GadeninEnglishアプリを入れる
プルーンの水やりと追肥

プルーンの水やりと追肥|実が太る時期の水切れと、雨による裂果を防ぐ管理

プルーンの栽培イメージ

読むのに約 4

乾燥に強い木ですが、実が太る時期の水の変動が裂果を招きます。安定した水と控えめな肥料が基本です。

水やりは時期で判断する

プルーンは根付いてしまえば乾燥に強く、地植えの成木は雨だけで育ちます。水が問題になるのは、実が太る6月から8月に急に乾いたり、逆に乾いた後に大雨が降ったりして、実が裂けるときです。土を急に乾かさず、急に湿らせないことが管理の中心です。

時期地植え鉢植え
植えた年週に一度たっぷり表面が乾いたら
3〜5月(開花〜幼果)雨だけでよい表面が乾いたら午前中に
6〜8月(肥大〜収穫)二週間雨がなければ株元にたっぷり毎日、真夏は朝夕
9〜11月不要表面が乾いてから一日おいて
12〜2月不要月に二〜三回、暖かい日の午前に

夏に葉が昼にしおれても夕方に戻るなら水は足りています。朝からしおれているときだけ水不足と判断します。

裂果を防ぐ水の与え方

実の皮が固まり始めた後に急に水を吸うと、中身が膨らんで皮が裂けます。雨は防げませんが、乾いた期間を作らないことで水の急な変動を減らせます。株元に敷きわらやバークチップを厚く敷き、乾いてから慌てて大量に水をやるのではなく、少しずつ続けます。

裂けやすさは品種でも違います。毎年同じ品種だけが裂けるなら、水の管理を変えるより、その品種には袋をかけるか、裂けにくい品種に植え替えるほうが早いこともあります。

株元にマルチを敷く
6月までに株元から半径1メートルに敷きわらかバークチップを厚さ5センチ敷きます。乾きと雨のはね返りの両方を抑えます。
乾き始めに少しずつ
二週間雨がなければ、バケツ二杯を二日おきに与えます。一度に大量に与えるより変動が小さくなります。
収穫前二週間は水を控える
収穫の二週間前からは、しおれない限り水をやりません。糖度が上がり、裂けにくくなります。

追肥のリズム

プルーンは肥料が多いと枝ばかり伸びて実が付きません。年に三回、少量ずつが基本です。追肥(育ちの途中で足す肥料)は、2月の寒肥、6月の実が太り始める時期、収穫後の9月のお礼肥の三回で、いずれも株元から離した円にまきます。若木は寒肥だけにして、枝の伸びすぎを防ぎます。

鉢植えは肥料が流れやすいので、6月と9月の追肥に加えて、5月から8月は月に一度、規定倍率の液体肥料を与えます。ただし枝が伸びすぎているときは抜きます。

時期肥料の種類と量(成木)狙い
2月油かすや発酵鶏ふんを両手二杯春の芽吹きと開花
6月化成肥料をひとつかみ実の肥大
9月(収穫後)化成肥料をひとつかみ木の回復と翌年の花芽
若木(三年まで)2月の寒肥を半量だけ枝の伸びすぎを防ぐ

肥料の効き具合を見る

肥料の過不足は枝の伸びに出ます。成木で一年の新梢の伸びが30〜50センチなら適量です。1メートル近く伸びて花が少ないなら多すぎ、10センチ程度で葉が小さいなら足りません。迷ったら、その年の伸びを測ってから翌年の量を決めます。

冬に新梢の長さを測る
落葉後に、今年伸びた枝の長さを数本測ります。平均が50センチを超えていたら翌年の肥料を減らします。
葉の色を見る
夏に葉が薄い黄緑で小さいなら不足です。6月の追肥を少し増やし、9月にも与えます。
実の付きで調整する
実がよく付いた年は9月のお礼肥を忘れず、実が少なかった年は6月の追肥を抜きます。

摘果で実を大きくする

プルーンは実が付きすぎると小さく、翌年の花が減って隔年結果(一年おきに実が多い年と少ない年を繰り返すこと)になります。5月下旬から6月上旬、実が親指の先ほどの大きさで、実どうしが5〜8センチ離れるように摘果します。傷のある実、小さい実、内側の実から取ります。

自然落果を待ってから
5月に小さい実が自然に落ちます。それが終わった5月下旬から摘果を始めます。落果が続いているうちに摘むと取りすぎになります。
5〜8センチ間隔に
一か所に固まった実は一つ残し、枝の上で実が5〜8センチ離れるようにします。葉20〜25枚に実一つが目安です。
内側と下向きの実を取る
日が当たらない内側の実と、下向きで枝に触れる実は大きくならないので先に取ります。

生育が止まったときの見分けと直し方

順調なら春から夏に新梢が伸び、実が太ります。止まったときは、水、肥料、根、病気のどれかを一つずつ確かめます。プルーンは根が過湿に弱いので、雨の多い年に葉が黄色くなったら、まず水はけを疑います。

状態考えられる原因戻し方
新梢が伸びず葉が小さい肥料不足か根の傷み6月に追肥、株元の踏み固めをやめる
葉が黄色く下から落ちる過湿水を止め、翌冬に盛り土をして植え直し
実が肥大せず落ちる水切れか付きすぎ少しずつ水を続け、摘果する
枝ばかり伸びて花が少ない肥料過多翌年の追肥を抜き、夏に徒長した枝をかき取る

プルーンの育てている間に使うもの

木の管理は、施肥と草の始末と、幹を守ることです。年に数回しかやらないぶん、道具は長く使えるものを選びます。

数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。

  • 有機質肥料探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に、寒肥で 1〜2kg。実を穫ったあとのお礼肥に 300〜500g。

    樹冠の外側の地面に、浅く溝を掘って埋めます。細い根は幹の近くではなく、枝先の真下に伸びています。量は樹種と樹齢で変わります。

    出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」

  • バーク堆肥(マルチング用)探す言葉「バーク堆肥 マルチング 40L」
    規格の目安
    40L 前後の袋。株元に厚さ 5cm ほど敷きます。
    数量の目安
    株元 1 ㎡ で 50L 前後。

    夏の乾きと冬の凍結の両方を和らげます。年々分解して土に混ざるので、土壌改良も兼ねます。

  • 幹に巻く防虫テープ探す言葉「カミキリムシ 幹 ネット 防虫」
    規格の目安
    幹に巻く網か、専用のテープ。地際から 50cm ほどを覆います。

    テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)は幹に卵を産みます。入られてからでは手の打ちようが減るので、産ませないのが基本です。

  • 草刈り鎌・三角ホー探す言葉「草刈り鎌 園芸」
    規格の目安
    刃渡り 15cm 前後の鎌か、刃幅 10〜15cm の三角ホー。

    株元の草は、幹に虫を呼び込みます。株元 50cm だけでも空けておくと、幹の様子を確かめられます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 若木のうちは寒肥だけで足ります。実を穫るようになってからお礼肥を足します。
  • 除草剤は幹の近くでは使わないほうが無難です。根が吸います。

プルーンの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はプルーンの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

プルーンについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる