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らっきょうの病害虫と障害

らっきょうの病害虫と障害|さび病と腐りを湿りで見分ける

らっきょうの栽培イメージ

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らっきょうは丈夫ですが、水はけの悪い畑では腐りが出ます。葉の症状から原因を切り分け、早めに手を打ちます。

症状から原因を切り分ける

らっきょうの不調は、葉に出る症状を見ればおおよそ見分けられます。まず葉を一本手に取り、色と斑点の形、そして株元の湿り具合を確かめます。

らっきょうは丈夫な作物で、畑の水はけと株間さえ確保できていれば大きな被害は出ません。症状が出たときは、まず育て方のどこがずれたかを疑うと的が絞れます。

症状考えられる原因最初にやること
葉にオレンジの粉状の斑点さび病傷んだ葉を取って処分する
葉に白いかすり傷アザミウマ葉裏を見て、薄い虫がいないか確かめる
株元が黒く柔らかい湿りによる腐り株を抜き、畝の水はけを直す
葉先から黄色く枯れる肥料切れか乾燥土の湿りを見て、乾いていれば水を与える

さび病は春の湿りとともに出る

さび病は葉にオレンジ色の粉のような斑点が並ぶ病気で、三月から五月の雨が続く時期に増えます。広がると葉が枯れ、球が太らないまま収穫を迎えます。

薬に頼る前にできることが多い病気です。株が混んで風が通らない、肥料が多くて葉が茂りすぎている、この二つが重なると必ずといってよいほど出ます。

見つけた葉を取る
斑点の出た葉を根元から抜き取り、畑の外へ持ち出します。畝に落としておくと、そこから広がります。
風の通り道を作る
株の間の草を抜き、周りの背の高い作物を刈ります。葉が触れ合わないだけでも広がり方が変わります。
肥料を止める
葉が濃く茂っているなら、追肥(育ちの途中で足す肥料)をやめます。柔らかい葉ほど病気が入りやすくなります。
残った株は早めに掘る
葉の半分以上に斑点が出たら回復は望めません。球が太っていれば早めに収穫し、翌年は場所を変えます。

土の中の虫と根の食害

球の表面が茶色くざらつく、根が少ないといった症状は、土の中にいるダニや線虫の仕業であることがあります。掘り上げたときに球の底を見ると分かります。

これらは同じ場所でねぎの仲間を続けて作ると増えます。らっきょう、ねぎ、玉ねぎ、にんにくは同じ仲間なので、続けて植えないようにします。

球の底を確かめる
根の付け根が褐色に崩れていたら土の中の害です。その球は種球に回さず、食用として使い切ります。
同じ仲間を続けない
ねぎの仲間を作った場所は一年から二年あけます。間にまめ類や葉物を挟むと土が落ち着きます。
夏に土を焼く
植え付け前の七月に畝を耕して透明なシートで覆い、二週間ほど日に当てると土の中の虫が減ります。

被害の出た畝の土は、プランターに再利用しないようにします。持ち込むと同じ症状が続きます。

腐りは水はけの問題として直す

株元が黒ずんでぶよぶよになる腐りは、たいてい病気そのものより畑の水はけが原因です。雨のあとに畝の上へ水がたまるようなら、その年のうちに直します。

腐りが出た株はもう戻りません。周りへ広がる前に球ごと抜き取り、抜いた穴には乾いた土を入れて表面を平らにならしておくと、雨がたまらずに済みます。

抜いた株は持ち出す
畝の上に置いたままにすると、雨で菌が周りへ広がります。袋に入れて畑の外へ運び、堆肥にも混ぜないようにします。
通路に溝を切る
畝の間を五センチ掘り下げて水の逃げ道を作ります。長雨のときに水が抜け、株元の湿りが残りにくくなります。
翌年は場所を変える
腐りが出た畝は同じ場所で続けません。一年から二年あけ、その間は水はけを直しておきます。
場面起きやすい時期直し方
畝が低く水がたまる秋の長雨と梅雨畝を15センチ以上高くする
株元まで土をかけた土寄せの直後肩まで土を除いて風を通す
受け皿に水が残るプランターの冬水を捨て、鉢底石を足す

薬を使うかどうかの判断

家庭菜園のらっきょうは、畑の作りと株間で防げることがほとんどです。それでも広がるときは、野菜用として登録のある薬剤を、表示された使い方の範囲で使います。

収穫までの日数の決まりがあるので、六月の収穫が近い時期は特に確かめます。迷うときは薬を使わず、傷んだ株を抜いて早めに掘り上げるほうが安全です。

使う前に表示を読む
らっきょうやねぎ類に使えると書かれているか、収穫まで何日あけるかを必ず確かめてから使います。
葉裏までかける
虫も病気も葉裏から広がります。かけるときは下から上へ、葉の裏側に届くようにします。
風のない朝に行う
日中の暑い時間は薬害が出やすくなります。風のない朝のうちに済ませ、まいた日は畑に入らないようにします。

球が割れる・緑になるときは

病害虫ではない障害もあります。球が縦に割れる、頭が緑になる、掘る前に芽が伸びるといった症状は、どれも管理の時期がずれたときに出ます。

どれも掘り上げてから気づくものばかりです。次の年に同じことを繰り返さないよう、収穫のときに気づいたことを一行でも書き残しておくと役に立ちます。

状態原因次の年の直し方
球が緑になる土寄せが遅れて日に当たった3月に必ず土を寄せる
球が割れる乾湿の差が大きかった4月〜5月に土を乾かしすぎない
掘る前に芽が伸びた収穫が遅れた葉が三割枯れたころに掘る

緑になった球も食べられますが、えぐみが出て漬け上がりの色が悪くなります。外側の皮を厚めにむいて使います。

らっきょうの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はらっきょうの育て方にまとめています。

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