株分けが必要になる合図
植えてから四年から五年たつと、葉柄が細くなり、花茎が毎年何本も立つようになります。これは株の中心が古くなって力が落ちた合図で、肥料を足しても戻りません。掘り上げて分けると若返ります。
逆にいえば、葉柄が太く花茎もほとんど出ない株は、無理に分ける必要がありません。株の姿を見て判断し、必要になったときだけ行います。
| 状態 | 見立て | すること |
|---|---|---|
| 葉柄が太く花茎が少ない | 株は元気 | そのまま育てる |
| 葉柄が細く花茎が毎年数本 | 老化が始まった | 秋か早春に株分け |
| 中心が枯れて周りだけ葉が出る | 中心が死んでいる | 掘り上げて外側だけ植え直す |
時期は秋か早春を選ぶ
株分けの適期は、地上部が枯れた十月下旬から十一月、または芽が動く前の三月です。この時期なら根の傷が治りやすく、暑さで弱ることもありません。夏の株分けはほぼ失敗します。
秋に分けると、冬のあいだに根が落ち着いて春から伸び出します。春に分けると、その年の生育がやや遅れます。どちらでもよいなら秋を選ぶほうが確実です。
- 葉が枯れてから掘る
- 地上部が枯れて休んでいる時期に掘ります。葉が茂っている時期に掘ると根が水を吸えず弱ります。
- 前日に水を与える
- 土が乾いていると根が折れます。掘る前日にたっぷり与えて土をゆるめておくと、根を傷めずに持ち上げられます。
- 植える場所を先に作る
- 掘り上げた根は乾きに弱いので、植え穴と土を先に用意してから掘り始めます。掘って半日以内に植えるのが目安です。
掘り上げて芽ごとに切り分ける
株の周り三十センチほどにスコップを差し込み、根を切らないように広く掘り上げます。土を落として株の形を見ると、太い根の上に芽がいくつも付いているのが分かります。
切り分けるときは、一つの塊に芽が一つか二つ、太い根が付くようにします。芽のない根だけの塊は伸びません。よく切れる刃物で一気に切ると、傷が小さく治りやすくなります。
- 広く掘り上げる
- 株の周り三十センチにスコップを入れ、下からすくうように持ち上げます。太い根を切りすぎないようにします。
- 土を落として芽を数える
- 手で土を落とし、芽の位置を確かめます。芽は株の上部にある、赤みを帯びたふくらみです。
- 芽を付けて切り分ける
- 芽が一つか二つ付くように、よく切れる刃物で切り分けます。一株から三つか四つ取れます。
- 切り口を乾かす
- 切り口を半日ほど日陰で乾かしてから植えると、腐りにくくなります。長く放置すると乾きすぎます。
古くなった中心の部分は芽が付いていても力が弱いので、外側の若い部分を残すほうが結果がよくなります。
分けた株を植え直す
植え方は新しい苗と同じです。堆肥を混ぜて深く耕した場所に、芽の先が土から少し見える浅さで植えます。株どうしは八十センチから一メートル離します。
植えたあとはたっぷり水を与え、株元に敷きわらをかけます。分けた年は収穫を我慢し、翌年から採り始めると株がしっかり育ちます。
- 浅く植える
- 芽の先が土の表面から少し見える高さにします。深植えは芽の腐りを招くので、迷ったら浅めにします。
- 八十センチ以上離す
- 大きくなると直径一メートルに広がります。近すぎると互いに日陰を作り、風も通らずに弱ります。
- 翌年まで収穫しない
- 分けた年は葉を全部残して根を作らせます。ここで我慢すると翌年から太い葉柄が採れます。
種から増やす方法
花を咲かせて種を採り、まいて増やすこともできます。ただし親と同じ性質にはならず、赤軸の株から緑軸の子ができることもあります。株分けより時間もかかります。
種は春に苗床にまき、本葉が四枚から五枚になったら畑へ移します。初収穫は二年目の春からです。数をそろえたいときや、性質のばらつきを楽しみたいときに向く方法です。
種は春の三月から四月にまきます。発芽までは二週間ほどかかるので、土を乾かさないようにします。苗が小さいうちは夏の暑さに弱いので、一年目は半日陰で育てると生き残りやすくなります。
| 方法 | 親と同じになるか | 初収穫まで |
|---|---|---|
| 株分け | 同じ性質になる | 翌年の春 |
| 種まき | ばらつきが出る | 二年目の春 |
| 苗の購入 | 品種が選べる | 翌年の春 |
株分けでつまずいたときの手当て
分けたのに芽が出ない、根が腐った、大きさがそろわない。原因は時期と深さと切り口の扱いに分かれます。掘り返す前に、まず株元の土を確かめると判断できます。
- 芽が動かない
- 深植えか、芽の付いていない塊を植えた可能性があります。土をよけて芽の位置を確かめます。
- 切り口から腐った
- 切ってすぐ湿った土に植えたためです。次は半日乾かしてから植え、水はけのよい場所を選びます。
- 夏に消えた
- 分けた直後の株は暑さに弱いです。日よけと敷きわらで守り、次は秋に分けて冬の間に根を作らせます。
- 株の大きさがそろわない
- 芽の数が違うためで、問題ありません。小さい株は一年余分に育ててから収穫を始めます。
ルバーブの種取り・株分けに使うもの
来年も同じものを育てるなら、しまい方でその種の寿命が変わります。
- チャック付き保存袋探す言葉「チャック袋 小分け 種」
- 規格の目安
- 小さめのもの。品種名と採った年を書けるラベル面のあるものが便利です。
種は湿気で寿命が縮みます。封のできる袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に置くのがいちばん簡単です。
- 乾燥剤(シリカゲル)探す言葉「シリカゲル 乾燥剤 食品用」
- 規格の目安
- 食品用の小袋。色が変わって交換時期の分かるものがあります。
袋に一緒に入れておくだけで、翌年の発芽率が変わります。
- F1 品種の種を採っても、親と同じものにはなりません。採るなら固定種を選びます。
- 専用の種子保存容器は要りません。袋と乾燥剤で足ります。
ルバーブの収穫までのコツは作物ページに
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