まき時は春と秋の二回
発芽温度は十五〜二十度で、関東平野部の露地なら三月下旬から五月上旬の春まきと、九月中旬から十月中旬の秋まきができます。秋まきのほうが暑さを避けて育つので株が締まり、翌春から長く収穫できます。春まきは梅雨と夏を小さな株で越すことになるので、水はけと風通しに気を配ります。寒冷地は春まき、暖地は秋まきが向きます。
| 地域 | 春まき | 秋まき |
|---|---|---|
| 寒冷地 | 4月中旬〜5月下旬 | 8月下旬〜9月上旬 |
| 関東平野部 | 3月下旬〜5月上旬 | 9月中旬〜10月中旬 |
| 暖地 | 3月中旬〜4月下旬 | 9月下旬〜11月上旬 |
種は小さく発芽まで一〜二週間かかります。まいた場所が分かるように、条まきなら列の両端に印を立てておきます。
種まきの手順
水はけがよく、やや乾き気味の土を好みます。石灰質の土でよく育つ性質があるので、まく二週間前に苦土石灰をひと握りまいて耕し、一週間前に腐葉土を混ぜます。肥料は少なめで、緩効性肥料をひとつまみで十分です。種は小さいので覆土は五ミリ以内にし、まいた後は板で軽く押さえて土と密着させます。
苦土石灰を先に入れる
まく二週間前に一平方メートルあたりひと握りの苦土石灰をまいて耕します。酸性の土では葉が小さく色も悪くなります。
浅くまく
深さ五ミリの溝を作り、一センチ間隔で種を落とします。土を薄くかけて手で押さえ、はす口で静かに水をやります。
発芽まで乾かさない
発芽までの一〜二週間は表面が乾いたら水をやります。春の強い日差しや秋の乾燥が心配なら、不織布をかけておきます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
ポットまきなら、種まき用の土に三〜四粒まいて明るい日陰に置き、本葉二枚で一本に間引きます。
直まきとポットまきの使い分け
サラダバーネットは移植を嫌わないので、ポットで苗を作ってから植えても、畑に直接まいても構いません。ポットまきは発芽を管理しやすく、雨や虫から守れるので初めての人に向きます。直まきは根が切れず株が大きく育ちますが、小さな芽が雑草に紛れやすいので、条まきで列を分かるようにしておきます。
| 方法 | 向く場面 | 手順の要点 |
|---|---|---|
| ポットまき | 初めて・少量・ベランダ | 9センチポットに3〜4粒、本葉4枚で植える |
| 直まき(条まき) | 畑でまとまった量 | 条間30センチ、1センチ間隔にまき間引く |
| プランター直まき | ベランダで収穫まで同じ容器 | 深さ20センチ以上、株間20センチに間引く |
鉢植えで育てるなら
根が深く伸びるので、深さ二十センチ以上の鉢かプランターを使います。六号鉢に一株、六十センチのプランターなら三株が目安です。土は市販のハーブ用か野菜用の培養土に、軽石を一割混ぜて水はけをよくします。ベランダなら日当たりのよい場所に置き、夏の西日と梅雨の長雨は避けます。
プランターで冬を越すときは、鉢を軒下に寄せて北風を避けます。土が凍るほどの寒さでも根は生きていますが、凍った土に水をやると根が傷むので、暖かい日の午前中にだけ与えます。
- 鉢の大きさを選ぶ
- 六号鉢(直径十八センチ)に一株、六十センチプランターに三株。株は横に広がるので、小さすぎる鉢では葉が小さくなります。
- 水はけをよくする
- 鉢底に軽石を敷き、培養土に軽石か鹿沼土を一割混ぜます。過湿で株元が腐るのが鉢植えで一番多い失敗です。
間引きと植え付け
本葉が二〜三枚のころに五センチ間隔、本葉五〜六枚で十センチ間隔に間引き、最終的に株間二十〜二十五センチにします。株は横に広がって直径三十センチほどのロゼット状になるので、狭いと蒸れます。ポット苗は本葉四〜五枚で、根鉢を崩さずに株間二十〜二十五センチで植え付けます。植え付け後は一週間ほど乾かさないようにします。
| 株の姿 | 間引き後の間隔 | やり方 |
|---|---|---|
| 本葉2〜3枚 | 5センチ | 混んだ所を指で抜くかはさみで切る |
| 本葉5〜6枚 | 10センチ | 葉の色の薄い株、小さい株を抜く |
| 葉が10枚前後 | 20〜25センチ | 葉が広がって隣と触れ合う前に抜く |
間引いた苗は根付きやすいので、別の場所に植えれば無駄になりません。抜くときは根を切らないよう、周りの土ごと持ち上げます。
芽が出ない・育たないときの原因
まいて三週間たっても芽が出ないなら、覆土が厚すぎたか、乾いたか、地温が低かったかのどれかです。出た芽がひょろひょろと伸びるなら日照不足で、覆いを外して日に当てます。芽は出たのに大きくならないなら、土が酸性か、株が混みすぎています。まき直すなら春は五月中、秋は十月中に済ませます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 3週間芽が出ない | 覆土が厚い・乾いた・低温 | 5ミリ以内の覆土でまき直す |
| 芽が細長く倒れる | 日照不足・混みすぎ | 覆いを外し、早めに間引く |
| 本葉が出ても大きくならない | 酸性の土 | 苦土石灰をまいて土に混ぜる |
| 芽が根元から倒れて枯れる | 水のやり過ぎで立枯れ | 水を控え、混んだ所を間引く |
サラダバーネットの種まきでよくある質問
サラダバーネットの種はいつまく?
発芽温度は十五〜二十度で、関東平野部の露地なら三月下旬から五月上旬の春まきと…。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
サラダバーネットの種はどうやってまく?
条まき / 直まきが目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
サラダバーネットの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
サラダバーネットの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
サラダバーネットは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
サラダバーネットの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
サラダバーネットの種まきに使うもの
ハーブの種は小さく、光を好むものが多いので、土をほとんどかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
土をかけない種は、ジョウロだと流れます。発芽までは霧で与えます。
- 浅い育苗箱・セルトレイ探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 深さ 5cm 前後の浅い箱か、128 穴のセルトレイ。
種が小さいうちは深い容器は要りません。浅いほうが地温も上がりやすくなります。
- 苗を買って育てるなら、種まきの資材は要りません。多年草のハーブは苗のほうが早いです。
- ポットに直まきできる大きさの種なら、セルトレイは要りません。
サラダバーネットの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はサラダバーネットの育て方にまとめています。
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