季節で水の量が大きく変わる
サフランは秋から春に育ち、夏に休眠する球根です。育っている時期は土が乾いたらたっぷり、休眠している夏は水を切る。この切り替えがサフランの水やりの基本で、間違えると球根が腐ります。
植え付け直後は一度たっぷり与えたあと、芽が出るまでは控えめにします。芽が伸び始めたら表面が乾いたら与え、葉が茂る冬は乾き具合を見ながら続けます。五月に葉が黄色くなり始めたら減らし、枯れたら完全に止めます。
| 時期 | 株の状態 | 水やり |
|---|---|---|
| 8月下旬〜9月(植え付け) | 芽が出る前 | 植えた直後に一度。あとは乾いたら少し |
| 10月〜11月(開花) | 芽が伸びて開花 | 表面が乾いたらたっぷり |
| 12月〜4月(葉の生育) | 葉が茂る | 乾いたらたっぷり。凍る日は朝に |
| 5月(葉が枯れ始め) | 葉が黄色くなる | 減らしていく |
| 6月〜8月(休眠) | 葉が枯れる | 与えない。鉢は雨の当たらない場所へ |
サフランは秋に芽を出して冬に葉を伸ばし、初夏に休眠するという、多くの草花とは逆の一年を送ります。夏に水をやり続けて球根を腐らせるのがいちばん多い失敗なので、「葉があるときだけ水」と覚えておくと迷いません。
追肥は花のあとが本番
サフランの花は球根の中の養分で咲くので、植え付け時の肥料は花には効きません。肥料が効くのは花のあと、葉が伸びて球根を太らせる時期です。追肥(育ちの途中で足す肥料)は花が終わったあとから三月まで、月に一回の液体肥料が目安です。
窒素の多い肥料は葉ばかり茂って球根が太りません。リン酸とカリの多い草花用か球根用の肥料を選びます。植え付け時に元肥(前もって入れる肥料)を入れるなら、ゆっくり効く粒状のものを少量にとどめます。
- 花が終わったら液体肥料を始める
- 最後の花を摘んだ翌週から、規定の倍率に薄めた液体肥料を月に一回、水やり代わりに与えます。
- 三月まで続ける
- 十二月、一月、二月、三月と月に一回です。寒い日を避けて、暖かい日の午前中に与えます。
- 四月以降はやめる
- 葉が黄色くなり始める時期に肥料を与えると球根が腐りやすくなります。四月に入ったら止めます。
土なしで咲かせた球根は養分を使い切っています。花後すぐに植えて、追肥を欠かさずに葉を育てないと来年は咲きません。
冬の葉に日を当てるのが一番の肥料
サフランは十一月から四月まで細長い葉を茂らせ、その間の光合成で来年の花の養分を蓄えます。冬の間、日当たりのよい場所に置くことが、どんな肥料より効きます。室内で咲かせた鉢も、花後は必ず戸外の日なたに出します。
サフランは寒さに強く、関東の平地なら霜が当たっても葉は枯れません。凍る日が続く地域では鉢を軒下に寄せる程度で十分です。室内に取り込むと日照不足で葉が伸びすぎ、球根が太りません。
- 花後は戸外の日なたへ
- 室内や軒下で咲かせた鉢は、花が終わったら一日中日の当たる戸外に移します。ベランダなら手すり際が向きます。
- 葉が倒れても切らない
- 葉は長く伸びて倒れますが、光合成を続けています。五月に自然に枯れるまで切らずにそのままにします。
- 凍る日は朝に水をやる
- 夕方に水をやると夜に凍って根が傷みます。よく凍る時期は暖かい日の午前中に与えます。
雪や強い霜で葉が傷んでも、根元が生きていれば春にまた伸びます。傷んだ葉先だけを切り、株元を乾いた落ち葉で軽く覆います。
鉢植えは二年に一度植え替える
鉢植えは球根が分球して混み合うので、二年に一度、夏の休眠中に掘り上げて植え替えます。掘り上げた球根は大きさで分け、大球は花用、小球は育成用に別々の鉢に植えると管理が楽です。
庭植えは三年から四年は植えっぱなしで構いませんが、花が減ってきたら混みすぎの合図です。休眠中に掘り上げて間隔を空けて植え直します。
| 容器 | 植え替えの頻度 | 目安 |
|---|---|---|
| 5号鉢(3球) | 毎年〜2年に1回 | 分球で鉢がいっぱいになったら |
| プランター(10球程度) | 2年に1回 | 花の数が減ったら |
| 庭植え | 3〜4年に1回 | 花が小さく少なくなったら |
水と肥料でつまずいたときの見分け方
葉の色や球根の様子を見れば、水と肥料のどちらが原因か判断できます。葉が黄色いのが冬なら異常、五月なら正常な枯れ始めです。時期と合わせて見ます。
- 冬に葉が黄色くなる
- 水のやりすぎか肥料不足です。土が湿ったままなら乾くまで待ち、乾いているなら液体肥料を一回与えます。
- 葉がひょろりと長く倒れる
- 日照不足です。室内なら戸外に出します。ある程度の倒れは正常なので、色が濃ければ問題ありません。
- 夏に球根が腐った
- 休眠中に水が入りました。鉢は雨の当たらない場所に移すか、掘り上げて風通しのよい場所で保管します。
- 球根が小さいまま
- 冬の日照不足か追肥不足です。来年は花後すぐに日なたに出し、月に一回の液体肥料を三月まで続けます。
サフランの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
サフランの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はサフランの育て方にまとめています。
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