穫りごろは葉の枯れ具合で決める
収穫は六月中旬ごろ、葉の三割ほどが黄色くなり、株全体が倒れかけたころが目安です。日付ではなく株の姿で決めると、太りきったところで掘れます。
葉が倒れるのは太りきった合図です。ただし乾燥や病気で倒れることもあるので、株元を掘って球の大きさを確かめてから、畑全体を掘るかどうかを決めます。
| 状態 | 掘るかどうか | 理由 |
|---|---|---|
| 葉が青々と立っている | まだ待つ | 球がこれから太る |
| 葉の三割が黄色く倒れ気味 | 掘りどき | 太りが止まり、締まっている |
| 葉が完全に枯れている | 急いで掘る | 休眠が明けて芽が動き出す |
梅雨に入ってからの収穫は土が重く、球も傷みやすくなります。晴れが二日続いた日を選ぶと作業が楽です。
掘り方と、その場での選り分け
らっきょうは分球して株が広がっているので、株の真上を掘ると球を傷つけます。株から十五センチ離れたところにスコップを入れ、下から持ち上げるようにして抜きます。
抜いたらその場で土を落とし、傷んだ球と種球にする球を分けます。日なたに長く置くと球が緑になるので、日陰に運んでから作業します。
- 外側から掘り起こす
- 株の外周にスコップを垂直に差し込み、てこの要領で土ごと持ち上げます。真上から刺すと球を割ります。
- 土を手で落とす
- 水で洗わず、手で土をもみ落とします。ぬれた球は傷みやすく、皮もむきにくくなります。
- 傷んだ球をよける
- 押してへこむもの、黒ずんだものはその場で分けます。混ぜたままにすると保存中に周りへ広がります。
- 種球にする分を残す
- 形のよい中くらいの球を、次の年の分としてよけます。大きすぎる球より、締まった球のほうが向きます。
掘った日のうちに下処理をする
らっきょうは掘ってから日がたつほど芽が伸び、繊維が固くなります。漬けるつもりなら、掘った日のうちに根と葉を落とすところまで進めるのが理想です。
手が回らないときは、根と葉を付けたまま風通しのよい日陰に広げます。積み上げると中に熱がこもって傷むので、重ならないように一段に並べておきます。
- 根を薄く切る
- 根元をぎりぎりで切り落とします。深く切ると漬けたときに中まで水が入り、歯ごたえがなくなります。
- 葉を一センチ残して切る
- 首の付け根から一センチほど上で切ります。ここも深く切ると、そこから漬け汁が入り込みます。
- 薄皮を一枚むく
- 外側の茶色い皮を手でむきます。緑がかった球は、緑の部分が消えるまでもう一枚むきます。
- 洗うのは漬ける直前に
- 洗ってから置くと傷みが早く進みます。塩漬けや甘酢に入れる直前に、さっと水で洗います。
保存の仕方を用途で選ぶ
掘ったままの生の球は日もちしません。使い道を先に決めて、それに合った置き方をします。冷蔵しても芽の伸びは止まらないので、早く使い切るのが基本です。
種球にする分だけは扱いが違います。食用の球は下処理して冷蔵しますが、種球は根も葉も付けたまま乾かすので、掘った段階で分けておくと手間が減ります。
- 用途ごとに分けて入れる
- 漬ける分、すぐ食べる分、種球にする分を別の容器に入れます。混ぜると乾かし方を変えられなくなります。
- 袋に密閉しない
- 湿りがこもって腐ります。網の袋や新聞紙の上など、空気の通るところに置き、時々かき混ぜて風を当てます。
| 用途 | 置き方 | もつ期間の目安 |
|---|---|---|
| すぐ漬ける | 下処理して冷蔵 | 2〜3日 |
| 数日中に使う | 土付きのまま日陰に広げる | 4〜5日 |
| 翌年の種球にする | 根と葉を付けたまま陰干し | 8月の植え付けまで |
種球として残すときの干し方
次の年の種球にする分は、風通しのよい日陰に吊るすか、網の上に広げて乾かします。日なたに干すと球が焼け、芽が出なくなります。
八月の植え付けまで二か月ほど置くことになるので、途中で一度は状態を見ます。柔らかくなった球やかびが出た球は取り除き、残りに広がらないようにします。
- 葉ごと束ねて吊るす
- 五株から十株ずつ葉をまとめてひもで縛り、軒下など雨の当たらない日陰に吊るします。
- 月に一度は見る
- 束をほどいて球を触り、柔らかいものを抜きます。かびの粉が付いていたら、その束ごと使い切ります。
- 植える直前に分ける
- 八月に束をほどき、一球ずつに離します。早く離すと乾きすぎるので、植える日に合わせます。
収穫が遅れてしまったときは
六月下旬を過ぎると、球の中で新しい芽が動き出し、真ん中に固い芯ができます。掘り遅れた球も食べられますが、漬け上がりの歯ごたえは落ちます。
- 芯を確かめて分ける
- 球を縦に半分に切り、中心に緑の芽が見えるものは別にします。刻んで炒め物や薬味に使うと気になりません。
- そのまま置いて二年掘りに
- 全体に掘り遅れたなら、いっそ翌年まで置いて二年掘りにします。小粒で締まった球が数多く穫れます。
- 次の年は札を立てる
- 植えた日と掘る予定の月を札に書いて畝に立てておくと、他の作業に紛れて忘れることがなくなります。
掘り遅れた株をそのまま置く場合は、梅雨のあいだに畝の草を取り、水がたまらないようにしておきます。
らっきょうの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
らっきょうの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はらっきょうの育て方にまとめています。
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