水やりは土の乾きで決める
根が深く伸びるので、根付いた後の地植えはほとんど雨だけで育ちます。夏の晴天が十日続いたら朝にたっぷり与える程度です。鉢植えは表面が乾いて鉢が軽くなったら底から流れるまで与え、受け皿の水は捨てます。冬も常緑で葉が残りますが、生育は止まるので水は月に二〜三回で足ります。
水やりのたびに土の中まで湿らせ、次にやるまでの間隔を空けるのがコツです。表面だけを毎日湿らせると、根が浅くなって夏の乾きに弱い株になります。指を第二関節まで差し込んで湿りを確かめてから判断してください。
| 時期 | 地植え | 鉢植え |
|---|---|---|
| 植えて1か月 | 表面が乾いたら | 表面が乾いたら毎日 |
| 春・秋の生育期 | 雨だけで足りる | 表面が乾いてから翌日 |
| 夏(7〜8月) | 晴天が10日続いたら朝に | 朝、表面が乾いていたら |
| 冬(12〜2月) | 与えない | 月2〜3回、暖かい日の午前 |
葉が昼にしおれても夕方戻るなら水は足りています。朝からしおれているときだけ与えます。
肥料は控えめに
肥料が多いと葉が大きくなる代わりに香りが薄くなり、株が柔らかくなって蒸れやすくなります。元肥(植えるときに入れる肥料)を緩効性肥料ひとつまみにとどめ、追肥(育ちの途中で足す肥料)は三月と九月の年二回、同じ量を株元にまく程度で足ります。葉を多く収穫した後、色が薄くなったときだけ液体肥料で補います。
- 三月の芽出し肥
- 新しい葉が伸び始めたら、株から十センチ離して緩効性肥料をひとつまみまき、土と混ぜます。
- 九月のお礼肥
- 夏を越して秋の葉が動き始めたら、同じ量をもう一度施します。十月以降は与えず、冬に備えて株を締めます。
- 収穫後の液体肥料
- たくさん摘んだ後に葉の色が薄くなったら、規定の倍に薄めた液体肥料を一回与えます。濃いと香りが落ちます。
肥料を与えた後に葉の色が急に濃くなったら効きすぎの目安です。次の回は量を半分にします。
花茎を切って葉を柔らかく保つ
五月から六月、株の中心から花茎が立ち上がり、先に赤紫の小さな球状の花が付きます。花を咲かせると葉が硬くなって香りも落ち、株の力も種に取られます。葉を採るのが目的なら、花茎が伸び始めたら根元から切ります。切り続けると次々に新しい葉が出て、柔らかい葉を長く楽しめます。
- 花茎を見つけたら切る
- 株の中心から葉のない細い茎が伸びてきたら花茎です。見つけしだい根元からはさみで切ります。
- 種を採る株は残す
- 種を採りたいなら一株だけ花を咲かせ、他の株は切ります。花は小さく地味ですが、切り花の添えにも使えます。
- 古い葉を整理する
- 外側の硬くなった葉、黄色くなった葉は付け根から摘み、中心の若い葉に光と風を当てます。
夏越しは蒸れを防ぐ
サラダバーネットは寒さに強い反面、日本の高温多湿の夏が苦手です。梅雨から真夏にかけて株元が蒸れて下葉が腐り、ひどいと株ごと枯れます。梅雨前に外側の葉を減らして風通しを作り、鉢植えは雨の当たらない半日陰へ移します。地植えは畝を高くして水はけをよくし、株元に敷きわらをして泥はねを防ぎます。
| 場面 | 起きやすいこと | やること |
|---|---|---|
| 梅雨入り前 | 葉が混み合う | 外葉を3割ほど摘んで風を通す |
| 梅雨の長雨 | 株元の腐り | 鉢は軒下へ、地植えは敷きわら |
| 梅雨明けの猛暑 | 葉焼け・水切れ | 鉢は西日を避けた半日陰へ |
| 8月下旬 | 株が弱る | 傷んだ葉を取り、9月の追肥で回復 |
夏に葉が半分ほど枯れても、株の中心が生きていれば秋に回復します。慌てて肥料や水を増やさないことが大切です。
冬の管理
マイナス十度程度の寒さにも耐え、関東平野部では冬も葉が残ります。霜で葉が傷んでも中心の芽は生きているので、傷んだ外葉を取るだけで構いません。冬の葉は硬めですが、香りは残っているので少量なら収穫できます。鉢植えは北風を避けた軒下に置き、土が完全に乾かない程度に月二〜三回水をやります。
- 傷んだ外葉を取る
- 霜で茶色くなった外側の葉を付け根から摘みます。中心の小さな葉が緑なら株は生きています。
- 敷きわらで根を守る
- 株元に腐葉土か敷きわらを三センチほど敷き、霜で根が持ち上がるのを防ぎます。持ち上がったら暖かい日に押さえます。
葉が硬い・株が弱るときの原因
葉が硬く香りが落ちたなら、花茎を切り忘れて花が咲いたか、株が古くなっています。花茎を切って古い葉を整理すれば新しい柔らかい葉が出ます。三年以上たって中心が枯れてきた株は、春か秋に株分けで若返らせます。下葉が黄色く株元が湿っているなら過湿で、水を止めて土を乾かします。
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 葉が硬く香りが薄い | 花を咲かせた・株の老化 | 花茎を切り、古株は株分け |
| 下葉が黄色く土が湿っている | 過湿 | 水を止め、外葉を取って風を通す |
| 葉が大きいが香りがない | 肥料過多 | 追肥を止めて乾かし気味に |
| 夏に株が半分枯れた | 蒸れ | 傷んだ葉を取り、秋の回復を待つ |
サラダバーネットの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
サラダバーネットの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はサラダバーネットの育て方にまとめています。
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