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らっきょうの月別の作業

らっきょうの月別の作業|八月の植え付けから六月の収穫まで

らっきょうの栽培イメージ

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らっきょうは十か月ほど畑に置く作物です。月ごとにやることは少ないので、忘れやすい作業を一覧で押さえます。

一年の流れを一覧で見る

らっきょうの世話は、植え付けと二回の土寄せ(株元に土を寄せて盛ること)、二回の肥料、そして収穫だけです。夏の終わりに植えて翌年の初夏に掘るので、他の野菜が休む時期に畑を使える作物でもあります。

畑を空ける期間が長い作物なので、植えた日を札や記録に残しておくと、翌年の見回りが楽になります。特に土寄せの時期は他の作業と重なりやすく、忘れると球が緑になります。

植えた日を記録する
札に植え付けの日付と作型を書いて畝の端に立てます。一年掘りか二年掘りかも書いておくと迷いません。
見回りは月に二回
草の伸びと球の浮き上がりを見るだけで足ります。株元をのぞく癖をつけると、緑化を早く見つけられます。
作業見るところ
8月下旬〜9月中旬種球の植え付け深さ5センチ、株間10〜15センチ
10月草取り、出芽の確認芽が出ているか、株が抜けていないか
11月一回目の追肥と土寄せ球の頭が出ていないか
12月〜1月見回りのみ霜柱で株が浮いていないか

冬から収穫までの後半

年が明けると葉は寒さで傷みますが、地中では根が伸び続けています。二月の終わりから急に動き出すので、そこに合わせて肥料と土寄せを済ませておきます。

三月に入ると新しい葉が中心から立ち上がり、株の姿がはっきりします。この時期に葉が細く色が薄いようなら、二月の追肥が効いていないので、少量を足して四月には止めます。

作業見るところ
2月下旬〜3月上旬二回目の追肥葉の色が薄くなっていないか
3月二回目の土寄せ球の肩が地面から出ていないか
4月草取り、乾きすぎの確認葉が太く立っているか
5月花芽があれば摘む葉が倒れ始めていないか
6月収穫と下処理葉の三割ほどが黄色くなったころ

二年掘りにする株は、六月に掘らずそのまま置きます。梅雨のあいだは草だけ取り、肥料は与えません。

植え付けが遅れたときの調整

九月中旬を過ぎると気温が下がり、根の出足が鈍ります。十月に入ってからの植え付けでも育ちますが、球は小ぶりになり、収穫も六月下旬にずれます。

遅れた年は、植え深さを一センチ浅くして地温をとりやすくし、十一月の追肥を少し早めます。無理に取り返そうとして肥料を増やすと、葉ばかり茂って逆効果です。

十月上旬までなら植える
地温が二十度を下回る前なら間に合います。植えたら乾かさないよう、二週間は水やりを続けます。
それ以降は春まで待たない
十一月以降の植え付けは根が出ないまま冬を越し、腐ることが多くなります。翌年の八月に回すほうが確実です。
遅れた列に印を付ける
収穫時期がずれるので、支柱や札で分かるようにしておきます。掘り遅れて芽が伸びるのを防げます。

地域による前後の目安

関東の平野部を基準にすると、寒冷地は植え付けを早め、暖地は少し遅らせます。収穫も同じだけ前後します。畑の初霜と梅雨入りを目印にすると迷いません。

同じ地域でも、風が抜ける高台と、湿りの残る低い畑では二週間ほど差が出ます。近所で作っている人がいれば、その畑の様子を目安にすると外しません。

初霜の日を目印にする
初霜のひと月半前までに植え付けを終えると、根が張った状態で冬に入れます。地域差はここで吸収できます。
梅雨入り前に掘る
梅雨に入ると土が重くなり球も傷みます。地域の梅雨入りの十日前を収穫の目標にします。
地域植え付け収穫
寒冷地8月中旬〜下旬6月下旬〜7月上旬
関東平野部8月下旬〜9月中旬6月中旬
暖地9月中旬〜10月上旬6月上旬

五月にやることと、やらないこと

五月は球が太る最後のひと月です。ここで肥料を足したり土を寄せたりすると、締まりの悪い球になります。やるのは水切れの確認と、花茎を摘むことだけです。

らっきょうは秋に咲くのが本来ですが、暖かい年には春に花茎が立つ株が出ます。見つけたら根元から折り取り、球に力を回します。

五月の終わりには葉が伸びきり、株が横に広がってきます。ここから先は葉の色が薄くなっても心配は要らず、球へ力が移っている合図として見ておきます。

花茎は根元から折る
指で横に倒すように折ると、きれいに外れます。はさみを使うときは切り口を短く残し、株元をぬらさないようにします。
二週間雨がなければ水を
土の芯まで乾くと太りが止まります。畝全体にゆっくり与え、その後は自然にまかせます。
追肥はしない
五月の追肥は葉を伸ばすだけで、球には回りません。色が薄くても、この時期は与えずに収穫を待ちます。

作業が抜けたときの立て直し

月ごとの作業を一つ二つ飛ばしても、らっきょうはたいてい穫れます。ただし抜けた作業によって出る影響が違うので、気づいた時点でできることを選びます。

抜けた作業出る影響できること
11月の追肥冬の葉が細くなる3月の追肥を少し多めにする
3月の土寄せ球が緑になる収穫後に外皮をむいて使う
4月の草取り球が小さくなる気づいた時点で草を根ごと抜く

抜けを取り返そうとして時期外れの肥料を足すのがいちばん悪い結果になります。次の年の記録に残すほうが確実です。

らっきょうの栽培に一年を通して使うもの

作業のたびに買い足すより、季節の前にまとめて用意しておくほうが結局は安く済みます。一年を通して使うのは、次の 4 つです。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
    規格の目安
    牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋で売られています。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。畝 1 本で 10〜15L。

    土の粒をつなぐのは微生物の働きで、その餌になるのが堆肥です。未熟なものは根を傷めるので「完熟」と書かれたものを選びます。

  • 苦土石灰探す言葉「苦土石灰 粒状」
    規格の目安
    粒状のものが扱いやすく、風のある日でも舞いません。1〜20kg 袋。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 100〜150g、畝 1 本で 200〜300g。1kg 袋で数畝ぶん。

    日本の土は雨で酸性に傾きます。**必要な量は土質で 3 倍ほど違い**、黒ボク土は砂質土よりずっと多く要ります。入れすぎると今度はアルカリ性に寄りすぎるので、pH を測ってから決めます。

    出典: 農林水産省「土壌改良資材量のもとめ方」(施肥基準)

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
    規格の目安
    窒素・リン酸・カリが同じ比率の粒状。まず 1 袋あればほとんどの野菜に使えます。
    数量の目安
    元肥は 1 ㎡あたり 100g、畝 1 本で 150〜200g。追肥は 1 回 1 ㎡あたり 30〜50g。

    種類を増やすより、切らさないほうが効きます。作物ごとの正確な量は都道府県が施肥基準として公表しているので、量を詰めたくなったらそちらを見てください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が楽です。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。50m 巻きなら 10 畝以上。

    地温を上げ、雨のはね返りと雑草を抑えます。夏の高温期だけは、地温が上がりすぎるので白黒マルチに替える手もあります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 土壌改良材のセット買いは要りません。堆肥と石灰と元肥の 3 つで足ります。
  • 連作していない畑なら、土壌消毒剤は要りません。

らっきょうの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はらっきょうの育て方にまとめています。

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