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稲のバケツの準備と田植え

稲のバケツ栽培|土づくりと代かき、田植えの株数の目安

稲の栽培イメージ

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バケツ稲の出来は、田植え前の土づくりで半分決まります。土の量と水の深さ、植える本数の目安をまとめました。

容器の大きさで収穫量が決まる

稲は根を横にも深くも広く張るので、容器が小さいと株が小さくまとまり、もみの数もそのぶん減ります。バケツ稲で一般に使われるのは十リットルから十五リットルのバケツで、一株から茶碗一杯分ほどのお米が取れます。

底に穴のない容器を使うのが他の作物と違うところです。プランターを使う場合は排水穴を粘土やコーキングでふさぐか、内側に厚手のビニール袋を敷いて水がたまるようにします。

容器土の量植える株数期待できる収穫
十リットルのバケツ八リットルほど一株茶碗一杯弱
十五リットルのバケツ十二リットルほど一株茶碗一杯強
深型プランター六十センチ二十リットル超え二、三株茶碗二、三杯
発泡スチロールの箱大きさ次第二株が目安箱の大きさ次第

黒いバケツは夏に水温が上がりすぎます。白か明るい色が手に入るならそちらを選び、黒しかなければ側面を新聞紙や布で覆います。

土は田んぼの土でなくてよい

田んぼの土が手に入ればいちばんですが、なくても育ちます。市販の黒土と赤玉土の小粒を半々に混ぜたものか、野菜用の培養土でも十分です。ただし培養土は軽くて水に浮きやすいので、黒土を三割ほど混ぜて重くすると安定します。

肥料は元肥植え付け前に土に混ぜておく肥料)として、緩効性の化成肥料を土八リットルに対して二十グラムほど混ぜます。入れすぎると葉ばかり茂って倒れやすく、病気も出やすくなるので控えめに始めます。

土を混ぜる
黒土と赤玉土、肥料をシートの上で均一に混ぜます。石や木の根はこの段階で取り除きます。
バケツに入れる
土は縁から十センチほど下まで入れます。この余白に水を張るので、いっぱいまで入れないでください。
水を入れて泥にする
土の表面から三センチほど上まで水を入れ、手や棒でかき混ぜて泥状にします。これが家庭版の代かきです。
一日以上落ち着かせる
混ぜた直後は泥が濁っています。一日から二日おいて泥が沈み、表面が平らになってから植えます。

田植えは一か所に三本を目安に

苗は一本でも育ちますが、途中で枯れたときの保険と、株の勢いをそろえるために一か所に二、三本まとめて植えます。植える深さは根元が二センチほど泥に埋まる程度で、深く差しすぎると分げつ(根元から新しい茎が増えること)が出にくくなります。

苗を土ごと取り出す
苗箱から苗を根の土ごとそっと持ち上げます。根が絡んでいれば水の中で軽くほぐし、二、三本ずつに分けます。
泥に差し込む
バケツの中央に指で穴をあけ、根を二センチほど差し込んで周りの泥を寄せます。倒れなければ深さは十分です。
水深を浅く保つ
植え付け直後は水の深さを二センチほどにします。深いと苗が浮き、葉が水に沈んで弱ります。
数日は風を避ける
根が泥をつかむまで一週間ほどは、強い風の当たらない場所に置きます。葉が立ち上がってきたら活着した目安です。

植えたあと苗が浮いてきたら、慌てず翌日にもう一度植え直します。根が泥に触れていれば持ち直します。

地域と時期の合わせ方

田植えの時期は、日中の気温が二十度を超えるころが目安です。関東平野部なら五月中旬から六月上旬で、地域の田んぼの田植えとそろえておくと病害虫の出方も参考にできます。

地域種まき田植え備考
寒冷地4月下旬〜5月上旬5月下旬〜6月上旬早生を選ぶ
関東平野部4月下旬〜5月中旬5月中旬〜6月上旬中生が育てやすい
暖地5月上旬〜5月下旬6月上旬〜6月中旬晩生も選べる

置き場所は一日中日が当たるところ

稲は日光を強く求める植物で、半日陰では茎が細く実が入りません。ベランダなら手すりの外側に近い、朝から夕方まで日が当たる場所に置きます。エアコンの室外機の風が当たると葉が乾いて傷むので避けてください。

水を張ったバケツは重く、十五リットルなら二十キロ近くになります。置き場所を決めてから土と水を入れ、動かさずに済むようにしておくのが実際的です。

日照を測る
植える前に候補の場所で、朝、昼、夕方と三回日の当たり方を見ます。六時間以上当たれば合格です。
熱の反射を避ける
コンクリートの床に直置きすると夏に水温が上がります。すのこやレンガで床から浮かせると和らぎます。
手すりに固定する
台風の季節に倒れると泥が飛び散ります。ひもで手すりに結ぶか、風のときは床に下ろす場所を決めておきます。

田植え後に苗が弱ったときの見分け

植えて数日で葉先が枯れてくることがありますが、多くは環境の変化に慣れる途中の一時的なものです。ただし葉全体が黄色くなる、株が浮く、水が臭うといった変化は原因を切り分けて対処します。

症状考えられる原因手当て
葉先だけ枯れる植え傷みそのまま様子を見る
株ごと浮いて倒れる植えが浅い、風泥を寄せて植え直す
水が黒く濁って臭う肥料の入れすぎで腐敗水を替えて肥料を足さない
葉全体が黄ばんで細い日照不足日の当たる場所に移す

水が臭うときは一度水を捨てて新しい水を張ります。泥が流れないよう、バケツを傾けて上澄みだけを捨てます。

稲の植え付けに使うもの

植え付けの日にそろっていないと後から張り直しになるのが、マルチと防虫ネットです。苗を買う前に用意しておきます。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 穴あき 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が早いです。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。両端を埋めるぶんが要るので、畝の長さ + 1m で見ます。

    地温を上げ、雨のはね返りを止め、雑草を抑えます。土からはねる泥は病気の入り口なので、病気が出やすい畑ほど効きます。

  • マルチ押さえ(U 字ピン)探す言葉「マルチ押さえ ピン」
    規格の目安
    長さ 15cm 前後の鉄製。プラスチック製より風に強いです。
    数量の目安
    畝 1 本で 20〜30 本。50cm 間隔が目安。

    マルチは土をかぶせて留めるのが基本ですが、風の通る場所ではピンを足さないと一晩でめくれます。

  • 防虫ネット探す言葉「防虫ネット 目合い1mm」
    規格の目安
    目合い 1mm、幅 180cm。トンネル支柱(長さ 210cm・直径 8mm)と合わせて使います。
    数量の目安
    ネットは畝 1 本(3m)で 4m。支柱は 50cm 間隔で 7 本。

    1mm はモンシロチョウやコナガなど、卵を産みに来る蛾や蝶を止めるための目です。アブラムシやアザミウマはこれでは通ります。狙う虫で目合いを決めてください。

    出典: 農研機構「0.6mm 目合いネットによるアブラナ科野菜害虫の侵入阻止効果」

  • 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス」
    規格の目安
    幅 6〜8cm のステンレス製。目盛りの付いたものは植え穴の深さを見るのに使えます。

    根鉢と同じ大きさの穴を掘るための道具です。柄と刃が一体になっているものは曲がりません。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 支柱を立てない作物なら、トンネル支柱は要りません。
  • 穴なしマルチをカッターで開ければ、株間の違う作物にも 1 本で使い回せます。

稲の収穫までのコツは作物ページに

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