付け根から抜き、油かすか緩効性肥料を幹から離してまきます。植え替えもこの時期に行います。
四月に屋外へ慣らす
最初の三日は午前中だけ外に出し、次の四日は日中いっぱい、その後は終日外に置きます。急に出すと葉が白く焼けます。
五月にアゲハの卵を探す
新芽に黄色い小さな卵がついていたら指で取ります。幼虫は葉を丸ごと食べるので、開花期から週一回は見回ります。

花が多すぎる年は、翌年の花が減る前触れです。七月の摘果を強めにする心づもりをしておきます。

夏 六月から八月

六月に実が親指の先ほどになったら夏肥を与え、伸び始めた夏枝の先を摘みます。七月、自然に落ちる実が落ち終わったら葉二十五枚に一個を目安に摘果します。七月からは水やりが最も重要で、一度でも強く水切れすると実がまとめて落ちます。鉢の側面に日が当たると土の温度が上がりすぎるので、鉢を二重にするか日よけを立てます。

作業目安
6月夏肥・夏枝の摘心実が親指大、枝が二十センチ伸びたら
7月摘果・毎日の水やり葉二十五枚に実一個
8月朝夕の水やり・鉢の日よけ葉が巻く前に与える

梅雨の長雨で鉢が水浸しになると根が傷みます。雨が続く日は軒下に移すか、鉢を傾けて排水します。

秋 九月から十一月

九月は実が太る時期で、水を切らさないことが最優先ですが、十月に入ったらやや乾かし気味にして甘みをのせます。十月に実が橙色に色づき始めたら鳥よけのネットをかけます。十一月にお礼肥を与え、最低気温が三度を下回る日が出たら鉢植えを取り込みます。

作業目安
9月水やり・実の肥大三〜四日に一回
10月乾かし気味に・鳥よけ実の下側から色づく
11月お礼肥・取り込み・収穫準備最低気温三度を目安に

取り込みの前に、葉の裏と枝の付け根を確かめてカイガラムシやハダニを洗い流します。

冬 十二月から二月

十二月、皮が橙色になり少し柔らかくなったら収穫します。採りたては酸味が強いので、風通しのよい涼しい場所に二〜四週間置いて酸を抜いてから食べます。木は乾かし気味に休ませ、肥料は与えません。地植えは不織布で覆い、寒波の夜は二重にします。

週一回の点検
土の乾き、葉の裏の虫、葉の落ち具合を確かめます。葉が数枚落ちるのは自然ですが、まとまって落ちるなら置き場所が寒いか乾きすぎです。
寒波の夜は覆いを足す
氷点下三度を下回る予報の夜は、地植えの覆いを二重にし、鉢植えは部屋の中央に寄せるか段ボールで囲みます。
貯蔵した実を順に食べる
収穫した実は新聞紙を敷いた箱に並べ、一月にかけて順に食べます。しわが寄ったものから先に使います。

冬に葉を全部落としても、枝が緑なら春に芽が出ます。諦めて捨てないでください。

やり損ねた月の立て直し方

剪定を忘れた、摘果をしなかった、取り込みが遅れて葉が傷んだ、というときの対処です。ポンカンは回復力のある木なので、一年分の収穫を諦めても翌年につなげられます。

時期やり損ねたこと立て直し
4月剪定を忘れた混んだ枝だけ抜き、残りは翌春へ
8月摘果を忘れた遅くても小さい実を落とす
8月水切れで実が落ちた水を安定させ肥料は与えない
12月霜に当てて葉が傷んだ室内へ移し、枯れ枝は春に切る

霜に当てた直後に枯れた枝を切ると、切り口からさらに枯れ込みます。春まで待って緑の部分で切り直します。

ポンカンの栽培に一年を通して使うもの

木の作業は冬と夏に固まります。冬に剪定と寒肥、生育期に袋かけと防鳥。この 4 つを季節の前にそろえておきます。

数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 果樹」
    規格の目安
    刃渡り 5〜6cm、直径 2cm 程度まで切れるもの。バイパス式(刃が交差するもの)。

    アンビル式は枝を潰します。生きた枝を切るならバイパス式で、切り口が滑らかなほど早くふさがります。

  • 剪定のこぎり探す言葉「剪定のこぎり 折込 24cm」
    規格の目安
    刃渡り 24cm 前後の折込式。生木用の刃(目の粗いもの)を選びます。

    直径 2cm を超える枝は、はさみで切ろうとすると枝も刃も傷めます。工作用ののこぎりは生木で目が詰まります。

  • 有機質肥料(寒肥用)探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合肥料。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に 1〜2kg。樹冠(枝の広がり)の外周に沿って埋めます。

    冬に入れて、春に効き始めるのを狙う肥料です。ゆっくり分解するので、休眠期のうちに入れておきます。樹種と樹齢で必要な量は変わるので、詰めたいときは施肥基準を見てください。

    出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」

  • 防鳥ネット探す言葉「防鳥ネット 目合い25mm」
    規格の目安
    目合い 20〜25mm。小鳥まで防ぐなら 15mm。
    数量の目安
    高さ 2m の木 1 本を覆うのに 4m × 4m 程度。

    色づく直前にかけます。目合いが大きすぎると小鳥が入り、細かすぎると風で煽られて枝を傷めます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 高枝切りばさみは、木が背を越してからで十分です。低く仕立てるならずっと不要です。
  • チェーンソーは家庭の果樹には要りません。剪定のこぎりで足ります。

ポンカンの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はポンカンの育て方にまとめています。

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