症状から原因を見分ける
セージの不調の八割は湿気が原因です。梅雨の蒸れによる葉の黒ずみ、水のやりすぎによる根腐れ、風通しの悪さからくるうどんこ病が代表です。虫はアブラムシとハダニが出ますが、被害は軽いことが多いです。
まず株元と葉裏を見て、根元が黒くないか、葉裏に虫がいないかを確かめます。株全体がしおれているのに土が湿っているなら根の問題で、水を足すと悪化します。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 土が湿っているのにしおれる | 根腐れ | 水を止め、乾かす。鉢は植え直し |
| 下葉が黒ずんで落ちる | 蒸れ | 内側の枝を切り、株元を掃く |
| 葉に白い粉 | うどんこ病 | 葉を取り、風を通す |
| 新芽に小さな虫 | アブラムシ | 指でつぶすか水で流す |
| 葉に白い点、裏に細かい虫 | ハダニ | 葉裏に朝、水をかける |
| 葉が白っぽく縮む | 強い日差しの日焼け | 午後に日陰を作る |
根腐れは水はけと深植えから
セージが枯れる原因でいちばん多いのが根腐れです。水はけの悪い土、深植え、受け皿の水、梅雨の長雨が重なると、根が黒く傷んで水を吸えなくなります。症状は「土が湿っているのにしおれる」で、水切れと見間違えて水を足すと止めを刺します。
地植えは高畝と軽石の混ぜ込みで予防し、鉢は素焼き鉢と軽石の鉢底で予防します。すでに根腐れした株は、水を止めて乾かし、鉢なら黒い根を切って新しい乾いた土に植え直します。
- 土を触って水切れと見分ける
- しおれていても土が湿っていれば根腐れです。乾いていれば水切れなので、朝にたっぷり与えて回復を見ます。
- 水を止めて乾かす
- 鉢は雨の当たらない風通しのよい場所に移し、土が完全に乾くまで水を与えません。地植えは株元の土を軽くほぐして風を入れます。
- 鉢は根を切って植え直す
- 鉢から抜き、黒く柔らかい根をはさみで切り落とします。新しい乾いた土に植え、一週間は水を控えます。
- 回復しないなら挿し木で更新
- 半分以上の根が黒いなら回復は難しいです。元気な枝先を挿し木にして株を作り直します。
梅雨の蒸れは透かしで防ぐ
梅雨に株の内側の葉が黒ずんで落ちるのは、湿気がこもって葉が傷むためです。茂った株ほど起きやすく、放っておくと枝の根元まで黒くなって株が枯れます。予防は六月上旬までの透かしで、風が通れば起きません。
すでに黒ずんだ葉は戻らないので取り除き、株元の落ち葉も掃きます。鉢植えは軒下に移して雨を避けます。地植えで雨を避けられないなら、株元に軽石を敷いて泥はねを減らします。
- 黒い葉をすべて取る
- 黒ずんだ葉と枝は病気の元になるので、晴れた日に取り除いて処分します。株元に落としたままにしません。
- 内側の枝を切って風を通す
- 株の中心に向かう枝と重なる枝を付け根から切ります。全体の三分の一までにとどめます。
- 鉢は雨を避ける
- 軒下や棚の上など雨が直接当たらない場所へ移します。地面に直接置かず、レンガの上に乗せます。
うどんこ病の白い粉も同じ蒸れと風通しの悪さから出ます。手当ては同じで、白くなった葉を取り除き、風を通します。
アブラムシとハダニは早めに見つける
セージは香りが強いので虫は少ないですが、春の新芽にアブラムシ、乾燥した夏に葉裏のハダニが出ます。どちらも数が少ないうちなら指や水で落とせます。葉を食べるハーブなので、薬はできるだけ使わず、使うなら野菜用の殺虫剤を表示どおりに使います。
肥料が多いと柔らかい新芽が増えてアブラムシを呼びます。虫が続くなら追肥(育ちの途中で足す肥料)を止めて様子を見ます。乾かし気味に育てた固い葉には虫が付きにくくなります。
- 新芽の裏を週に一回見る
- アブラムシは新芽の裏と茎に集まります。数匹なら指でつぶし、群れていれば先端ごと摘み取ります。
- ハダニは葉裏に朝水をかける
- 葉が白くかすれて裏に細かい虫がいればハダニです。朝に葉裏に水をかけると減ります。夕方は蒸れるので避けます。
- ひどければ野菜用の殺虫剤
- 手で取り切れない場合は野菜用の殺虫剤を表示どおりに使い、収穫までの日数を守ります。
手当てしても戻らないときの判断
手を打ったのに回復しない株は、根がすでに大きく傷んでいることが多いです。回復を待つより挿し木で更新するほうが早く、セージは挿し木の成功率が高いので株を失う心配はありません。
- 枝の半分以上が枯れた
- 生きている枝先を数本切って挿し木にし、親株は処分します。同じ場所に植え直すなら土を入れ替えます。
- 新芽が出ても小さいまま
- 根が弱っています。肥料は与えず、水を控えて一か月待ちます。動かないなら挿し木で更新します。
- 毎年梅雨に同じ症状が出る
- 場所の水はけが悪いか、風が通りません。畝を高くするか、鉢に移して軒下で育てます。
- 隣の株にも広がった
- 病気の葉が株元に残っています。全株の株元を掃き、黒い葉を処分し、株間を広げて風を通します。
セージの収穫までのコツは作物ページに
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