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ムクゲの月別の作業

ムクゲの月別の作業|冬の剪定から夏の長い開花まで一年の流れ

ムクゲの栽培イメージ

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二月の剪定と寒肥で骨格を作り、七月から九月まで毎日新しい花が咲きます。植え付け、剪定、肥料、病害虫の対策を月ごとにまとめます。

一年の作業を月で見る

ムクゲの作業は二月の剪定寒肥に集中し、春に芽吹いてからは水と肥料、夏は花がら摘みと病害虫の見回りです。関東平野部の露地を基準にしているので、寒冷地は春の作業を二〜三週間遅らせ、暖地は早めます。

表の中で最も大事なのは二月の剪定と寒肥、七月の追肥(育ちの途中で足す肥料)、そして八月以降に枝を切らないことの三つです。徒長枝の摘心(先端の芽を摘んで枝分かれさせること)は七月上旬までに済ませます。

作業目安
1月休眠中、植え付け可凍結する日は避ける
2月剪定、寒肥、植え付け・植え替え芽がふくらむ前
3月植え付けの最終期、鉢の植え替え上旬までに済ませる
4月芽吹き、遅霜に注意新芽が黒くなったら切り戻す
5月追肥、アブラムシの見回り新枝が20センチ伸びたころ
6月生け垣の刈り込み、挿し木下旬までに
7月開花始まる、追肥、徒長枝の摘心最初の花が咲いたら
8月開花、水やり、花がら摘み枝は切らない

秋から冬の作業

九月まで花が続き、十月に実が茶色く熟して落葉が始まります。十月以降は肥料を止めて枝を固まらせ、十一月に落ち葉を片付けてうどんこ病の胞子を持ち越さないようにします。十二月から植え付けと移植ができますが、二月まで待つほうが失敗が少ない木です。

十月に実を付けたままにすると種が飛んで翌春に株元から実生の芽がたくさん出ます。品種を保ちたい庭では、実が割れる前に房ごと摘み取っておくと、翌年の草取りが楽になります。

作業目安
9月開花の終わり、花がら摘み肥料はやめる
10月実の摘み取り、水を控えめに実が茶色く割れる前
11月落葉、落ち葉の片付けうどんこ病の葉は袋に入れて捨てる
12月植え付け・移植可株元に腐葉土を敷く

開花中に見ておくこと

ムクゲの花は一日でしぼみますが、次々とつぼみが上がるので、毎日の花数を見ていると株の状態が分かります。花数が急に減ったら水切れか肥料切れ、つぼみが黄色くなって落ちるなら水切れ、葉に白い粉が出たらうどんこ病です。朝に咲いた花を見て回るだけで、その日の手当てが決まります。

朝に花数を見る
毎朝の花数が前の週より減っていたら、七月の追肥が切れています。緩効性肥料を一握り足すか、液体肥料を週一回に増やします。
花がらと実を摘む
しぼんだ花の下に丸い実が付いていたら摘みます。実を残すと種に養分が回り、九月の花が減ります。
葉の白い粉を探す
株の内側の葉を数枚めくり、白い粉があればうどんこ病の始まりです。その葉を摘んで、混んだ枝を軽く抜いて風を通します。

梅雨から夏に気を付けること

梅雨は挿し木の適期で、六月に今年の枝を挿すと九月には根付きます。同時にアブラムシとハマキムシが増える時期で、新芽が縮れたり葉が巻いたりしたら早めに手当てします。梅雨明け後の乾燥でハダニも出るので、葉裏に水をかける習慣を付けます。真夏の鉢植えは毎朝の水やりを欠かさず、夕方に土を触って乾いていれば追加します。

六月に挿し木をする
今年伸びた枝を一五センチほど切り、下葉を落として赤玉土に挿します。日陰で乾かさないように管理すると一か月半で発根します。
巻いた葉を開いて確かめる
葉が筒状に巻いていたらハマキムシです。指で開いて中の幼虫をつぶすか、葉ごと摘んで捨てます。

作業が遅れたときの立て直し

剪定を三月中旬まで忘れて芽が動き始めていたら、その年は軽く枝を抜く程度にとどめて、強い切り詰めは翌年に回します。寒肥を忘れたなら四月中に緩効性肥料で代用できます。挿し木の時期を逃したら九月中旬に半分木質化した枝で挿すか、翌年の六月まで待ちます。作業をずらすより、一年見送るほうが木のためになる場面が多い木です。

場面対処見送る判断
剪定が3月中旬以降にずれた混んだ枝を抜く程度にする芽が1センチ以上伸びていたら強剪定はしない
寒肥を忘れた4月中に緩効性肥料を一握り5月以降なら通常の追肥だけ
植え付けが真夏になった日よけと朝夕の水で秋まで持たせる鉢のまま2月まで待つほうが安全
花がらを放置して実がたくさん付いた気付いた時点で全部摘む9月以降なら実を取っても花は増えない

地域による時期のずれ

ムクゲは寒さに強く、北海道南部まで庭植えできます。寒冷地では剪定を三月〜四月上旬に遅らせ、開花は八月からになります。暖地では二月上旬から剪定でき、六月下旬から十月まで咲き続けるので、七月と八月下旬の二回追肥をします。生け垣の刈り込みは、暖地は六月中旬、寒冷地は七月上旬が目安です。

地域剪定と寒肥開花のころ
寒冷地3月〜4月上旬8月〜9月
関東平野部2月〜3月上旬7月〜9月
暖地2月上旬〜下旬6月下旬〜10月

ムクゲの栽培に一年を通して使うもの

木の作業は冬と夏に固まります。冬に剪定と寒肥、生育期に袋かけと防鳥。この 4 つを季節の前にそろえておきます。

数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 果樹」
    規格の目安
    刃渡り 5〜6cm、直径 2cm 程度まで切れるもの。バイパス式(刃が交差するもの)。

    アンビル式は枝を潰します。生きた枝を切るならバイパス式で、切り口が滑らかなほど早くふさがります。

  • 剪定のこぎり探す言葉「剪定のこぎり 折込 24cm」
    規格の目安
    刃渡り 24cm 前後の折込式。生木用の刃(目の粗いもの)を選びます。

    直径 2cm を超える枝は、はさみで切ろうとすると枝も刃も傷めます。工作用ののこぎりは生木で目が詰まります。

  • 有機質肥料(寒肥用)探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合肥料。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に 1〜2kg。樹冠(枝の広がり)の外周に沿って埋めます。

    冬に入れて、春に効き始めるのを狙う肥料です。ゆっくり分解するので、休眠期のうちに入れておきます。樹種と樹齢で必要な量は変わるので、詰めたいときは施肥基準を見てください。

    出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」

  • 防鳥ネット探す言葉「防鳥ネット 目合い25mm」
    規格の目安
    目合い 20〜25mm。小鳥まで防ぐなら 15mm。
    数量の目安
    高さ 2m の木 1 本を覆うのに 4m × 4m 程度。

    色づく直前にかけます。目合いが大きすぎると小鳥が入り、細かすぎると風で煽られて枝を傷めます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 高枝切りばさみは、木が背を越してからで十分です。低く仕立てるならずっと不要です。
  • チェーンソーは家庭の果樹には要りません。剪定のこぎりで足ります。

ムクゲの上手に育てるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はムクゲの育て方にまとめています。

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