採り時は若い葉のうち
本葉が十枚ほどになった種まき後二か月から収穫できます。葉は小さな小葉が羽のように並んだ形で、中心から出た若い葉ほど柔らかく香りが強く、外側の古い葉は硬くて苦みが出ます。春と秋が一番おいしい時期で、夏は葉が硬くなり、冬は生育が止まるので少量だけ採ります。
| 時期 | 葉の状態 | 使い方 |
|---|---|---|
| 3〜6月 | 柔らかく香りが強い | サラダ、サンドイッチ、飾り |
| 7〜8月 | 硬めで苦みが出る | 刻んでドレッシングやバターに |
| 9〜11月 | 柔らかさが戻る | サラダ、スープの仕上げ |
| 12〜2月 | 生育が止まり硬い | 少量を飾りや香り付けに |
葉の摘み方
外側の葉から、葉柄の付け根ではさみで切るか手で折り取ります。中心の若い芽は次の葉の元なので残します。一度に株の三分の一より多く取ると回復が遅れるので、必要な分をこまめに摘むのが基本です。朝、露が乾いたころに摘むと香りが強く、日中の暑い時間に摘むとしおれやすくなります。
- 外葉から順に
- 株の外側にある葉の葉柄を、付け根から一センチ残して切ります。中心の若い葉は次回用に残します。
- 一株三分の一まで
- 一回に採る量は葉全体の三分の一以内にします。多く採った株は二週間ほど休ませ、葉が戻ってから次を採ります。
- 小葉だけ使う
- 料理には葉柄から小葉をしごき取って使います。葉柄は硬いので使わず、スープの香り付け程度にします。
複数株あれば、順番に摘んでいけば一株の負担が減り、常に柔らかい葉が採れます。
生での使い方
香りはキュウリに似てさわやかで、加熱すると飛んでしまうので、生で使うのが基本です。サラダに散らす、サンドイッチに挟む、冷たいスープやヨーグルトソースに刻んで混ぜる、水やワインに浮かべて香りを移す、といった使い方が向きます。小葉は柔らかいので、刻まずそのまま飾ってもきれいです。
加熱料理に使いたいなら、火を止めた後に刻んで加えるか、仕上げに散らします。卵料理や白身魚のソースに混ぜると、キュウリのような香りがほのかに残って合います。
| 用途 | 使い方 | 分量の目安 |
|---|---|---|
| サラダ | 小葉をそのまま散らす | 一人分に葉3〜5枚 |
| ハーブバター | 刻んでバターに混ぜる | バター50グラムに大さじ1 |
| ドレッシング・ソース | 刻んで酢やヨーグルトに | 大さじ1〜2 |
| 飲み物 | 葉を浮かべて香りを移す | グラスに1〜2枚 |
保存の仕方
乾燥させると香りがほとんどなくなるので、乾燥保存には向きません。冷蔵なら、湿らせたキッチンペーパーで包んで袋に入れ、三〜四日以内に使います。長く残すなら、刻んで少量の水かオリーブ油と一緒に製氷皿で凍らせると一か月ほど香りが持ちます。酢に漬けたハーブビネガーも、香りを長く残せる方法です。
- 冷蔵は三〜四日
- 洗わずに湿らせたキッチンペーパーで包み、袋に入れて野菜室へ。使う直前に洗います。
- 冷凍は製氷皿で
- 小葉を刻んで製氷皿に入れ、水かオリーブ油を注いで凍らせます。凍ったら袋に移し、一か月以内に使います。
- ハーブビネガーにする
- 洗って水気を切った葉を清潔なびんに入れ、白ワインビネガーを注いで二週間置きます。葉を取り出せば数か月持ちます。
冷凍した葉は解凍すると黒ずみます。凍ったまま料理に入れるか、氷ごとドレッシングに溶かして使います。
収穫を長く続けるコツ
花茎を切り続けることと、古い葉をこまめに整理することが、柔らかい葉を長く採る二つのコツです。花が咲くと葉が硬くなり、古い葉が残ると株元が蒸れて新しい葉が出にくくなります。株を三株以上持って順番に摘み、三〜四年に一度株分けで若返らせれば、一年を通してほぼ途切れずに収穫できます。
- 花茎はすぐ切る
- 五月以降、中心から伸びる花茎を見つけたら根元から切ります。放置すると一気に葉が硬くなります。
- 古い葉を整理する
- 月に一度、外側の黄色い葉や硬い葉を付け根から摘みます。株の中心に光が入り、新しい葉が続けて出ます。
- 三〜四年で株分け
- 株の中心が硬く木のようになり、新しい葉が小さくなったら株の老化の目安です。春か秋に掘り上げて株分けし、外側の若い部分を植え直すと柔らかい葉が戻ります。
葉が苦い・すぐしおれるときの原因
葉が苦いのは、外側の古い葉を採ったか、夏の高温期に採ったか、花を咲かせた後の葉です。中心寄りの若い葉を春秋に採れば苦みは出ません。摘んだ葉がすぐしおれるのは、日中の暑い時間に採ったか、水気のない状態で置いたためです。朝に採り、すぐ湿らせたペーパーで包めば数日持ちます。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉が苦い | 古い葉・夏の葉・開花後 | 中心寄りの若葉を春秋に採る |
| 摘むとすぐしおれる | 日中の収穫・乾燥 | 朝に採り、湿らせたペーパーで包む |
| 香りが弱い | 肥料過多・乾燥保存 | 追肥を止め、生か冷凍で使う |
| 収穫すると株が弱る | 採りすぎ | 1回3分の1以内、株数を増やす |
サラダバーネットの収穫と乾燥に使うもの
ハーブは穫るところより、乾かしてしまうところで香りが決まります。早く乾かすほど香りが残ります。
- 収穫用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ ハーブ 収穫」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、ステンレス製。細い茎を切るので小さいもので足ります。
手でちぎると茎が裂けて、そこから枯れ込みます。節のすぐ上で切ると、そこから新しい枝が出ます。
- 乾燥ネット(三段)探す言葉「ハーブ 乾燥ネット 三段」
- 規格の目安
- 直径 45cm 前後の三段。畳めるものが置き場所を取りません。
風の通る日陰に吊るします。直射日光に当てると、香りの成分が飛んで色も抜けます。
- 密閉できる保存瓶探す言葉「保存瓶 密閉 スパイス」
- 規格の目安
- 遮光性のある瓶か、暗い場所に置ける透明瓶。100〜200ml。
完全に乾いてから入れます。少しでも湿りが残っているとカビます。手で揉んで砕けるまでが目安です。
- ラベル探す言葉「ラベルシール 手書き 保存瓶」
- 規格の目安
- 瓶に貼れるシール。品種名と乾かした日を書きます。
乾いたハーブは見分けが付きません。日付があれば、香りが落ちる前に使い切れます。
- 風通しのよい日陰があるなら、乾燥ネットは無くても麻ひもで吊るせます。
- 食品乾燥機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
サラダバーネットの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はサラダバーネットの育て方にまとめています。
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