採りごろを見分ける
関東では早生が8月上旬から、晩生が9月に熟します。皮が濃い紫から黒紫になり、表面に白い粉(ブルーム)が乗って、軽く握るとわずかに弾力を感じたら採りごろです。色だけで判断すると酸っぱい実を採ってしまうので、必ず触って確かめます。一粒食べてみて、酸味の奥に甘みがあれば収穫を始めます。
| 見た目 | 触った感触 | 判断 |
|---|---|---|
| 赤紫で粉が薄い | 硬い | まだ早い。酸っぱい |
| 濃い紫で白い粉がしっかり乗る | 軽く握るとわずかに弾力 | 食べごろ |
| 黒紫でしわが出始める | 柔らかい | 完熟。すぐ食べるか加工 |
| 皮が裂けている | 柔らかく汁が出る | その日のうちに加工 |
採り方
実を手のひらで包み、軽く上に持ち上げるようにひねると、柄から外れます。引っ張ると枝の短果枝ごと取れて翌年の実が減るので、ひねって外します。白い粉は鮮度の印なので、指でこすらないよう持ちます。朝の涼しいうちに採ると実が締まって扱いやすくなります。
- 朝に採る
- 気温が上がる前の午前中に採ります。前日の雨で実が濡れているときは、乾いてからのほうが日持ちします。
- 持ち上げてひねる
- 実を手のひらで包み、上に持ち上げながら軽くひねります。短果枝を折らないよう、引っ張らずに外します。
- 浅い容器に並べる
- 重ねると下の実が潰れます。浅いトレーに一段で並べ、日陰に置きます。容器の底に紙を敷いておくと汁が出ても実どうしがくっつきません。
- 数日おきに繰り返す
- 一本の木でも二〜三週間かけて順に熟すので、一度に採り切らず、弾力の出た実だけを数日おきに採ります。
袋をかけた実は、収穫の一週間前に袋を外して日に当てると色がよく付きます。外したらネットで鳥から守ります。
収穫量の目安
植えて三〜四年目から採れ始め、六〜七年目以降に成木一本で数十キロになることもあります。実が小さいときは摘果が足りないか、木が高くなって内側に光が入っていないかです。隔年結果(一年おきに実が多い年と少ない年を繰り返すこと)を防ぐには、多い年に摘果をしっかりします。
収量が多い年ほど翌年が少なくなりがちです。多い年は摘果を厳しめにし、収穫後のお礼肥(収穫後に与える肥料)を忘れないと、翌年の落ち込みが小さくなります。
| 樹齢 | 収量の目安 | 実の大きさを保つには |
|---|---|---|
| 三〜四年目 | 数個〜数十個 | 実を付けすぎず木を育てる |
| 五〜七年目 | 5〜15キロ | 5〜8センチ間隔に摘果 |
| 八年目以降 | 20キロ以上 | 摘果と内側の剪定で光を入れる |
生の保存
生のプルーンは常温で二〜三日、冷蔵庫の野菜室で一週間ほどもちます。白い粉をこすらず、洗わずに保存し、食べる直前に洗います。少し硬めに採った実は常温に置くと数日で柔らかくなり、甘みが増します。
食べごろかどうかは、指で軽く押してわずかにへこむかで確かめます。硬ければ常温で待ち、へこんだら冷蔵して三日以内に食べます。
- 洗わずに冷蔵する
- 水で洗うと粉が落ちて傷みが早まります。そのまま容器に一段で入れ、野菜室に入れます。
- 硬い実は常温で追熟
- 少し硬い実は室内に二〜三日置き、弾力が出たら食べます。柔らかくなったら冷蔵に移します。
- 冷凍もできる
- 半分に切って種を取り、密閉袋で冷凍すると半年ほど使えます。半解凍でシャーベットのように食べられます。
乾燥プルーンとジャム
食べきれない分は、乾燥プルーンやジャム、コンポートにします。乾燥は種を取って半分に切り、天日か食品乾燥機で水分を抜きます。日本の夏は湿度が高いので、天日だけではかびやすく、オーブンの低温や乾燥機を使うほうが確実です。
| 用途 | 作り方の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 乾燥プルーン | 半分に切って種を取り、100度前後のオーブンで四〜六時間 | 途中で裏返し、表面が乾いて中がしっとりで止める |
| ジャム | 種を取って刻み、重さの四〜五割の砂糖で煮る | 皮ごと煮ると色がきれいに出る |
| コンポート | 丸のまま砂糖水で十分ほど煮る | 冷蔵で一週間、冷凍で三か月 |
| 果実酒 | 実500グラム・氷砂糖150グラム・果実酒用の酒900ミリリットル | 三か月で実を引き上げる |
収穫でよくある失敗と直し方
早く採って酸っぱい、採り遅れて腐る、鳥に先を越される、引っ張って短果枝を折る、が主な失敗です。どれも採りごろの見方と数日おきの見回りで防げます。雨の年は熟すのを待つより、少し早めに採って室内で追熟させるほうが失敗が少なくなります。
| 失敗 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 酸っぱい | 色だけで採った | 弾力と白い粉で判断し、一粒食べて確かめる |
| 木の上で腐った | 採り遅れ・灰星病 | 数日おきに見回り、雨の前に採る |
| 翌年の実が減った | 引っ張って短果枝を折った | 持ち上げてひねる |
| 気づいたら実がない | ネットの遅れ | 色づき始めに張り、収穫のたびに戻す |
プルーンの収穫に使うもの
木の実は、落として拾うと傷みます。高さのあるところから、傷めずに下ろすための道具です。
- 収穫ばさみ(先丸)探す言葉「収穫ばさみ 果樹 先丸」
- 規格の目安
- 刃先が丸く、刃渡り 5cm 前後。
引っぱって穫ると、枝が裂けて翌年の芽まで落ちます。軸を残して切るのが基本です。
- 高枝切りばさみ(採果器付き)探す言葉「高枝切りばさみ 採果」
- 規格の目安
- 伸ばして 2〜3m。切った実を受ける籠の付いたもの。
脚立で無理な姿勢を取るより安全です。籠付きなら、切った実がそのまま落ちません。
- 収穫かご・コンテナ探す言葉「収穫かご 果樹 コンテナ」
- 規格の目安
- 20L 前後。浅めのものは実を重ねずに済みます。
深い容器に積むと、下の実が自分の重さで傷みます。柔らかい果実ほど浅い容器で。
- 保存用の緩衝材探す言葉「果物 緩衝材 ネット」
- 規格の目安
- 果実用のネットキャップか、新聞紙。
一つずつ包むと、傷んだ実から隣へ移りません。長く置く実ほど効きます。
- 手の届く高さに仕立てているなら、高枝切りばさみは要りません。低く保つほうが管理も楽です。
- 専用の収穫かごでなくても、浅い箱に新聞紙を敷けば足ります。
プルーンの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はプルーンの育て方にまとめています。
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