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ロマネスコの苗選びと植え付け

ロマネスコの苗選びと植え付け|夏に植えて冬に穫る一作に絞る

ロマネスコの栽培イメージ

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ロマネスコは定植から収穫まで七十日から百日かかります。夏の終わりに植えて冬に穫る一作が、家庭菜園ではいちばん失敗しません。

作りやすいのは秋植えの一作だけ

ロマネスコはカリフラワーの仲間で、らせん状に尖った黄緑色の花蕾を作ります。定植から収穫まで七十日から百日かかる長丁場の作物なので、植えるのが遅れると寒さで花蕾が太り切らないまま春を迎えてしまいます。

関東の露地なら七月下旬から八月にたねをまき、八月下旬から九月上旬に苗を植え、十一月下旬から一月に穫ります。春植えもできますが、太る時期に気温が上がって花蕾が粒立ち、形が崩れます。家庭では秋植えの一作に絞るのが確実です。

時期作業収穫の目安
7月下旬〜8月中旬たねまき(育苗)11月下旬〜12月
8月下旬〜9月上旬苗の植え付け12月〜1月
9月中旬以降遅れ植え。花蕾が小さくなりやすい1月〜2月

苗は本葉四枚から五枚のものを選ぶ

売り場に並ぶ苗は大きいほど得に見えますが、ロマネスコは根がよく張る作物なので、育ちすぎた苗ほど植え傷みします。本葉が四枚から五枚で、茎が太く、葉と葉の間が詰まっている苗を選びます。

たねから育てるなら七月下旬にポットへ三粒ずつまき、本葉が出たら一本に間引きます。真夏の育苗なので、日中は寒冷紗をかけて温度を下げると、茎が間のびせずに締まった苗になります。

根の回り方を見る
ポットの底から白い根が固まって飛び出している苗は根詰まりです。底の穴から根が少し見える程度が、植えてすぐ伸びる状態です。
節の詰まりで選ぶ
葉と葉の間が長く伸びた苗は徒長(間のびして弱く育つこと)しています。植えても倒れやすく、花蕾も小さくなります。
葉裏の虫を確かめる
葉の裏にアブラムシや小さな食害の穴がないかを見ます。虫の付いた苗を防虫ネットの中に入れると、かえって増やすことになります。
植える前に水を吸わせる
植え付けの一時間前にポットごと水につけ、根鉢に水を含ませます。乾いた根鉢のまま植えると、周りの土から水を吸えません。

畑は深く耕して酸度を直しておく

ロマネスコは酸性の土を嫌い、酸性が強いと根こぶ病が出ます。植える三週間前には石灰をまいて中和し、三十センチの深さまで耕しておきます。前作がキャベツやブロッコリーなどの同じ仲間なら、二年から三年あけた場所を選びます。

株が大きく育つので肥料は多めに入れます。ただし元肥(植える前に入れておく肥料)が偏っていると葉ばかり茂るので、堆肥化成肥料を畝全体に混ぜ込み、根が広がる範囲に行き渡らせます。

三週間前に石灰
苦土石灰を一平方メートルあたり百五十グラムまき、三十センチの深さまで耕します。石や固い塊はこのときに取り除きます。
二週間前に堆肥と元肥
完熟堆肥を一平方メートルに三キロ、化成肥料をふた握り入れて全体に混ぜます。肥料が足りないと花蕾が小指ほどで止まります。
畝は高めに立てる
幅七十センチ、高さ十五センチの畝にします。根が浅く広がるので、水はけの悪い畑ほど高くします。

同じ仲間を続けて作った畑では、根にこぶができて生育が止まる根こぶ病が出ます。輪作の記録を畑ごとに残しておくと、場所選びで迷いません。

株間は四十五センチから五十センチあける

外葉は大人が両手を広げたほどに張ります。株間を三十センチほどで詰めると外葉が重なり、光が当たらずに花蕾が太りません。四十五センチから五十センチ、条間は六十センチが目安です。

植え付けは夕方に行うと、夜の間に根が落ち着きます。深植えにすると株元が蒸れて腐るので、根鉢の肩が地面と同じ高さになるように浅く置きます。

植え穴に先に水を入れる
根鉢がすっぽり入る穴を掘り、水をたっぷり注いで引くまで待ちます。先に水を入れておくと、根の周りだけが乾く失敗を防げます。
根鉢を崩さず浅く置く
ポットから抜いた根鉢は崩さずそのまま置きます。肩が地面と同じ高さになる浅植えにし、周りの土を寄せて手のひらで軽く押さえます。
その日のうちに防虫ネット
植えた直後から支柱を立ててネットをかけ、裾を土で埋めます。八月から九月はチョウやガが飛ぶ盛りで、一晩で葉を食われます。
根付くまでは朝に水
植えてから一週間は、朝に株元へ水を与えます。昼にしおれても夕方に戻るなら心配はいりません。

プランターは大型に一株だけ

ロマネスコは大株になるので、プランターなら深さ三十センチ以上、容量二十五リットル以上のものに一株だけ植えます。二株を詰めると外葉がぶつかり、どちらも花蕾が小さくなります。

土は野菜用の培養土をそのまま使い、根が回るころから追肥(育ちの途中で足す肥料)を切らさないようにします。鉢は日当たりのよい場所に置き、風で倒れないよう支柱を一本添えます。

大きくて深い容器を選ぶ
深さ三十センチ以上、直径四十センチほどの丸鉢か大型プランターに一株です。小さい容器では根が回り切って生育が止まります。
支柱を一本添える
外葉が広がると風を受けて倒れます。植え付けと同時に支柱を立て、茎をひもで八の字にゆるく結びます。
受け皿に水をためない
受け皿にたまった水は根を傷めます。鉢底から流れ出た水はそのつど捨て、鉢は台の上に置いて底穴をふさがないようにします。

植え付けでつまずいたときの切り分け

植えて数日から二週間の間に起きる不調は、水切れ・深植え・虫の三つでほとんど説明できます。原因ごとに手当てが違うので、株元を掘って確かめてから動きます。

夕方になってもしおれたまま
根鉢が乾いたままです。株元にゆっくり水を与え、寒冷紗で半日陰にして二日から三日休ませると戻ります。
株元が黒くくびれて倒れた
深植えによる蒸れか、株元をかじる虫です。周りの土を掘って虫を探し、いなければ植え直して土の高さを下げます。
葉が網目状に食われた
ネットの裾が浮いてチョウやガが入っています。裾を土で埋め直し、葉裏の卵と幼虫を手で取り除きます。
二週間たっても新しい葉が出ない
根が動いていません。植え傷みか肥料焼けです。追肥はいったん止め、水だけを与えて根の回復を待ちます。

ロマネスコの育苗に使うもの

苗を自分で作るか、買うか。作るなら次のものが要ります。買うなら、ここは飛ばして定植の準備へ進んでかまいません。

  • セルトレイ・ポリポット探す言葉「セルトレイ 128穴」
    規格の目安
    128 穴は小さい種向き、72 穴は根を張らせたいとき。ポットなら直径 9cm が標準です。

    穴が小さいほど場所を取らず、大きいほど植え傷みしにくくなります。定植までの日数が長い作物ほど大きい容器を選びます。

  • 育苗用の受け皿・トレイ探す言葉「育苗トレイ 受け皿」
    規格の目安
    セルトレイがそのまま載る大きさ。底面から吸わせられる深さがあるもの。

    上から水をやると苗が倒れます。受け皿に水を張って下から吸わせると、茎が締まった苗になります。

  • 園芸用ヒーターマット探す言葉「園芸 ヒーターマット 育苗」
    規格の目安
    20〜30W、表面温度 20〜25℃ 前後。サーモスタット付きだと安心です。

    春先の種まきで発芽がそろわない原因はほぼ地温です。室温ではなく、土の温度を上げる必要があります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 苗を買って育てるなら、育苗資材は一式要りません。
  • 暖かい時期の種まきなら、ヒーターマットは要りません。

ロマネスコの収穫までのコツは作物ページに

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