水やりは乾いてから
ローズマリーは長期の乾燥に耐える一方、根が水に浸かる状態には極端に弱い。枯らす原因の大半は水切れではなく、与えすぎによる根腐れである。
鉢植えは土の表面が乾き、鉢を持って軽く感じてから与える。与えるときは鉢底から流れ出るまでたっぷり与え、受け皿に溜まった水は必ず捨てる。
| 時期 | 鉢植えの目安 | 地植えの目安 |
|---|---|---|
| 春と秋 | 3日から5日に一度 | 原則不要 |
| 真夏 | 1日から2日に一度、朝夕の涼しい時間 | 2週間以上降雨がなければ |
| 冬 | 7日から10日に一度、暖かい日の午前 | 不要 |
梅雨をどう越すか
高温と長雨が重なる梅雨は、一年で最も株を失いやすい時期である。原因は雨そのものより、湿った空気が株の内部に滞留して起こる蒸れと、それに続く枝枯れである。
- 入梅前に透かしておく
- 6月に入る前に内部の混んだ枝を間引き、風が抜ける状態にする。剪定は梅雨対策の中で最も効果が大きい。
- 鉢は雨の当たらない場所へ
- 軒下や庇の下に移し、長雨に当て続けない。日照が減る分、風通しのよい明るい場所を選ぶ。
- 地植えは株元を乾かす
- マルチ資材が湿り続けているなら一時的に外す。地面が常に濡れている状態を作らないことが要点である。
- 下葉が落ちたら早めに切る
- 内部の葉が茶色く落ち始めたら蒸れの初期症状である。その周辺の枝を間引き、進行を止める。
梅雨の最中に強い剪定はしない。切り口が乾かないうえ、雨で切り口が濡れ続け、そこから傷みが広がることがある。
肥料はほとんど要らない
やせ地でも育つ植物で、肥料が多いと枝が軟弱に伸びて香りが薄くなり、耐寒性と耐暑性も落ちる。基本は無施肥に近い管理で、生育が明らかに鈍ったときだけ補う。
- 地植えは原則不要
- 元肥(植える前に土へ混ぜておく肥料)が入っていれば追肥(育てている途中で足す肥料)はいらない。生育が止まり葉色が薄い場合に限り、春に緩効性肥料を株の周囲に少量置く。
- 鉢植えは春と秋に少量
- 水やりで肥料分が流れるため、3月から4月と9月から10月に緩効性肥料を規定量の半分ほど置く。真夏と真冬は与えない。
- 窒素の多い肥料を避ける
- 葉ばかり茂って徒長(間のびして弱く伸びること)し、蒸れの原因になる。リン酸とカリの比率が高いものか、緩効性の粒状肥料を選ぶ。
葉色が薄い原因は肥料切れより酸性土であることが多い。追肥を足す前に、まず土のペーハーを疑う。
冬の管理
- 寒風と乾燥を避ける
- 耐寒性はあるが、冬の乾いた風に当て続けると葉が白茶けて傷む。鉢は建物の南側や軒下に寄せ、地植えは風上に何か遮るものを置く。
- 株元を覆って地温を保つ
- 寒冷地では地際を腐葉土やわらで10センチほど覆う。根の凍結を防ぎつつ、覆いが常に濡れないよう厚くしすぎない。
- 水は控えめに午前中
- 冬は根の吸水が鈍る。夕方に与えると夜間に凍結する恐れがあるので、暖かい日の午前中に少量与える。
- 傷んだ葉は春まで残す
- 冬に変色した葉を切り取ると、その分だけ寒さから枝を守るものがなくなる。整理は春の芽出しを見てから行う。
夏の管理
- 西日と照り返しを弱める
- 乾燥には強いが、鉢の中が高温になりすぎると根が傷む。鉢は地面に直置きせず、台に載せるかすのこを敷いて風を通す。
- 水やりは朝夕の涼しい時間
- 日中に与えると鉢内が蒸れ、湯のようになって根を傷める。朝に与え、それでも夕方にしおれるなら涼しくなってからもう一度与える。
- 夏の施肥はしない
- 高温期に肥料が効くと、弱った根に負担がかかる。生育が止まっているのは異常ではないので、そのまま待つ。
夏に葉が内側へ細く巻くのは軽い水不足のサイン。夕方に与えて翌朝に開いていれば問題ない。
調子を崩したときの判断
| 症状 | 水が原因か | 次にすること |
|---|---|---|
| 株元から黒ずみ全体が萎れる | 与えすぎ | 水を止め、乾いた用土へ植え替え |
| 葉先から白く乾き手で崩れる | 不足 | たっぷり与え日陰で数日養生 |
| 内部だけ葉が落ちる | 蒸れ | 透かし剪定と置き場の変更 |
置き場所を見直す
水や肥料をいくら調整しても調子が戻らないときは、置き場所そのものが合っていないことが多い。日照、風、床面からの高さの三つを順に確認する。
- 日照は一日6時間を目安に
- 半日陰では枝が間延びし、香りも薄くなる。ベランダなら手すり越しでもよいので、直射の当たる位置へ動かす。
- 風の抜ける場所に置く
- 壁に密着させると空気が滞留して蒸れる。鉢と鉢の間、鉢と壁の間を20センチ以上空けるだけで枝枯れが減る。
- 鉢を床に直置きしない
- コンクリートに直置きすると夏は高温、冬は冷えが伝わる。すのこや鉢台に載せて底面に風を通す。
- 室内に置きっぱなしにしない
- 日照不足と通風不足で必ず弱るため、室内での長期管理は向かない。強い寒波の間だけ取り込み、収まったら屋外に戻す。
屋外で越冬できる植物なので、冬でも基本は外に置く。室内管理はあくまで一時避難と考える。
ローズマリーの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
ローズマリーの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はローズマリーの育て方にまとめています。
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