追肥は二回で組み立てる
ロマネスコの追肥(育ちの途中で足す肥料)は、植え付けから二週間後と、その一か月後の二回が基本です。生育期間が長いので、元肥だけでは冬に入るころに肥料が切れ、花蕾が太らないまま止まります。
花蕾が見え始めてからの追肥はほとんど効きません。効かせたいのは外葉を作っている時期なので、十月までに二回を終えるつもりで組み立てます。
| 時期 | 追肥の量 | やり方 |
|---|---|---|
| 植え付け2週間後 | 1株あたり化成肥料ひと握りの半分 | 株の周りにまいて土と混ぜる |
| その1か月後 | 1株あたり化成肥料ひと握り | 畝の肩にまいて土を株元へ寄せる |
| 花蕾が見えてから | 原則なし | 葉色が薄ければ薄い液体肥料だけ |
水は乾かし切らない
九月はまだ暑く、植えたばかりの株は乾きに弱いままです。土の表面が白く乾いたら、朝のうちに株元へたっぷり与えます。十月に入って涼しくなれば、露地では雨だけでほとんど間に合います。
花蕾が太る十一月以降に水が切れると、粒がざらついて表面が荒れます。晴天が十日続くようなら、暖かい日の午前に一度与えて土の湿りを保ちます。
- 朝に土を触って決める
- 指を土に第一関節まで入れ、湿り気を感じなければ与えます。触って冷たく湿っていれば見送ります。
- 葉にかけず株元へ
- 上からかけると土がはねて葉に病気が付きます。ジョウロの口を外し、株元の土へ静かに注ぎます。
- 敷きわらで乾きを抑える
- 株の周りにわらや刈草を敷くと、水やりの回数が減り、雨のはね上がりも防げます。夏の暑さも和らぎます。
外葉を二十枚まで育てる
ロマネスコの花蕾の大きさは、それまでに作った葉の枚数で決まります。目安は外葉が十八枚から二十枚。ここまで育ってから寒さに当たると、こぶし大からそれ以上の花蕾になります。
葉が十枚ほどで花蕾が見え始めたら、肥料か株間が足りていません。その株はもう大きくなりませんが、翌年は植え付けを一週間早め、株間を広げて作り直します。
- 十月に葉数を数える
- 手のひらより大きい葉を数え、十四枚を超えていれば順調です。十枚に届かないなら二回目の追肥を早めます。
- 傷んだ下葉だけ取る
- 黄色くなって地面に着いた下葉は、付け根から手で外します。健全な葉は花蕾を作る力なので取りません。
- 葉色で肥料を見る
- 新しい葉が黄緑色に薄いなら肥料不足です。逆に濃い青緑で厚ぼったいときは足りているので、追肥を飛ばします。
土寄せで倒れと根の浮きを防ぐ
外葉が広がると風を受け、株ごと傾いて根が浮きます。根が浮くと水も肥料も吸えなくなるので、追肥のたびに土寄せ(株元へ土を寄せて固めること)をして株を安定させます。
十一月の北風が強い畑では、土寄せだけでは支え切れないことがあります。株の脇に短い支柱を立て、太い茎を八の字にゆるく結んでおくと安心です。
- 追肥のたびに寄せる
- まいた肥料を土と混ぜながら、そのまま株元へ寄せます。茎が隠れる高さまで寄せると倒れにくくなります。
- 傾いた株は起こして寄せる
- 風で傾いた株は根が浮いています。まっすぐ起こしてから、反対側の土をしっかり寄せて足で軽く踏み固めます。
- 強風の畑は支柱を添える
- 太い茎の脇に六十センチほどの支柱を立て、ひもで八の字に結びます。きつく締めると茎が傷むのでゆるめにします。
冬の管理は寒さを味方にする
ロマネスコは霜に当たると葉が紫がかりますが、株そのものは強く、氷点下二度から三度なら耐えます。むしろ寒さに当たったほうが花蕾が締まり、味も濃くなります。
困るのは花蕾が凍って傷むことです。花蕾が見え始めたら外葉を折って上からかぶせ、直接の霜と朝日を避けます。強い寒波の予報が出たら不織布をべた掛けします。
- 外葉を折ってかぶせる
- 花蕾が卵ほどになったら、外葉を二枚から三枚折り曲げて上にかぶせます。折り目が付く程度でよく、ちぎりません。
- 寒波の前に不織布
- 氷点下五度を下回る予報が出たら、株の上から不織布をべた掛けします。日が戻ったら風を通すために端を開けます。
水と肥料でつまずいたときの手当て
生育の途中で止まったように見えるとき、原因は肥料切れ・根の傷み・気温のどれかです。一度に両方を変えると原因が分からなくなるので、一つずつ確かめて手を打ちます。
- 新しい葉が小さいまま
- 肥料切れです。株の周りに化成肥料をひと握りの半分まき、土と混ぜて水を与えます。効き始めるまで十日ほど見ます。
- 葉の縁が茶色く枯れ込む
- 肥料が濃すぎるか、水切れです。追肥を止め、株元に十分な水を与えて塩分を流します。
- 葉が濃い青緑で花蕾が出ない
- 窒素が効きすぎています。追肥をやめて水も控えめにし、寒さに当てて花蕾ができるのを待ちます。
- 株がぐらぐらする
- 根が浮いています。まっすぐ起こして土を寄せ、踏み固めてから水を与えます。支柱を添えると再発を防げます。
ロマネスコの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
ロマネスコの収穫までのコツは作物ページに
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