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ムクゲの病害虫と障害

ムクゲの病害虫と障害|アブラムシ・ハマキムシ・うどんこ病の見分け方

ムクゲの栽培イメージ

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春のアブラムシ、梅雨のハマキムシ、夏のうどんこ病が三大トラブルです。葉と花の見た目から原因を切り分け、開花中でもできる手当てをまとめます。

見た目から原因を切り分ける

ムクゲの不調はほとんど葉と新芽と花に出ます。何か付いているのか、巻いているのか、色が変わったのかを見て、虫か病気か環境かを判断してから対処します。

症状考えられる原因まずすること
新芽やつぼみに緑や黒の小さな虫アブラムシ水で流す、殺虫剤
葉が筒状に巻いて中に糸ハマキムシ葉を開いて幼虫をつぶす
葉の表面に白い粉うどんこ病病葉を摘み、風通しを改善
葉がかすれて白っぽいハダニ葉裏に水をかける
つぼみが黄色くなって落ちる水切れ、肥料切れ水やりと追肥の見直し
幹の根元におがくずカミキリムシの幼虫穴に針金を差して幼虫を殺す

アブラムシは春の新芽とつぼみに

四〜五月の芽吹きと、六〜七月のつぼみが上がる時期にアブラムシが群がります。新芽が縮れて開かず、つぼみが変形して咲かなくなり、排せつ物に黒いすす病が付きます。数が少ないうちは水の勢いで流すか、指でつぶします。テントウムシがいれば残しておくと、幼虫が食べてくれます。広がったら花木用の殺虫剤を新芽と葉裏にかけます。

四月から新芽を見る
新芽が開くころ、芽の先とつぼみの付け根を見ます。数匹なら指でつぶすか、ホースの水で流します。
広がったら薬をかける
新芽の半分以上に付いていたら、花木用の殺虫剤を朝のうちに新芽と葉裏へかけます。一週間後に減っていなければ成分の違う薬に替えます。
開花中は水で流す
花に薬がかかると花が傷みます。開花中に見つけたアブラムシは水の勢いで流すだけにして、薬は花の少ない朝に新芽だけへかけます。

ハマキムシは葉を開いて確かめる

五〜九月に、葉が筒状に巻いたり二枚が糸で貼り合わされたりしていたらハマキムシの幼虫がいます。巻いた葉の中で葉を食べ、放っておくとつぼみも食べます。薬は葉の中まで届きにくいので、見つけ次第に葉を開いて幼虫をつぶすか、葉ごと摘んで捨てるのが確実です。毎年多発するなら、五月の発生初期に庭木用の殺虫剤をかけます。

巻いた葉を見つける
週に一度、葉が丸まっている場所や糸で貼り付いた場所を探します。指で開くと中に緑や茶色の細い幼虫がいます。
葉ごと摘む
幼虫が動いて逃げやすいので、開く前に葉ごと摘んで袋に入れます。株元に落とすと戻ってくるので必ず持ち去ります。

うどんこ病と風通し

六〜九月に葉の表に白い粉をまいたような斑点が出ます。日陰や枝の混んだ株で始まり、広がると葉が黄色くなって落ち、花も減ります。初期は病葉を摘んで捨て、混んだ枝を抜いて風を通します。株の三割を超えて広がったら、花木用の殺菌剤を葉の表裏に一週間おきに二〜三回かけます。秋の落ち葉に胞子が残るので、十一月に必ず片付けます。

状態対処目安
数枚に白い斑点病葉を摘んで袋に入れて捨てる株元に落とさない
株の3割以上に広がった殺菌剤を1週間おきに2〜3回葉の裏までかける
毎年出る冬の剪定で内側の枝を多めに抜く葉が重ならない密度に

病気でも虫でもない障害の見分け

つぼみが黄色くなって落ちるのは、虫がいなければ水切れか肥料切れで、鉢植えの真夏に最も多い症状です。葉の縁が茶色く焼けるのは鉢の中が熱くなった根の障害で、鉢を日陰に移すか二重鉢にします。四月に新芽が黒く縮れるのは遅霜で、健全な芽の上まで切り戻せば二番芽で回復します。幹の根元におがくずのような木くずが出ていたらカミキリムシの幼虫が中にいるので、穴に針金を差し込んで刺し殺します。

つぼみ落ちは水と肥料を疑う
葉裏に虫がいないのにつぼみが落ちるなら、翌日から水やりを増やし、緩効性肥料を一握り足します。一〜二週間で新しいつぼみが上がります。
カミキリムシは穴を探す
株元に木くずがたまっていたら、幹の穴を探して針金を差し込みます。園芸用の殺虫剤を穴に注入する方法もあります。

薬をかける前に確かめること

殺虫剤や殺菌剤は相手を確かめてからでないと効きません。葉が巻いているのがハマキムシか、乾燥で縮れただけかで対処が変わりますし、白いものがうどんこ病かハダニの抜け殻かでも薬が違います。まず葉裏をルーペで見て、動くものがいるか、粉が指でこすれて落ちるかを確かめます。かけるときは開花中の花を避け、朝か夕方の風のない時間に葉の裏まで届くようにします。

同じ薬を続けると効かなくなるので、二回目は成分の違うものにします。ムクゲは七月から九月まで花が途切れないので、薬をかけるなら花の少ない朝早く、新芽と葉裏だけを狙います。

葉裏を見て相手を決める
緑や黒の小さな虫が群れているならアブラムシ、細い幼虫が葉の中にいるならハマキムシ、赤い点が動くならハダニ、動くものがなく白い粉ならうどんこ病です。
効かないときは成分を変える
一週間後に減っていなければ、別の成分の薬に替えます。同じ薬を三回以上続けると抵抗性が付きます。

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