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大根の種まき・間引き

大根の種まき方法と時期|点まきの粒数と2回に分ける理由

大根の栽培イメージ
まずここだけ

種まきの結論

種まき時期
秋まき / 春まき(地域別)
まき方
点まき
1か所
4〜5粒
深さ
約1cm
株間
25〜30cm程度
発芽後
間引いて最終的に1本立ち

読むのに約 5

1か所に4〜5粒まき、子葉と本葉の段階で2回に分けて間引くと株が安定します。

まく時期を外さない

大根は発芽から根が太り始めるまでの気温が15〜20度あたりのときにもっとも素直に育ちます。秋まきが基本とされるのは、生育が進むにつれて涼しくなり、害虫の勢いも落ちていくためです。春まきは逆に、寒さから暖かさへ向かうため、とう立ち(花茎が伸びて葉や根が硬くなること)と害虫の両方に追われます。

畝に作ったまき穴へ大根の種を4〜5粒点まきする様子
大根は畝に25〜30cmほどの間隔でまき穴を作り、1か所に4〜5粒を点まきします。発芽後は2回に分けて間引き、最後に1本へ絞ります。
地域秋まきの適期春まきの適期
暖地9月上旬〜10月上旬3月中旬〜4月中旬
中間地8月下旬〜9月下旬3月下旬〜4月下旬
寒冷地8月中旬〜9月上旬4月中旬〜5月中旬

秋まきで迷ったら遅らせるより少し早めます。冷え込みが来ると根が太る前に生育が止まり、細いまま冬を迎えます。

種まきの手順

  1. まき穴をつける

    空き瓶の底や手のひらで、直径6〜7センチ、深さ1センチほどのくぼみを平らにつけます。底が平らだと種が中央に寄らず、間隔が保てます。

  2. 4〜5粒を離してまく

    くぼみの縁に沿って等間隔に置きます。重なると根が絡み、間引くときに残す株まで揺らしてしまいます。

  3. 覆土して軽く押さえる(転圧という)

    土を1センチかぶせ、手のひらで軽く押さえる(転圧という)。大根は好光性ではないため覆土は必要で、鎮圧すると水が種に届きます。

  4. たっぷり水をやる

    まいた直後に一度しっかり与え、発芽まで表土を乾かしません。秋まきの初期は残暑で乾きやすく、乾かすと発芽がばらつきます。

覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。

まき終わったらすぐに防虫網をかけます。発芽してから虫に気づいて掛けるのでは、すでに中に入られています。

大根の点まきを図で確認
4〜5粒の配置
種同士を離す
覆土 約1cm土をかぶせて軽く押さえる(転圧という)
株間 25〜30cm一般的な青首大根の目安

発芽から間引きまでの流れ

  1. 種まき1か所に4〜5粒を離してまく
  2. 発芽表土を乾かさず、芽がそろうのを待つ
  3. 子葉が開く形の良い株を残して3本程度に間引く
  4. 本葉5〜6枚生育の良い1本だけを残す
  5. 土寄せ株元へ土を寄せて、ぐらつきを防ぐ

1回目の間引きは子葉のかたちで選ぶ

双葉が開いた頃、4〜5本を3本に減らします。このとき見るのは大きさではなく子葉のかたちです。左右対称でハート型に整った株を残し、ねじれているもの、片方が小さいものを抜きます。子葉のゆがみは根の変形と結びつきやすいためです。

抜くときは、残す株の根元を指で押さえて、抜く株を斜めに引きます。まっすぐ上へ引くと隣の根まで持ち上がります。混み合って抜きにくければ、地際をはさみで切っても構いません。

見るのは子葉の形
左右対称でハート型に整った株を残します。ねじれや左右差のある子葉は、根が変形する前ぶれと考えます。
抜くときの手つき
残す株の根元を指で押さえ、抜く株を斜めに引きます。真上に引くと隣の根まで一緒に持ち上がります。
抜きにくいとき
混み合って手が入らなければ地際をはさみで切ります。土の中に根が残っても、残す株の生育には響きません。

間引いた双葉と本葉は柔らかく、そのまま食べられます。捨てる前提の作業ではないと考えると、適期を逃しにくくなります。

2回目の間引きで1本に絞る

本葉が5〜6枚になったら1本立ちにします。残すのは葉の色が濃すぎず、株元がぐらつかず、葉柄が短くて締まった株です。この頃には根の首が少し太り始めているので、指で軽く触れて丸く張っているものを選ぶこともできます。

遅れて間引くと、根同士が押し合った跡が肌に残り、太りも鈍ります。逆に早く1本にしすぎると、その1本が虫にやられたときに取り返しがつきません。2回に分けるのは、この二つの失敗の間を取る方法です。

段階本葉の枚数残す本数見るところ
播種4〜5粒粒どうしを離して置く
1回目の間引き子葉が開いた頃3本子葉の形の整い方
2回目の間引き5〜6枚1本葉柄の短さと首の張り

1本立ちのあとに株元へ土を寄せて安定させます。ここで倒れた株はその後まっすぐ太らず、曲がった大根になります。

発芽と間引きの失敗を切り分ける

まいたのに生えない、間引いたのに太らないというつまずきは、原因が限られています。抜いた株の姿を見れば、次にどこを直せばよいかがそのまま決まります。

症状考えられる原因次にとる手
ところどころ生えない覆土が厚いか乾かした覆土は1センチにし、発芽まで乾かさない
生えたが糸のように細い日照不足と間引きの遅れ子葉が開いたら早めに1回目を間引く
残した株が倒れる土が浅く根が浮いている株元へ土を寄せ、風の当たる面を減らす
葉ばかり茂り根が太らない肥料が効きすぎている肥料を止め、次作は元肥を控えめにする

抜いた株は捨てる前に根の先を見ます。先が二股なら石や未熟な堆肥が当たった証拠で、次は土をふるってからまきます。

点まきで4〜5粒まく理由

1か所に1粒だけまくと、その株が虫に食われた時点でその場所は空きます。4〜5粒あれば、発芽のそろいと双葉のかたちを見比べて、いちばん形の良い株を選んで残せます。複数まきは、発芽しなかった場合や虫害への保険として考えます。

株間は品種で決めます。青首系の一般的な大根で25〜30センチ、短形種やミニ大根なら15〜20センチが目安です。狭いと肩が張れず、細長い割に重さが出ない大根になります。

品種のタイプ株間条間
青首の総太り種25〜30センチ60センチ
短形種、丸大根20〜25センチ50センチ
ミニ大根15〜20センチ40センチ
二十日大根5〜6センチ15センチ

種は寿命が比較的長い部類ですが、発芽率は年々落ちます。古い種を使うときは粒数を1粒増やして保険をかけます。

春まきでとう立ちさせないために

大根は一定期間の低温に当たると花芽をつくり、その後の高温と日長で花茎が伸びます。春まきで早くまきすぎると、苗が小さいうちに寒さに当たって花芽ができ、根が太る前にとうが立ちます。芯が硬くなり、す入りも進みます。

対策は二つです。ひとつは春まき用の晩抽性品種を選ぶこと、もうひとつはトンネル不織布で保温し、生育初期に低温へ当てないことです。地温が上がるのを待って、地域の適期の後半にまくほうが安全な年もあります。

晩抽性の品種を選ぶ
春どり用として売られている品種を使います。秋まき用を春にまくと、根が太る前に花芽ができてしまいます。
低温に当てない
13度以下が続くと花芽ができます。トンネルや不織布で覆い、生育初期の冷え込みを避けることが条件になります。
適期の後半にまく
寒い年は無理に早くまかず、地温が上がるのを待ちます。10日遅らせても収穫はほとんど遅れません。

とうが立ち始めた株は太りません。見つけたら小さくても抜いて、若い花茎を菜花として食べたほうが得です。

大根の種まきでよくある質問

大根の種は何粒ずつまく?

1か所に4〜5粒を離して点まきします。発芽しなかった場合や虫害への保険になり、発芽後に生育の良い株を選んで残せます。

大根の種は何cmの深さにまく?

約1cmです。土をかぶせたら手のひらで軽く押さえ、種と土を密着させます。

大根の株間は何cm?

一般的な青首大根は25〜30cm程度が目安です。短形種やミニ大根は種袋の表示に合わせて狭くできます。

大根の種まき後は毎日水やりする?

毎日と決めず、発芽までは表土を乾かさないように確認します。まいた直後はたっぷり与え、土が湿っている日は追加しません。

大根は何日で発芽する?

適温なら3〜5日程度が目安です。低温や乾燥では遅れるため、1週間ほどは土の状態を見ながら待ちます。

間引きはいつする?

子葉が開いたら3本程度にし、本葉5〜6枚で生育の良い1本にします。1本立ちの後は株元へ土寄せします。

大根はプランターでも種まきできる?

できます。深さ30cm以上を目安に、深型プランターと短形・ミニ大根の品種を選ぶと育てやすくなります。

大根の種まきに使うもの

種まきで失敗する原因のほとんどは、覆土の厚さと、発芽までの乾きです。そこを外さないための道具だけを挙げます。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
    規格の目安
    粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ない「種まき用」と書かれたもの。
    数量の目安
    セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L、ポット 9cm なら 1 個 0.3L。

    粒の粗い培養土だと、小さな種が粒の隙間に落ちて深く埋まり、出てきません。

  • 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
    規格の目安
    500ml〜1L。霧の細かいものほど種が流れません。

    ジョウロで直接かけると、まいた種が寄ってしまいます。発芽までは霧で、根が張ってからジョウロに切り替えます。

  • 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 べたがけ 農業用」
    規格の目安
    幅 135cm 前後、目付 20g/㎡ 前後。透水性があり、かけたまま水をやれるもの。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。

    発芽までの乾燥と、鳥・強い雨から守れます。防虫ネットより目が細かいぶん保温もでき、寒い時期の種まきで差が出ます。

  • 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
    規格の目安
    差し込み式の白いもの、長さ 10cm 前後。油性ペンで書きます。

    まいた日と品種を書いて挿しておくと、発芽が遅いときに「まだ待つ」のか「まき直す」のかを判断できます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 直まきするなら、セルトレイもポットも要りません。
  • 高価な殺菌済みの培土でなくても、市販の野菜用培養土をふるいにかければ細かい土が作れます。

大根の収穫までのコツは作物ページに

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