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ロマネスコの花蕾を太らせる

ロマネスコの花蕾を太らせる|寒さに当てて渦を締める

ロマネスコの栽培イメージ

読むのに約 4

ロマネスコの渦巻きは低温で締まります。花蕾が見え始めてからの管理と、崩れや変色の見方をまとめました。

花蕾の姿で今の状態を読む

ロマネスコの花蕾は、中心から小さな円錐が渦を描いて並びます。この形がきれいに出るのは、株が十分育ってから低温に当たったときだけです。まずは今の花蕾の姿から状態を読み取ります。

状態考えられること手当て
渦がくっきり、粒が締まっている順調大きさを見て収穫を待つ
粒がばらけて隙間が空く気温が高い、または採り遅れ早めに収穫する
小さいまま止まる葉数が足りない、肥料切れ液体肥料を与え、翌年は植え付けを早める
紫や褐色になる低温の色づき、または凍害外葉をかぶせて直接の霜を避ける

花蕾ができるのは寒さの合図から

ロマネスコは一定の大きさに育った株が低温を感じると、成長点が花蕾に変わります。十五度を下回る日が続くころが目安で、関東の露地では十月下旬から十一月にあたります。

この時期までに外葉が十八枚ほどに育っていれば、大きな花蕾になります。逆に株が小さいうちに寒さが来ると、小さな花蕾のまま止まってしまいます。植え付け時期が効いてくるのはここです。

十月下旬に株を見る
外葉が広がって株が茂り、中心をのぞくと小さな白緑の粒が見えれば花蕾の始まりです。ここから四週間から六週間で穫りごろになります。
花蕾が見えたら追肥を止める
この時期の追肥(育ちの途中で足す肥料)は葉ばかり伸ばし、花蕾を荒れさせます。葉色が薄いときだけ、薄めた液体肥料を一度与えます。
水は切らさない
太る時期に乾くと粒がざらつきます。晴天が十日続いたら、暖かい日の午前に株元へたっぷり与えます。

紫色や褐色になったときの見方

寒さに当たると花蕾の先が紫がかることがあります。これは色素によるもので、味は落ちません。ゆでると緑に戻ることも多く、そのまま食べられます。

困るのは褐色の斑点やしみです。凍害や微量要素の不足で起き、その部分は水っぽく苦くなります。広がる前に切り取って収穫し、残りをおいしく食べます。

紫は寒さの色と考える
全体がうっすら紫に染まる程度なら心配はいりません。外葉をかぶせて日と霜を避けると色づきが薄くなります。
褐色の斑点は切り取る
小さな茶色の斑点は凍害です。斑点の出た部分を包丁で削り取り、残りは早めに使い切ります。
茎が空洞なら微量要素不足
切った茎の中に空洞や褐変があるときはホウ素が足りていません。翌年は堆肥を多めに入れ、石灰の入れすぎを控えます。

渦を守る外葉のかぶせ方

花蕾が卵ほどになったら、外葉を折り曲げてかぶせます。直接の霜と冬の強い日差しを避けられ、色が明るいまま締まった花蕾になります。カリフラワーで昔から行われてきた手当てと同じ考え方です。

かぶせたままにすると蒸れて腐ることがあるので、雨のあとの晴れた日には一度めくって様子を見ます。かぶせるのは収穫までの二週間から三週間で十分です。

外葉を二枚から三枚折る
花蕾のすぐ外側の葉を、付け根から折り曲げて上にかぶせます。ちぎらずに折り目を付けるだけにします。
風で開かないよう留める
折った葉が開くようなら、洗濯ばさみか麻ひもで軽く留めます。締めつけると花蕾を傷めます。
晴れた日にめくって確かめる
週に一度は葉をめくり、蒸れや腐りがないか、大きさが十分かを見ます。確かめたら元に戻します。

気温が高いと渦が崩れる

花蕾が太る時期に二十度を超える日が続くと、粒と粒の間が伸びてばらけ、渦の形が崩れます。春植えで失敗しやすいのがこの症状で、いったん崩れた花蕾は元に戻りません。

崩れかけているなら、大きさに関係なくすぐ穫ります。味は落ちていないので、加熱して食べれば問題ありません。翌年は秋植えに切り替え、収穫を寒い時期に合わせます。

暖かい日が続いたら見に行く
十二月でも二十度近い日が三日続いたら花蕾を確かめます。粒の間に隙間が見え始めたら、その週のうちに穫ります。
崩れたものは早く穫る
ばらけた花蕾は日ごとに粗くなります。小さくても切り取り、スープや炒め物に使えば形は気になりません。

花蕾がつかないときの原因

年内に花蕾が見えない株には、たいてい決まった原因があります。株の大きさ、葉の色、根の様子を見て切り分ければ、その年の手当てが決まるだけでなく、翌年の植え付け時期や株間の取り方にも必ず生きてきます。

株が小さいまま年を越した
植え付けが遅すぎました。翌年は八月中に植えます。越冬させれば春に小さな花蕾が付くことがあります。
葉ばかり大きく中心が動かない
窒素が効きすぎています。追肥を止めて水も控えめにし、寒さに当てて待ちます。翌年は元肥を減らし、堆肥を主体にした土づくりに変えます。
株間が狭く外葉が重なった
光が足りていません。混んだ株は思い切って一つおきに抜き、残した株に力を集めます。
根にこぶができている
根こぶ病です。その株は回復しません。抜いて処分し、翌年は別の場所で、石灰で酸度を直してから作ります。

ロマネスコの育てている間に使うもの

植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
    規格の目安
    粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
    数量の目安
    追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。

    株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
    規格の目安
    1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。

    粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。

  • 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
    規格の目安
    刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。

    雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。

  • 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
    規格の目安
    稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
    数量の目安
    畝 1 本で 1 束の半分ほど。

    夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
  • 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。

ロマネスコの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はロマネスコの育て方にまとめています。

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