GadeninEnglishアプリを入れる
花豆の病害虫と障害

花豆の病害虫と障害|落花とメイガの食害を見分ける

花豆の栽培イメージ

読むのに約 5

花豆の悩みで多いのは、高温による落花と莢に入るメイガの食害です。病気か障害かを先に見分けると対処が決まります。

落花は病気ではないと見分ける

花豆でいちばん多い相談は、花は咲くのに莢が付かないというものです。ほとんどは高温による落花で、病気でも虫でもありません。二十五度をこえる日が続くと、受粉しても莢にならずに花の付け根から落ちます。平地の七月と八月はこれが普通の姿です。

病気や虫による落ちは、落ちた花や周りの葉に跡が残ります。花がきれいなまま落ちていれば暑さ、しおれや変色や食われた跡があるなら別の原因を疑います。

症状考えられる原因対処
きれいな花がそのまま落ちる高温による落花敷きわらと水で株を保ち、秋を待つ
つぼみが茶色くなって落ちる乾燥か肥料切れ朝に深く水を与え、少量の追肥をする
花は付くがつるばかり伸びる窒素過多のつるぼけ追肥を止め、つるの先を摘む
花に小さな虫が群がるアザミウマやアブラムシ水で流し、多いときは登録薬剤を使う

莢に入るメイガの食害

花豆の莢で最も困るのがメイガの仲間の食害です。花や若い莢に卵を産み、ふ化した幼虫が莢の中に入って豆を食べます。外から見ると小さな穴と粉のようなふんが出ているだけなので、気づいたときには中の豆が食われています。

莢の中に入られたあとは薬も届きません。花が咲き始めた時期に見回り、莢の表面に穴やふんがないかを確かめて、見つけた莢は早めに取って畑の外で処分します。

莢の表面を見て回る
小さな穴と、そこから出た粉のようなふんが目印です。週に二回ほど見回ると被害の広がりが止まります。
被害莢は取って処分
穴のある莢は取り、畑に落とさず袋に入れて処分します。落としたままだと中の幼虫が土に潜って翌年に出ます。
開花期に薬を使うなら
被害が多い年は、花の時期に豆類に登録のある殺虫剤を使います。適用作物と収穫前日数を必ず確かめます。

収穫した莢を室内に置いておくと、中から幼虫が出てくることがあります。豆にした段階で虫食い穴のあるものは選り分けます。

アブラムシとハダニは葉裏を見る

新芽やつるの先に小さな虫が密集していたらアブラムシです。汁を吸って伸びを止めるだけでなく、ウイルス病を運びます。見つけたら水で流すか、指でこすり落とします。数が多いときだけ薬に頼ります。

葉の色が細かくかすれて白っぽくなり、葉裏に細かい網が見えるならハダニです。乾いた場所で増えるので、葉裏に水をかけるだけでも数が減ります。夏の乾いた時期に出やすい相手です。

新芽の密集を落とす
つるの先に群がったアブラムシは、勢いのある水で流すか手袋をした指でこすります。早いうちなら薬は要りません。
葉裏に水をかける
ハダニは乾きを好みます。夏の夕方に葉裏へ水をかけると増え方が鈍ります。かけるのは日が傾いてからにします。
ひどい葉は取り除く
かすれがひどく回復しない葉は付け根から取り、畑の外へ出します。残しても光合成の役に立ちません。

病気は風通しと水のかけ方で防ぐ

花豆は葉が大きく茂るので、株の内側が湿ったままになると病気が出ます。葉に褐色の斑点が広がる病気や、茎の地際が茶色くくびれて株ごとしおれる病気が代表です。地際の病気は治せないので、抜いて処分します。

予防は三つです。株間を五十センチ以上あけること、水は葉にかけず株元へ与えること、混んだつるを間引いて風を通すこと。豆類の連作も病気を増やすので、同じ場所は二年から三年あけます。

水は株元へ
上から葉にかけると土がはねて病原菌が葉に付きます。ジョウロの口を低くして株元の土へ静かに注ぎます。
病葉は早めに取る
斑点の出た葉は付け根から取り、袋に入れて処分します。畑に落としたままだと翌年の発生源になります。
豆類の連作を避ける
前作がインゲンや枝豆だった場所は二年から三年あけます。畝ごとに何を作ったかを記録しておくと迷いません。

生の豆は必ず十分に加熱する

花豆の生の豆には、加熱しないと体に合わない成分が含まれています。乾燥豆は一晩水にひたしてから、たっぷりの湯でしっかり煮てください。半煮えや、水にひたしただけの状態で食べるのは避けます。若い莢を食べる場合も、生食はせずゆでてから使います。

この点は花豆に限らずインゲンの仲間に共通する扱いですが、花豆は粒が大きく火が通りにくいので、とくに念入りに加熱します。中心まで柔らかくなったかを確かめてから使います。

一晩水にひたす
乾燥豆は豆の三倍の水に一晩ひたして戻します。粒が大きいので、短時間では中心まで水が入りません。
ひたし水は替える
戻し水は捨て、新しい水で煮ます。煮こぼしてから本煮に入ると、口当たりも軽くなります。
中心まで火を通す
指で押してつぶれるまでしっかり煮ます。芯が残っている状態では食べません。若莢も必ずゆでてから使います。

被害でつまずいたときの見分け

葉が食われた、株ごとしおれた、莢に穴がある、豆に小さな穴。花豆で起きる症状は、暑さによる障害か、虫か、病気かの三つに分かれます。うつるものかどうかを先に判断すると、次の手が決まります。

株ごと急にしおれた
地際を見ます。茶色くくびれていれば土の病気です。治らないので抜いて処分し、その場所には豆類を続けません。
葉が大きく食われた
夜に活動する幼虫がいます。朝夕に葉裏と株元を探して取ります。食害が葉だけなら株への影響は限られます。
莢に粉のようなふん
メイガが中にいます。その莢は取って処分し、周りの莢も見て回ります。落とさず持ち帰るのが要点です。
乾かした豆に小さな穴
保存中に虫が出ています。密閉容器に移し、冷蔵庫か冷凍庫で数日冷やしてから常温の保存に戻します。

花豆の収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は花豆の育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

次に読む

花豆について、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる