症状から原因を引く
葉が食われた、株が萎れた、花蕾が変色した。まずは見えている症状から原因の見当をつけます。虫か病気かで手当てがまったく違うので、株元と葉裏を必ず確かめます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉に穴が開き、緑の糞がある | アオムシ、ヨトウムシ | 葉裏を見て手で取る |
| 葉の表がかすり状に白くなる | コナガの幼虫 | ネットの裾を直し、幼虫を取る |
| 新芽に小さな虫が群がる | アブラムシ | 水で流し、ネットを目の細かいものに |
| 昼に萎れ、朝は戻る | 根こぶ病、根の食害 | 株を抜いて根を確かめる |
防虫ネットは植えたその日に
ロマネスコの被害の大半は、植え付け直後の八月から九月に産みつけられた卵から始まります。ネットは植えたその日にかけ、裾を土で完全に埋めるのが唯一と言ってよい対策です。
目の粗いネットではコナガやアブラムシが入ります。目合いが一ミリ以下のものを選び、収穫の直前まで外さずに管理します。追肥(育ちの途中で足す肥料)のときだけ片側をめくり、すぐ戻します。
- 支柱で浮かせて張る
- 葉がネットに触れていると、外から卵を産みつけられます。支柱で二十センチ以上浮かせ、株が育ったら支柱を高くします。
- 裾を土で埋める
- 裾を土に十センチほど埋め、上から足で踏みます。すき間が指一本分でも虫は入ります。
- めくったら必ず戻す
- 追肥や土寄せでめくったあとは、その場で裾を埋め直します。開けたまま日をまたぐと必ず入られます。
ネットの中で虫が増えてしまったときは、いったん外して葉裏の幼虫と卵を手で取り除いてから張り直します。ネットは虫を閉じ込める道具でもあります。
虫は種類ごとに探す場所が違う
同じ葉の食害でも、犯人によって隠れている場所が違います。見つからないまま薬に頼るより、探す場所を知って手で取るほうが家庭菜園では確実です。
薬を使うなら、野菜用として花蕾の付く野菜に登録のあるものを選び、収穫までの日数の表示を必ず守ります。花蕾が見えてからの散布は避けます。
- アオムシは葉の裏
- 緑色の太い幼虫で、葉裏の葉脈沿いにいます。緑の糞が落ちている葉の裏を順にめくれば見つかります。
- コナガは細く素早い
- 触ると糸を引いて落ちる小さな幼虫です。葉の表がかすり状に白く抜けたら、その裏側を順にめくって探します。薬が効きにくい虫なので手で取ります。
- ヨトウムシは夜と株元
- 昼は株元の土の中に潜みます。夜に見回るか、朝に株元を三センチほど掘って探します。
- アブラムシは新芽と花蕾
- 新芽と花蕾のすき間に群がります。少なければ水で流し、多ければその葉ごと取り除きます。
根こぶ病は土の酸度と輪作で防ぐ
根にこぶができて水を吸えなくなる根こぶ病は、同じ仲間の野菜を続けて作った畑で出ます。昼に萎れて朝に戻る状態が続いたら、株を一本抜いて根を見ます。
いったん出た畑では菌が長く残ります。酸性の土で活発になるので石灰で酸度を直し、水はけをよくして、二年から三年は同じ仲間を作らないようにします。
- 抜いて根を確かめる
- 根に大小のこぶが数珠のように付いていれば根こぶ病です。その株は回復しないので、畑の外へ持ち出して処分します。
- 石灰で酸度を直す
- 植え付けの三週間前に苦土石灰を一平方メートルに百五十グラムまき、深く耕して混ぜます。中性寄りにすると発病が減ります。
- 畝を高くして水はけを良く
- 高さ十五センチ以上の畝にし、雨のあとに水がたまらないようにします。過湿は発病を強めます。
- 同じ仲間を続けない
- キャベツ、ブロッコリー、ハクサイなどの後には作りません。二年から三年あけた場所を選びます。
葉と株元の病気は風通しで抑える
葉に灰色や黄色の斑点が出るべと病、株元が溶けるように腐る軟腐病は、どちらも過湿と傷から広がります。株間を十分にとり、下葉を整理して風を通すことが基本の手当てになります。
腐りの出た株は薬では止まりません。周りに広げないよう、見つけしだい抜いて畑の外へ出します。同じ場所に植え直さないのも大事です。
- 傷んだ下葉を取り除く
- 地面に着いた葉、黄色くなった葉は付け根から外します。取った葉は畑に置かず持ち出します。
- 水は株元へ静かに
- 上からかけると土がはねて葉に菌が付きます。ジョウロの口を外し、株元の土へ低い位置から注ぎます。
- 腐った株は抜いて処分
- 株元がぬめって悪臭がするものは軟腐病です。周りの土ごと取り除き、その穴には植え直しません。
虫でも病気でもないときの見分け
食害も腐りもないのに調子が悪いときは、生理障害を疑います。肥料の偏りや土の酸度で起きるもので、翌年の土づくりで直せます。
- 茎の中が空洞で褐色
- ホウ素が足りていません。石灰の入れすぎで起きやすいので、翌年は堆肥を増やし、石灰は控えめにします。
- 葉の縁が内側へ枯れ込む
- 水切れか肥料の濃さです。追肥を止めて水をたっぷり与え、株元に敷きわらをして乾きを抑えます。
- 花蕾が細かく毛羽立つ
- 気温が高すぎます。品種や作型の問題なので、翌年は植え付けを遅らせて収穫を寒い時期に合わせます。
- 葉が紫がかる
- 低温によるもので、多くは問題ありません。生育が止まっているようならリン酸の効きが悪い可能性があり、暖かくなると回復します。
ロマネスコの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はロマネスコの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。