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稲の種もみと苗づくり

稲の種まき方法と時期|バケツ稲は芽出しから始める

稲の栽培イメージ
まずここだけ

種まきの結論

種まき時期
地域と地温に合わせる
まき方
直まき
まず確認
バケツ一つ分なら種もみは十数粒で足ります。塩水選と芽出しを丁寧にやると、その…

読むのに約 4

バケツ一つ分なら種もみは十数粒で足ります。塩水選と芽出しを丁寧にやると、その後の失敗がぐっと減ります。

種もみをどこから手に入れるか

稲は家庭菜園向けの種が園芸店にほとんど並びません。手に入れやすいのは、農協や小学校向けに配られるバケツ稲のセット、通販の種もみ、または知り合いの農家から分けてもらう方法です。食用の玄米は発芽率が低く、品種も分からないので避けたほうが無難です。

品種は関東平野部なら中生の品種が育てやすく、寒冷地なら早生、暖地なら晩生も選べます。バケツで育てる分には収量よりも、丈が低くて倒れにくい品種を選ぶのが目安です。

入手先品種の分かりやすさ向いている人
バケツ稲セット品種と手引きが付くはじめての一鉢
通販の種もみ品種を選べる品種比べをしたい人
農家から分けてもらう地域に合う品種田んぼが近い人
食用の玄米品種不明で発芽が悪いおすすめしない

もち米も同じ手順で育ちますが、うるち米と近くで育てると花粉が混じることがあります。バケツ一つなら気にしなくて構いません。

塩水選で中身の詰まったもみだけ残す

見た目は同じでも、中身の軽いもみは発芽しても弱い苗になります。水に塩を溶かして浮くものを捨てる塩水選は、農家が今も欠かさない最初のふるい分けです。家庭の量なら茶碗一杯の水で十分です。

塩水を作る
水一リットルに塩を百五十グラムほど溶かします。生卵を入れて横向きに浮き、五百円玉ほどの面が水面に出る濃さが目安です。
もみを入れて混ぜる
種もみを入れて軽くかき混ぜ、浮いたものを捨てます。沈んだものだけが中身の詰まった種で、これを使います。
真水でよく洗う
塩が残ると発芽を妨げます。ざるにあけて流水で二、三回すすぎ、塩気を落としてから次の浸種に移ります。

水に浸して芽を出させる

稲のもみは乾いた土にまいてもなかなか芽が出ません。先に水に浸けて、白い芽がわずかに顔を出したところでまく「催芽まき」が基本です。水温の合計で百度前後、たとえば十五度の水なら一週間ほどが目安です。

容器に浸ける
コップや保存容器に種もみを入れ、たっぷりの水に沈めます。置き場所は日の当たらない室内で、水温は十五度前後を保ちます。
毎日水を替える
水が濁ると酸素が足りず腐ります。一日一回は新しい水に替え、もみの表面がぬるつかないか触って確かめます。
芽の長さを見て止める
もみの先から白い芽が一ミリほど出たら浸けるのをやめます。伸ばしすぎると土に落とすときに折れ、そこから腐ります。
まく前に軽く乾かす
ざるにあけて数時間おき、表面の水気を飛ばします。手でつまんで指にくっつかないくらいが扱いやすい状態です。

浸ける期間は関東で四月下旬から五月上旬に始めると、田植えの時期にちょうど良い苗になります。

苗箱かポットで二十日ほど育てる

芽出しした種は、バケツに直まきもできますが、別の浅い容器で苗にしてから植えたほうが失敗が少なくなります。深さ五センチほどの箱やポットに土を入れ、種を一センチ間隔でまきます。土は市販の野菜用培養土で構いません。

覆土は五ミリほどのごく薄く。厚いと芽が土を持ち上げられず、薄すぎると根が浮きます。まいたら霧吹きで土を湿らせ、日当たりのよい場所に置きます。夜の冷え込みが十度を切る日はビニールをかぶせて保温します。

土を平らにならす
苗箱の土を指で軽く押さえて平らにし、表面がでこぼこにならないようにします。凹んだ所に水がたまると種が腐ります。
種を一粒ずつ置く
指で一センチ間隔に種を置いていきます。芽の出た側を上にする必要はなく、根が自分で下を探して伸びます。
薄く土をかける
ふるった土を五ミリ厚さでかけます。土の間からもみがのぞくくらいで十分で、隠しきる必要はありません。
水は底面から
上から勢いよくかけると種が流れます。箱ごと水を張った受け皿に置き、下から吸わせる方法が安全です。

植えられる苗の姿を見て決める

苗は日数ではなく姿で判断します。葉が三枚から四枚出て、丈が十センチから十五センチになったころが植えどきです。根元を軽く引いて抜けなければ、根がしっかり張っている証拠です。

姿判断対処
葉が三、四枚、丈十五センチ植えごろそのままバケツへ
丈が二十センチ超えでひょろ長い徒長(光不足でひょろ伸び)外の日なたに出して数日締める
葉先が黄色く細い肥料か水の不足薄い液肥を与えて様子を見る
根元が茶色くぬるつく水のやりすぎで根腐れ健全な苗だけ選んで使う

発芽しないときの原因と立て直し

まいて一週間たっても芽が見えないときは、まず土を少し掘って種の状態を確かめます。もみが白く膨らんで芽がのぞいていれば、単に温度が足りないだけなので待てば出ます。黒ずんで柔らかいなら腐っています。

温度を確かめる
稲の発芽には二十度以上が必要です。四月の関東はまだ足りない日が多いので、室内の窓辺やビニールで覆って温めます。
水の量を見直す
土が常にびしょ濡れだと酸素が足りず腐ります。表面が湿っている程度に保ち、受け皿の水は毎回捨てます。
まき直しの目安
五月中旬までなら、芽出しからやり直しても田植えに間に合います。それ以降は苗を買うか、来年に持ち越すのが現実的です。

腐った種を取り除かずに同じ土でまき直すと、また同じことが起きます。土は新しいものに替えてください。

種まきの手順

稲は、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。

覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。

稲の種まきでよくある質問

稲の種はいつまく?

地域と地温に合わせる。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。

稲の種はどうやってまく?

直まきが目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。

稲の種は何cmの深さにまく?

種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。

稲の種まき後は毎日水やりする?

回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。

稲は何日で発芽する?

発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。

稲の種まきに使うもの

種まきで失敗する原因のほとんどは、覆土の厚さと、発芽までの乾きです。そこを外さないための道具だけを挙げます。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
    規格の目安
    粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ない「種まき用」と書かれたもの。
    数量の目安
    セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L、ポット 9cm なら 1 個 0.3L。

    粒の粗い培養土だと、小さな種が粒の隙間に落ちて深く埋まり、出てきません。

  • 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
    規格の目安
    500ml〜1L。霧の細かいものほど種が流れません。

    ジョウロで直接かけると、まいた種が寄ってしまいます。発芽までは霧で、根が張ってからジョウロに切り替えます。

  • 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 べたがけ 農業用」
    規格の目安
    幅 135cm 前後、目付 20g/㎡ 前後。透水性があり、かけたまま水をやれるもの。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。

    発芽までの乾燥と、鳥・強い雨から守れます。防虫ネットより目が細かいぶん保温もでき、寒い時期の種まきで差が出ます。

  • 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
    規格の目安
    差し込み式の白いもの、長さ 10cm 前後。油性ペンで書きます。

    まいた日と品種を書いて挿しておくと、発芽が遅いときに「まだ待つ」のか「まき直す」のかを判断できます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 直まきするなら、セルトレイもポットも要りません。
  • 高価な殺菌済みの培土でなくても、市販の野菜用培養土をふるいにかければ細かい土が作れます。

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