苗と種、どちらから始めるか
ルバーブは株分けした苗から始めるのが早道です。種からでも育ちますが、収穫できる大きさになるまで二年かかり、株ごとの性質もばらつきます。初めての一株なら、園芸店や通信販売の苗を選びます。
植え付けの適期は春の三月から四月、または秋の十月から十一月です。真夏と真冬は根が動かないので避けます。苗が届いたらすぐ植えられるよう、先に場所を決めて土を作っておきます。
| タイプ | 始め方 | 初収穫までの目安 |
|---|---|---|
| ポット苗 | 春か秋にそのまま植える | 翌年の春から少しずつ |
| 株分けした根 | 芽を付けて切り分けて植える | 翌年の春から |
| 種まき | 春に苗床にまいて育てる | 二年目の春から |
涼しく風の通る場所を選ぶ
ルバーブは冷涼な気候の植物で、日本の夏の暑さがいちばんの弱点です。一日中日が当たる場所より、午前だけ日が差して午後は日陰になる場所のほうが夏を越しやすくなります。
落葉樹の東側や、建物の東の壁ぎわが向いています。風が抜けることも大事で、蒸し暑い場所では葉が溶けるように傷みます。逆に日が二時間も当たらない場所では葉柄が細くなります。
- 午後の日陰を探す
- 夏の午後に日陰になる場所を、実際に何度か見て確かめます。午前の光だけでも葉柄は十分に育ちます。
- 風の通り道を選ぶ
- 壁に囲まれて空気がよどむ場所は避けます。株が大きくなると葉が重なるので、風が抜ける広さが要ります。
- 一株分の広さを取る
- 大きくなると直径一メートルほどに広がります。隣の作物から八十センチは離して植えます。
ルバーブの葉には食べられない成分があります。食べるのは赤や緑の葉柄だけで、葉は必ず取り除いて捨てます。
深く耕して堆肥を多めに入れる
ルバーブの根は太く、深さ四十センチほどまで下りていきます。植え穴だけでなく、その周り一メートル四方を三十センチの深さまで耕しておくと、根が広がって株が大きくなります。
堆肥は多めに入れます。一株あたり十リットルほどの完熟堆肥を土とよく混ぜ、苦土石灰を軽くまいて酸性を和らげます。数年動かさないので、この土作りが後々まで効いてきます。
- 二週間前に土を作る
- 堆肥と苦土石灰を混ぜて深く耕し、二週間おいてから植えます。直前に混ぜると根が肥料に当たって傷みます。
- 水はけを確かめる
- 雨のあと水がたまる場所なら、十五センチほど高い畝を立てます。過湿は根を腐らせる一番の原因です。
- 植え穴を大きく掘る
- 直径四十センチ、深さ四十センチの穴を掘り、掘り上げた土に堆肥を混ぜて戻します。周りの土も合わせてほぐしておきます。
芽を土から出して浅く植える
植えるときは、株の中心にある芽の先が土から少し出るくらいの浅さにします。芽を深く埋めると、そこに水がたまって腐ることがあります。根だけをしっかり土に収め、芽は見える状態にします。
植えたあとはたっぷり水を与え、株元に敷きわらや腐葉土をかぶせます。土の乾きと温度の上がり下がりが和らぎ、根が落ち着きます。
- 芽の先を土から出す
- 株の中心の芽が土の表面から少し見える高さで植えます。深植えは芽が腐る原因になります。
- 根を広げて置く
- 太い根が折れないように広げ、隙間に土を入れて手で押さえます。空洞が残ると根が乾きます。
- たっぷり水を与える
- 植えた直後にゆっくりと水を注ぎ、土を根に密着させます。表面が沈んだら土を足します。
- 敷きわらをかける
- 株元に敷きわらや腐葉土を五センチほどかぶせます。乾きにくくなり、夏の地温も下がります。
植えた一年目は収穫しません。葉を全部残して株を太らせると、二年目からの収量が大きく変わります。
鉢で育てるなら大きめの容器で
ベランダでも作れますが、根が深いので容器は大きいものを選びます。直径四十センチ、深さ四十センチ以上が目安で、これより小さいと夏に根が焼けて株がもちません。
鉢は露地より乾きやすく、夏の地温も上がります。日陰に移せるのが鉢の利点なので、七月から九月は涼しい場所へ動かすことを前提に置き場所を決めます。
| 容器 | 向き不向き | 注意する点 |
|---|---|---|
| 直径四十センチ以上の深鉢 | 一株を数年育てられる | 夏は日陰へ移す |
| 標準プランター | 一年目だけの仮住まい | 根が回るので翌春に植え替え |
| 直径三十センチ未満の鉢 | 向かない | 夏に根が焼けて枯れやすい |
植え付けでつまずいたときの手当て
植えたのに芽が動かない、葉が出てすぐ倒れる、夏に消えてしまった。ルバーブの初期の失敗は深さと水はけと暑さに集中しています。原因が分かれば、その年のうちに手が打てます。
- 芽が動かない
- 深植えの可能性があります。株元の土をよけて芽が見える高さにし、それでも動かなければ根を掘って確かめます。
- 葉が出てすぐ倒れる
- 根が浮いているか水切れです。株元を押さえて土を足し、土が乾いていればたっぷり与えます。
- 夏に葉が全部枯れた
- 暑さで地上部が休んだだけのことが多いです。根が生きていれば秋に新しい葉が出るので、水を切らさず待ちます。
- 株元が黒くぬめる
- 過湿による腐りです。株の周りの土を削って乾かし、水はけの悪い場所なら秋に高い畝へ植え直します。
ルバーブの植え付けに使うもの
植え付けの日にそろっていないと後から張り直しになるのが、マルチと防虫ネットです。苗を買う前に用意しておきます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 穴あき 95cm」
- 規格の目安
- 幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が早いです。
- 数量の目安
- 畝 1 本(3m)で 4m。両端を埋めるぶんが要るので、畝の長さ + 1m で見ます。
地温を上げ、雨のはね返りを止め、雑草を抑えます。土からはねる泥は病気の入り口なので、病気が出やすい畑ほど効きます。
- マルチ押さえ(U 字ピン)探す言葉「マルチ押さえ ピン」
- 規格の目安
- 長さ 15cm 前後の鉄製。プラスチック製より風に強いです。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 20〜30 本。50cm 間隔が目安。
マルチは土をかぶせて留めるのが基本ですが、風の通る場所ではピンを足さないと一晩でめくれます。
- 防虫ネット探す言葉「防虫ネット 目合い1mm」
- 規格の目安
- 目合い 1mm、幅 180cm。トンネル支柱(長さ 210cm・直径 8mm)と合わせて使います。
- 数量の目安
- ネットは畝 1 本(3m)で 4m。支柱は 50cm 間隔で 7 本。
1mm はモンシロチョウやコナガなど、卵を産みに来る蛾や蝶を止めるための目です。アブラムシやアザミウマはこれでは通ります。狙う虫で目合いを決めてください。
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm のステンレス製。目盛りの付いたものは植え穴の深さを見るのに使えます。
根鉢と同じ大きさの穴を掘るための道具です。柄と刃が一体になっているものは曲がりません。
- 支柱を立てない作物なら、トンネル支柱は要りません。
- 穴なしマルチをカッターで開ければ、株間の違う作物にも 1 本で使い回せます。
ルバーブの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はルバーブの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。