花蕾の姿で今の状態を読む
ロマネスコの花蕾は、中心から小さな円錐が渦を描いて並びます。この形がきれいに出るのは、株が十分育ってから低温に当たったときだけです。まずは今の花蕾の姿から状態を読み取ります。
| 状態 | 考えられること | 手当て |
|---|---|---|
| 渦がくっきり、粒が締まっている | 順調 | 大きさを見て収穫を待つ |
| 粒がばらけて隙間が空く | 気温が高い、または採り遅れ | 早めに収穫する |
| 小さいまま止まる | 葉数が足りない、肥料切れ | 液体肥料を与え、翌年は植え付けを早める |
| 紫や褐色になる | 低温の色づき、または凍害 | 外葉をかぶせて直接の霜を避ける |
花蕾ができるのは寒さの合図から
ロマネスコは一定の大きさに育った株が低温を感じると、成長点が花蕾に変わります。十五度を下回る日が続くころが目安で、関東の露地では十月下旬から十一月にあたります。
この時期までに外葉が十八枚ほどに育っていれば、大きな花蕾になります。逆に株が小さいうちに寒さが来ると、小さな花蕾のまま止まってしまいます。植え付け時期が効いてくるのはここです。
- 十月下旬に株を見る
- 外葉が広がって株が茂り、中心をのぞくと小さな白緑の粒が見えれば花蕾の始まりです。ここから四週間から六週間で穫りごろになります。
- 花蕾が見えたら追肥を止める
- この時期の追肥(育ちの途中で足す肥料)は葉ばかり伸ばし、花蕾を荒れさせます。葉色が薄いときだけ、薄めた液体肥料を一度与えます。
- 水は切らさない
- 太る時期に乾くと粒がざらつきます。晴天が十日続いたら、暖かい日の午前に株元へたっぷり与えます。
紫色や褐色になったときの見方
寒さに当たると花蕾の先が紫がかることがあります。これは色素によるもので、味は落ちません。ゆでると緑に戻ることも多く、そのまま食べられます。
困るのは褐色の斑点やしみです。凍害や微量要素の不足で起き、その部分は水っぽく苦くなります。広がる前に切り取って収穫し、残りをおいしく食べます。
- 紫は寒さの色と考える
- 全体がうっすら紫に染まる程度なら心配はいりません。外葉をかぶせて日と霜を避けると色づきが薄くなります。
- 褐色の斑点は切り取る
- 小さな茶色の斑点は凍害です。斑点の出た部分を包丁で削り取り、残りは早めに使い切ります。
- 茎が空洞なら微量要素不足
- 切った茎の中に空洞や褐変があるときはホウ素が足りていません。翌年は堆肥を多めに入れ、石灰の入れすぎを控えます。
渦を守る外葉のかぶせ方
花蕾が卵ほどになったら、外葉を折り曲げてかぶせます。直接の霜と冬の強い日差しを避けられ、色が明るいまま締まった花蕾になります。カリフラワーで昔から行われてきた手当てと同じ考え方です。
かぶせたままにすると蒸れて腐ることがあるので、雨のあとの晴れた日には一度めくって様子を見ます。かぶせるのは収穫までの二週間から三週間で十分です。
- 外葉を二枚から三枚折る
- 花蕾のすぐ外側の葉を、付け根から折り曲げて上にかぶせます。ちぎらずに折り目を付けるだけにします。
- 風で開かないよう留める
- 折った葉が開くようなら、洗濯ばさみか麻ひもで軽く留めます。締めつけると花蕾を傷めます。
- 晴れた日にめくって確かめる
- 週に一度は葉をめくり、蒸れや腐りがないか、大きさが十分かを見ます。確かめたら元に戻します。
気温が高いと渦が崩れる
花蕾が太る時期に二十度を超える日が続くと、粒と粒の間が伸びてばらけ、渦の形が崩れます。春植えで失敗しやすいのがこの症状で、いったん崩れた花蕾は元に戻りません。
崩れかけているなら、大きさに関係なくすぐ穫ります。味は落ちていないので、加熱して食べれば問題ありません。翌年は秋植えに切り替え、収穫を寒い時期に合わせます。
- 暖かい日が続いたら見に行く
- 十二月でも二十度近い日が三日続いたら花蕾を確かめます。粒の間に隙間が見え始めたら、その週のうちに穫ります。
- 崩れたものは早く穫る
- ばらけた花蕾は日ごとに粗くなります。小さくても切り取り、スープや炒め物に使えば形は気になりません。
花蕾がつかないときの原因
年内に花蕾が見えない株には、たいてい決まった原因があります。株の大きさ、葉の色、根の様子を見て切り分ければ、その年の手当てが決まるだけでなく、翌年の植え付け時期や株間の取り方にも必ず生きてきます。
- 株が小さいまま年を越した
- 植え付けが遅すぎました。翌年は八月中に植えます。越冬させれば春に小さな花蕾が付くことがあります。
- 葉ばかり大きく中心が動かない
- 窒素が効きすぎています。追肥を止めて水も控えめにし、寒さに当てて待ちます。翌年は元肥を減らし、堆肥を主体にした土づくりに変えます。
- 株間が狭く外葉が重なった
- 光が足りていません。混んだ株は思い切って一つおきに抜き、残した株に力を集めます。
- 根にこぶができている
- 根こぶ病です。その株は回復しません。抜いて処分し、翌年は別の場所で、石灰で酸度を直してから作ります。
ロマネスコの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
ロマネスコの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はロマネスコの育て方にまとめています。
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