GadeninEnglishアプリを入れる
バラの系統の選び方

バラの系統の選び方|木立ち性・つる性、四季咲きと一季咲き

バラの栽培イメージ

読むのに約 4

品種名より先に、樹形と咲き方の2つを決めると、置き場所に合う株が選べます。

まず樹形を決める

バラ選びは花の写真からではなく、枝がどこまで伸びるかから入ります。同じ美しさの花でも、木立ち性は1メートル前後で自立し、つる性は3メートル以上伸びて必ず支えを要求します。置き場所の広さと支えの有無が最初の条件です。

樹形は品種ごとにほぼ決まっていて、剪定で自由に変えられるものではありません。つる性を小さく切り詰めても、翌年また同じだけ伸びて花が付かない枝ばかりが残ります。

樹形伸びる高さ必要なもの
木立ち性0.6から1.5メートル支柱1本か支柱なし
半つる性1.5から2.5メートル低いフェンスかオベリスク
つる性2.5から5メートル壁面やアーチの広い面

鉢で育てるなら木立ち性かミニチュアが無難です。つる性を鉢に入れると水切れが早く、誘引の場所も足りません。

四季咲きと一季咲きの違い

四季咲きは新しく伸びた枝の先に次々とつぼみを作るため、春から晩秋まで波を打って咲きます。一季咲きは前年に伸びた枝に花芽を作るので春の一度だけですが、そのぶん一度の花数が桁違いに多くなります。

四季咲き
5月と10月を中心に年3回から4回の波で咲きます。花がら切りと施肥を続ける前提で、手をかけるほど返ってくるタイプです。
返り咲き
春が主役で、秋にもいくらか咲きます。四季咲きほど手をかけずに長く楽しめる中間型で、シュラブに多く見られます。
一季咲き
春に2週間ほど爆発的に咲きます。夏以降は緑の株として過ごすので、花のない時期の見え方を許せるかが判断の分かれ目です。
剪定への影響
一季咲きを冬に強く切ると、その年の花をすべて落とします。咲き方を知らずに剪定の記事を読むと必ず失敗します。

初心者が最初に選ぶなら

最初の1株は、花の好みより病気の強さで選ぶと続きます。黒星病に弱い品種は梅雨に葉を全部落とし、その姿を見て栽培そのものをやめてしまう人が多いからです。

当てはまる場面選ぶもの理由
日照が5時間未満半日陰に耐える品種花数は減るが枯れずに残る
ベランダのみミニチュアか小型四季咲き鉢が小さくても収まる
雨ざらしの庭黒星病に強いとされる品種薬に頼らずに葉が残る
世話の時間が短い返り咲きのシュラブ花がら切りを詰めなくても形が崩れない

病気への強さは絶対ではありません。同じ品種でも風通しと日当たりが悪ければ、強いとされる株も葉を落とします。

苗の形態を見分ける

店頭に並ぶ苗には新苗、大苗、鉢植えの開花株があり、扱いがまったく違います。新苗を大苗と同じに扱うと、最初の年に無理に咲かせて株が育たないまま終わります。

値札の差はほとんど育った年数の差です。急がないなら新苗で1年かけて育てるほうが、その庭の環境に合った根の張り方をしてくれます。

新苗を選ぶ場合
4月から6月に出る若い苗です。最初のつぼみは摘み、その年は枝と根を作ることに使います。安いぶん時間で払う苗です。
大苗を選ぶ場合
10月から2月に出る2年目の苗で、休眠状態のことが多いです。植えた翌春から普通に咲き、最初の1株に向きます。
開花株を選ぶ場合
咲いた状態の鉢です。花を見て買えますが、根鉢がすでに一杯のことが多く、花後に一回り大きい鉢へ移す前提で買います。
接ぎ木の位置を見る
根元のふくらんだ接ぎ口が土に埋まっていないか確かめます。埋まると台木から枝が出て、品種の枝が負けていきます。

香りと花もちで絞る

同じ四季咲きでも、香りが強い品種は花弁が薄く雨に弱い傾向があり、花もちの良い品種は香りが控えめなことが多くなります。両方を求めると選べなくなるので、どちらを優先するかを先に決めます。

優先すること向く性質覚悟すること
香りを楽しむ花弁の薄い大輪雨で傷みやすく切り花向き
長く咲かせる花弁の多い中輪香りが弱いことが多い
切って飾る茎が長く伸びる大輪株の姿は整いにくい
庭の景色を作る房咲きの中小輪一輪の見応えは控えめ

香りは気温と湿度で強さが変わります。同じ株でも朝の涼しい時間がいちばん強く、真夏の日中はほとんど飛びます。

買う前に確かめること

枯らす原因の多くは、株ではなく置き場所と鉢の大きさです。買ってから置き場所を探すと、日照も風通しも足りない場所に押し込むことになります。

日照を数える
置く予定の場所で、直射日光が当たる時間を実際に測ります。1日4時間を切ると花数が目に見えて減ります。
風の通りを見る
三方を壁に囲まれた場所は蒸れて病気の温床になります。少なくとも一方が開いていて、空気が抜ける場所を選びます。
鉢の号数を決める
木立ち性の四季咲きなら8号から10号が標準です。小さすぎる鉢は夏に毎日水を切らし、根を傷めます。
冬の置き場も想定する
落葉して枝だけになる時期があります。その姿を玄関先に置いておけるかを、買う前に考えておきます。

バラの長く咲かせるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はバラの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

次に読む

バラについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる