季節ごとに世話の中身が変わる
ルバーブの一年は、春に伸びて、夏に耐えて、秋にもう一度伸びるという形です。春と秋は肥料と水をしっかり、夏は日よけと水切れ防止に絞る、と季節で世話の中身を切り替えると分かりやすくなります。
冬は地上部が枯れて根だけで越します。枯れた葉を片づけて株元に腐葉土をかけておけば、特別なことは要りません。この切り替えを覚えると管理が楽になります。
| 時期 | 株の姿 | 主な世話 |
|---|---|---|
| 3月〜6月 | 葉が次々に伸びる | 追肥と水やり、収穫 |
| 7月〜9月上旬 | 葉が小さく傷む | 日よけと水、収穫は休む |
| 9月中旬〜11月 | 新しい葉が出る | 追肥と収穫 |
| 12月〜2月 | 地上部が枯れる | 枯れ葉の片づけ、腐葉土 |
水は切らさず、ためない
ルバーブは葉が大きく水をよく使うので、乾くと葉柄が細くなります。一方で根は過湿に弱く、水がたまる場所では腐ります。乾かさず、ためない、という両立が世話の中心になります。
露地なら、雨が一週間降らなければたっぷり与えます。夏は朝に土を触って確かめ、乾いていれば株元ではなく株の周りに広く与えます。鉢なら土の表面が乾いた日に底から流れ出るまで与えます。
- 朝に土を触る
- 指を三センチほど差し込み、乾いていれば与えます。表面の色だけでは中の湿り気は分かりません。
- 株の周りに広く与える
- 根は広く張っているので、株元だけでなく直径六十センチほどの範囲に与えます。株元だけに集中させると根の外側が乾きます。
- 敷きわらで乾きを抑える
- 株元に敷きわらや腐葉土を五センチかけておくと、水やりの回数が減り地温も上がりにくくなります。
追肥は春と秋の二回が基本
追肥(育ちの途中で足す肥料)は、葉が伸び始める三月と、暑さが引いて再び伸び出す九月中旬の二回です。株の周りに輪を描くように化成肥料をまき、軽く土と混ぜて敷きわらを戻します。
夏の暑い時期には与えません。弱っている株に肥料を足すと根が傷み、かえって枯れ込みます。葉の色が薄くても、涼しくなるまで待つほうが結果がよくなります。
- 三月に一回目
- 芽が動き出したら、株から二十センチ離した輪の上に化成肥料をひと握りまき、土と混ぜます。
- 九月中旬に二回目
- 暑さが引いて新しい葉が出始めたら同じように与えます。これが翌春の芽の数を決めます。
- 堆肥は毎年足す
- 冬に株元へ完熟堆肥を五リットルほどかけておきます。土が肥え、乾きにも強くなります。
夏に葉が黄色くなるのは肥料切れではなく暑さです。追肥で直そうとすると株を弱らせます。
夏をどう越させるか
日本でルバーブを枯らす原因のほとんどは夏の暑さです。地温が上がると根が傷み、葉が溶けるように傷んで株が消えます。七月から九月上旬は、収穫を止めて株を守る時期と考えます。
有効なのは、寒冷紗などで光を弱めること、敷きわらを厚くして地温を下げること、水を切らさないことの三つです。鉢なら日陰に移すのがいちばん簡単で確実です。
- 寒冷紗で光を弱める
- 光を三割から五割弱める寒冷紗を株の上に張ります。真夏の直射を避けるだけで傷み方が変わります。
- 敷きわらを厚くする
- 六月のうちに敷きわらを十センチほどに厚くします。地温が下がり、根の傷みが減ります。
- 夏は収穫を休む
- 葉柄を採ると株がさらに消耗します。七月から九月上旬は採らずに葉を残し、株の回復に回します。
- 鉢は日陰へ移す
- 鉢植えなら朝日だけが当たる場所へ動かします。移動できることが鉢の最大の利点です。
花茎は見つけしだい切る
初夏になると株の中心から太い花茎が立ち上がり、白い小花が房になって咲きます。見た目は立派ですが、花に養分が回ると葉柄が細くなり、株そのものも弱ります。見つけたら根元から切ります。
花茎が出やすいのは、株が古くなったときや、乾燥と暑さで株が弱ったときです。毎年何本も出るようになったら、株分けをして若返らせる合図と受け取ります。
- 根元から切る
- 花茎を株元まで手でたどり、付け根で切ります。途中で折ると残った茎から腐ることがあります。
- 早いほどよい
- つぼみが開く前に切るほど株の消耗が少なくて済みます。春から初夏は週に一度、中心を確かめます。
- 何本も出たら株分け
- 毎年三本も四本も出る株は老化しています。秋か春に掘り上げて株分けし、若返らせます。
育ちが悪いときの切り分け
葉柄が細い、赤くならない、葉が黄色い、株が小さくなる。ルバーブの不調は暑さと肥料と株の年齢に分かれます。順に確かめると、その年に打つ手と来年の直し方が決まります。
- 葉柄が細い
- 採りすぎか肥料切れ、または株の老化です。収穫を半分にとどめ、春秋に追肥し、数年たった株は株分けします。
- 赤くならない
- 品種の性質です。緑のままの品種も多く、味は変わりません。赤くしたいなら赤軸の品種を選び直します。
- 夏に葉が黄色く枯れ込む
- 暑さです。肥料ではありません。日よけと敷きわらで地温を下げ、水を切らさずに秋を待ちます。
- 年々株が小さくなる
- 根詰まりか土の疲れです。四年から五年に一度、秋に掘り上げて株分けし、堆肥を入れた場所に植え直します。
ルバーブの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
ルバーブの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はルバーブの育て方にまとめています。
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