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らっきょうの種球の植え付け

らっきょうの種球の植え付け|八月末から九月に浅く植えて分球させる

らっきょうの栽培イメージ

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らっきょうは夏の終わりに種球を植え、翌年の初夏に掘り上げます。植え付けの深さと株間で、球の太りと数が決まります。

一年掘りか二年掘りかを先に決める

らっきょうは植えてから翌年の初夏に掘る「一年掘り」と、もう一年置いてから掘る「二年掘り」があります。どちらを選ぶかで株間も収穫の姿も変わるので、植える前に決めておきます。

家庭菜園で失敗が少ないのは一年掘りです。一球が五個から八個に分かれた、ころんとした球が穫れます。二年掘りにすると分球がさらに進み、細くて締まった小粒になります。

らっきょうの種球を植え穴へ植え付ける様子
らっきょうは根元を下にして植え、芽が出る向きをそろえます。
作型植え付けと収穫穫れる姿
一年掘り8月下旬〜9月中旬に植え、翌年6月一球が5〜8球。太めで扱いやすい
二年掘り同じ時期に植え、翌々年の6月一球が15球前後。小粒で締まる
若採り植えて翌年の3月〜4月葉つきのまま生食向き。数は減る

植えっぱなしで二年目に入るときは、一年目の梅雨明けに草だけ取り、肥料は控えめにします。

種球は分けずに、固いものを選ぶ

種球(植え付け用の小さな球)は、園芸店で八月ごろに出回ります。触ってぶよぶよするもの、皮が黒く湿っているものは避け、乾いて固く締まったものを選びます。

食用として売られている生らっきょうも植えられますが、掘り上げから時間がたつと芽の力が落ちます。買ったらすぐ植えるつもりで用意します。

球を一つずつに離す
二球や三球がくっついたまま売られていることがあります。手でそっと離し、根の付いていた底の面を傷めないようにします。
芽の向きを確かめる
先のとがったほうが芽です。上下を逆に植えると出芽が遅れるので、植える前に向きをそろえて並べておきます。
薄皮はむかない
外側の乾いた皮は乾燥と病気から球を守ります。ぼろぼろにはがれた分だけ落とし、無理にむかないようにします。

水はけのよい土を作ってから植える

らっきょうは砂地でよく育つ作物で、水がたまる場所を嫌います。粘りのある畑なら、幅六十センチほどの畝を十五センチ以上高く立てて、水が抜ける道を作ります。

元肥(植える前に土に混ぜておく肥料)は控えめで構いません。堆肥を一平方メートルあたり二キロほどと、野菜用の化成肥料を軽く一握り混ぜる程度が目安です。

植える二週間前に耕す
深さ二十五センチまで掘り返し、石や大きな土のかたまりを取り除きます。球が丸く太るには、下がふかふかであることが要ります。
畝を高く立てる
水はけの悪い畑ほど高くします。雨のあとに畝の上に水たまりが残るようなら、まだ低いと考えて土を足します。
一球ずつ立てて置く
とがったほうを上にして、深さ五センチの穴に置きます。株間は十センチから十五センチ、条間は二十五センチから三十センチにします。
土をかぶせて軽く押さえる
球の頭が三センチほど土に隠れる深さにします。かぶせたら手のひらで押さえ、たっぷり水を与えます。

深さで仕上がりが変わる

植える深さは、白い部分の長さと球の形を左右します。浅いと分球が進んで数が増え、深いと首が伸びて締まった形になります。畑の土質と好みで選びます。

目的植え深さ仕上がり
数をとりたい3〜4センチ分球が進み、小ぶりな球が増える
形をそろえたい5〜6センチ首が伸びて白い部分が長くなる
砂地で育てる6〜8センチ乾きにくく、球が浮き上がりにくい

深く植えるほど掘り上げに力が要ります。移植ごてで届く深さに収めておくと、収穫が楽になります。

植えたあとひと月の世話

植えてから二週間ほどで、細いねぎのような芽が地面を割って出てきます。それまでは表土が白く乾いたら水を与えます。与えすぎると球が腐るので、土の中がしっとりしていれば待ちます。

秋は草の伸びも早い時期です。細い葉は草に負けやすいので、芽が見えたら周りの草を根ごと抜き、株元に日と風が通るようにします。

出芽まで乾かしすぎない
表面が乾いたら、朝のうちに畝の肩から水を流し込みます。球に直接強い水を当てないほうが腐りにくくなります。
草を早めに取る
秋の草は根が浅いうちなら手で抜けます。らっきょうの根は浅いので、鍬を深く入れず、指でつまんで抜きます。
十一月に一度追肥する
追肥(育ちの途中で足す肥料)として、化成肥料を一株あたり小さじ一杯ほど株の間にまき、土と混ぜます。

芽が出ないときの見分け方

植えて三週間たっても芽が出ないときは、まず一球だけ掘って中を見ます。球が固く白いままなら、まだ動いていないだけで待てば出ます。

球が柔らかいなら腐り
指で押してへこむ、酸っぱい匂いがするなら腐っています。水のたまる場所が原因なので、その列は畝を高くして植え直します。
上下が逆なら植え直す
掘った球の根が上を向いていたら、向きが逆です。その周りも同じ可能性が高いので、確かめて植え直します。
乾ききっているなら水を
球がしぼんで軽いときは水不足です。畝全体にゆっくり水を含ませ、その後は土の中の湿りを保ちます。

九月に植えた分の出芽は、気温が下がる十月にずれ込むこともあります。掘り返しすぎないほうが結果はよくなります。

らっきょうの植え付けに使うもの

植え付けの日にそろっていないと後から張り直しになるのが、マルチと防虫ネットです。苗を買う前に用意しておきます。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 穴あき 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が早いです。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。両端を埋めるぶんが要るので、畝の長さ + 1m で見ます。

    地温を上げ、雨のはね返りを止め、雑草を抑えます。土からはねる泥は病気の入り口なので、病気が出やすい畑ほど効きます。

  • マルチ押さえ(U 字ピン)探す言葉「マルチ押さえ ピン」
    規格の目安
    長さ 15cm 前後の鉄製。プラスチック製より風に強いです。
    数量の目安
    畝 1 本で 20〜30 本。50cm 間隔が目安。

    マルチは土をかぶせて留めるのが基本ですが、風の通る場所ではピンを足さないと一晩でめくれます。

  • 防虫ネット探す言葉「防虫ネット 目合い1mm」
    規格の目安
    目合い 1mm、幅 180cm。トンネル支柱(長さ 210cm・直径 8mm)と合わせて使います。
    数量の目安
    ネットは畝 1 本(3m)で 4m。支柱は 50cm 間隔で 7 本。

    1mm はモンシロチョウやコナガなど、卵を産みに来る蛾や蝶を止めるための目です。アブラムシやアザミウマはこれでは通ります。狙う虫で目合いを決めてください。

    出典: 農研機構「0.6mm 目合いネットによるアブラナ科野菜害虫の侵入阻止効果」

  • 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス」
    規格の目安
    幅 6〜8cm のステンレス製。目盛りの付いたものは植え穴の深さを見るのに使えます。

    根鉢と同じ大きさの穴を掘るための道具です。柄と刃が一体になっているものは曲がりません。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 支柱を立てない作物なら、トンネル支柱は要りません。
  • 穴なしマルチをカッターで開ければ、株間の違う作物にも 1 本で使い回せます。

らっきょうの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はらっきょうの育て方にまとめています。

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