症状から原因を絞る
リプサリスに起きる問題は数が少なく、茎の色と張り、そして株元の三つを見ればほとんど切り分けられます。虫は室内では多くありません。
下の表で今の症状に近い行を選び、その節へ進んでください。原因を決めないまま水や肥料を足すと、たいていの場合は悪化します。
| 症状 | 考えられる原因 | 確かめる場所 |
|---|---|---|
| 茎が赤茶色に変わる | 直射による茎焼け | 置き場所と日の当たり方 |
| 茎の付け根に白い綿 | コナカイガラムシ | 茎が分かれる部分と株元 |
| 株元が黒く柔らかい | 根腐れ | 鉢から抜いて根の色を見る |
| 茎に細かい白い点 | ハダニ | 茎を明るい光にかざして見る |
買ってきた株にすでに虫がついていることがあります。迎えて二週間はほかの植物から離した場所に置いて確かめると安全です。
茎焼けを防ぐ
サボテンの仲間だからと日なたに置くと、細い茎はすぐに焼けて赤茶色になります。株が枯れるわけではありませんが、色は緑に戻りません。
- 直射を切る
- レースのカーテンを閉めるか、窓から一メートルほど内側に移します。夏の南向きの窓辺は特に強いので避けます。
- 屋外は日陰に置く
- 屋外に出す場合は木の下や北側のベランダなど、直射の当たらない場所を選びます。半日陰でも夏の光は強すぎます。
- 焼けた茎は切る
- 赤茶色に変わった部分は戻りません。見た目が気になるときは節の位置で切り、新しい茎が伸びるのを待ちます。
- 移動は段階を踏む
- 明るい場所へ移すときも一度に動かしません。二週間かけて少しずつ近づけると、焼けずに慣らせます。
冬に日光が弱い時期は窓辺に寄せても問題ありません。春に太陽が高くなる前に、置き場所を見直すのを忘れないでください。
カイガラムシの取り方
茎が細かく分かれる付け根に、白い綿のようなものが付きます。動かないので見落としやすく、茎が密に重なる株では奥のほうで増えていることがあります。
- こすり落とす
- 綿棒や柔らかい歯ブラシでこすって落とします。薬より確実で、数が少ないうちならこれだけで収まります。
- シャワーで洗う
- 風呂場で株全体にシャワーを当てて洗い流します。細かい茎の奥まで届き、ほこりも一緒に落とせます。
- 根にも付くことがある
- 土の中の根に白い粉のような塊が付くこともあります。植え替えのときに根を確かめ、見つけたら洗い流します。
- 二週間後に見直す
- 取り残しから再び増えます。処理してから二週間後にもう一度全体を確かめ、見つけたら同じ手順をくり返します。
薬を使うときは屋外へ出して散布し、乾いてから室内へ戻します。細い茎が密に重なるので、奥まで届くようにたっぷりかけます。
根腐れの見分け方と立て直し
リプサリスの枯れ方でもっとも多いのが根腐れです。土が湿ったままなのに茎の張りが落ちる、株元を押すと柔らかいという二つがそろえば、ほぼ根が傷んでいます。
| 状態 | 残せるか | やること |
|---|---|---|
| 根の一部が黒い、大半は白い | 残せる | 黒い根を切り、乾いた新しい土へ植える |
| 根がほとんど黒く崩れる | 株元は残せない | 健全な茎を切って挿し木でやり直す |
| 株元が黒く茎が抜ける | その部分は残せない | 緑で硬い茎だけ残して処分する |
| 茎にしわが寄り根は白い | 残せる | 水切れなので与えて翌日確かめる |
腐りが進んでいても、緑で張りのある茎が残っていれば挿し木でやり直せます。全部だめだと判断する前に、健全な茎を探してください。
しわと落ちる茎のトラブル
茎がぽろぽろ落ちるという相談があります。原因は水と温度と光に分かれ、直前に何が変わったかを思い出すと切り分けが早くなります。
| 症状 | 直前にあったこと | 対処 |
|---|---|---|
| 先端から茎が落ちる | 水を切らした | 早めに与え、毎日霧を吹く |
| 株元側から茎が抜ける | 水のやりすぎ | 水を止め、鉢を乾かして根を見る |
| 冬に少しずつ落ちる | 5℃を下回った | 暖かい部屋へ移して水を控える |
| 色があせてから落ちる | 直射に当たった | 明るい日陰へ移す |
落ちた茎が緑で張りを保っていれば、そのまま挿し木に使えます。数日乾かしてから土に挿すと根が出ます。
予防でほとんど防げる
ここまでの手当ては、どれも早く見つけるほど軽く済みます。月に一度株を洗い、受け皿を毎回空けるという二つだけで、起きる問題の大半は避けられます。
- 月に一度全体を洗う
- 風呂場でシャワーを当てて洗う習慣をつけます。虫の予防になり、ほこりが落ちて茎の色もきれいに戻ります。
- 受け皿を毎回空ける
- 水やりのたびに受け皿を確かめます。根腐れの原因のほとんどがここにあり、この習慣だけで大きく減らせます。
- 風を通す
- 空気がよどむ場所は虫にも病気にも有利です。扇風機を弱く回すか、日中に窓を開けて空気を動かします。
- 新しい株を隔離する
- 買ってきた株は二週間ほど離して置きます。虫を持ち込んでいても、ほかの鉢へ広がるのを防げます。
リプサリスの上手に育てるコツは作物ページに
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