日数と太さの両方で判断する
大根の収穫適期は、播種からの日数と、地上に出た首の直径の二つで見ます。日数だけでは天候の差を拾えず、太さだけでは種まき日を忘れたときに判断がぶれます。種袋に書かれた日数を基準に、その前後で首の太さを実際に測るのが確実です。
| 品種のタイプ | 播種後の日数 | 首の直径の目安 |
|---|---|---|
| 青首の一般的な品種 | 60〜90日 | 6〜7センチ |
| 短形種・ミニ大根 | 40〜60日 | 4〜5センチ |
| 春まきの早生種 | 50〜60日 | 5〜6センチ |
寒さに当たった大根は甘みが増します。適期に達しても凍害の心配がない時期なら、数日置いてから抜くと味が変わります。
葉の姿が出す合図
太っている間、大根の外葉は斜め上へ立っています。根の肥大が終わりに近づくと、外葉が横に開いて地面へ垂れ、色がやや薄くなります。この変化が出たら、そこからのんびり待つ理由はありません。中心の若い葉だけが立っている状態が抜きどきの姿です。
同時に、根の首が土から持ち上がってきます。青首種では首が地上に出るのが本来の姿ですが、その出方が急に進んだときは肥大の終わりが近いと考えます。判断に迷ったら1本抜いて切ってみるのが最短です。
| 葉の様子 | 根の状態 | とる行動 |
|---|---|---|
| 外葉が斜め上へ立っている | まだ太っている | そのまま置いておく |
| 外葉が横に開いて垂れる | 肥大が終わりに近い | 1本抜いて切って確かめる |
| 外葉が黄ばみ始めた | 肥大が止まっている | 早めに抜いてしまう |
| 中心から花茎が伸び始めた | とうが立ち始めた | 小さくてもすぐ抜く |
抜き方で折らない
- 葉を根元でまとめる
- 外葉ごと片手で束ねて握ります。数枚の葉だけをつかむと、そこだけがちぎれて力が伝わりません。
- まっすぐ上へ引く
- 斜めに引くと途中で折れます。株元を反対の手で押さえ、真上へ体重を移すように引き抜きます。
- 抜けないときは土を緩める
- 周囲にスコップを差して土を浮かせてから引きます。乾いて締まった土や、冷え込んだ朝は特に折れやすくなります。
- 抜いたら葉を落とす
- すぐに葉を切り離します。葉をつけたままだと、葉が根の水分を吸い上げ、半日で根がしなびます。
切り落とした葉は、その日のうちなら炒め物やふりかけに使えます。傷みが早いので、保存を考えるなら塩でもんで水気を抜きます。
畑に置いたまま保存する
冬の畑は天然の貯蔵庫です。葉を地際で切り、根が完全に隠れるまで土をかけておけば、寒さが続く地域なら1〜2か月そのまま保てます。土の中は温度が安定し、乾燥もしないため、冷蔵庫よりみずみずしさが残ります。
掘り上げにくくなるのを避けたい場合は、一度抜いてから畑の隅に斜めに寝かせて埋め直す方法もあります。葉のついていた首を少し出しておくと場所が分かり、必要なぶんだけ掘り出せます。ただし暖かくなり始めたら、土の中でもとうが立ちます。
- そのまま埋める
- 葉を地際で切り、根が隠れるまで土をかけます。寒さが続く地域なら1〜2か月そのまま置いておけます。
- 抜いて寝かせる
- 抜いた大根を畑の隅に斜めに並べ、首を少し出して土をかけます。場所が分かり、必要な分だけ掘れます。
- 切り上げる時期
- 暖かくなり始めたら土の中でもとうが立ちます。春の気配が出る前に掘り切る前提で、置く量を決めます。
土中保存は寒い時期限定の方法です。気温が上がる時期に土に埋めておくと、す入りととう立ち(花茎が伸びて葉や根が硬くなること)が同時に進みます。
切り分けて冷蔵する
使いかけを保存するときは、葉を落とし、上部・中央・先端の三つに切り分けて、それぞれ紙で包んで袋に入れ、立てて冷蔵します。横に寝かせると起き上がろうとして体力を使い、傷みが早まります。上部は甘く生食に、中央は煮物に、先端は辛みが強いので薬味に向きます。
使い切れないぶんは、切って冷凍するか、いちょう切りにして干します。冷凍した大根は組織が壊れて味がしみやすくなるため、煮物では生よりむしろ扱いやすくなります。
干し大根の作り方
干す作業に向くのは、空気が乾き、冷え込みが続く時期です。切り干しにするなら、皮をむかずに5ミリほどの千切りにして、ざるや網に広げて風の通る日なたに置きます。晴天が続けば2〜4日で乾き、しんなりではなくカラカラになるまで乾かすのが保存の条件です。
たくあん用に丸のまま干す場合は、葉をつけたまま2本ずつ首を縛って吊るします。目安は、両端を持って曲げたときに折れずに弓なりになる程度です。ここまで水分が抜けていないと、漬けたときに水が上がりすぎて味がぼやけます。
| 作るもの | 切り方 | 干す期間 | 仕上がりの目安 |
|---|---|---|---|
| 切り干し | 5ミリの千切り | 晴天で2〜4日 | 手で折れるほどカラカラ |
| 割り干し | 縦に4つ割り | 晴天で1週間ほど | 芯まで硬くなる |
| たくあん用 | 丸のまま | 10〜20日 | 曲げて折れず弓なりになる |
夜露に当てると乾きが戻り、色も悪くなります。日が傾いたら室内に取り込み、翌朝また出すのを繰り返します。
大根の収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
大根の収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は大根の育て方にまとめています。
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