切る時期は花後から芽が動く前まで
サザンカは春に伸びた枝の先に、六月から七月ごろ花芽ができ、秋から冬に咲きます。剪定は花が終わった直後から、新芽が動き出す三月末までに行います。それより遅れて夏に切ると、できかけた花芽を落とすことになり、その年の花が減ります。
| 時期 | 切ってよいか | 理由 |
|---|---|---|
| 12月〜3月(花後〜芽出し前) | 切ってよい、強い剪定も可 | この後伸びる枝に花芽がつく |
| 4月〜5月 | 軽い整枝(形を整える程度の剪定)まで | 新芽が伸びている途中 |
| 6月〜7月 | 生け垣の軽い刈り込みだけ | 花芽ができ始めている |
| 8月〜11月 | 切らない | 花芽が完成しており切ると咲かない |
花が長く咲く品種では、二月になっても咲き続けます。花を待っていると芽出しに間に合わないので、遅くとも三月中旬には切り始めてください。
一本立ちは混んだ枝を抜く剪定
庭木として一本立ちに育てるなら、刈り込まずに混んだ枝を根元から抜いて風を通す剪定にします。内側に向かう枝、交差する枝、真上に勢いよく伸びる徒長(勢いよく長く伸びること)した枝、いわゆる徒長枝を選んで、枝の付け根で切ります。枝先を詰めるだけの剪定を続けると、枝先ばかり細かく分かれて内側が枯れ込みます。
- 徒長枝を付け根で切る
- 真上に一メートル近く伸びた枝は花がつきにくく、樹形も乱します。枝の付け根を確かめて切り取ります。
- 内向きと交差する枝を抜く
- 幹に向かって伸びる枝、他の枝と交差する枝を根元から切ります。残す枝に光と風が通ります。
- 高さを抑えるなら分かれ目で
- 背を低くしたいときは幹の途中で切らず、横枝が出ている分かれ目のすぐ上で切ります。切り株を残すと枯れ込みます。
- 全体の二割まで
- 一度に切るのは葉の量の二割ほどまでにします。多く切ると翌年に徒長枝が大量に出て、かえって形が乱れます。
生け垣は年二回の刈り込み
生け垣は三月と六月の年二回刈り込みます。三月は花後の本刈りで、形を決める大事な刈り込みです。六月は伸びた新芽の先を軽く刈って形を整える程度にとどめます。七月以降は花芽ができているので刈りません。上面をやや狭く、下を広く刈ると下枝まで日が当たり、すけずに保てます。
刈り込みばさみで表面をそろえた後、内側をのぞいて枯れ枝と混み合った枝を手ばさみで抜きます。これを省くと内側が枯れ込んで、数年で表面の薄い葉だけの生け垣になります。
- 三月に形を決めて刈る
- 花が終わったら、目標の高さと幅に合わせて表面をそろえます。前年の刈り込み面より二、三センチ外側を目安に切ると毎年少しずつ厚くなります。
- 六月は新芽の先だけ
- 春に伸びた新芽が固まってきたころ、飛び出した分だけ軽く刈ります。深く刈ると花芽が減ります。
- 内側の枯れ枝を抜く
- 刈り込んだ後に内側をのぞき、枯れ枝と混んだ枝を手ばさみで根元から抜きます。年一回、三月に行えば十分です。
生け垣が伸びすぎて幅が広がったときは、三月に前年の面より内側へ強く刈り戻せます。葉のない位置で切っても、サザンカは幹から芽を吹きます。
大きくなりすぎた木の切り戻し
何年も放置して三メートルを超え、内側が枯れ込んでいる木は、三月に思い切って高さを半分ほどに切り戻せます。サザンカは太い幹からでも芽を吹くので、葉のない位置で切っても枯れません。その年の花は減りますが、翌年から低い位置で咲きます。ただし一度に半分以上は切らず、二年に分けます。
- 三月に高さを決めて切る
- 目標の高さを決めたら、その高さに横枝が出ている位置を見て幹を切ります。太い幹はのこぎりで斜めに切り、切り口に癒合剤を塗ります。
- 残す枝を三分の一ずつ整える
- 残った枝も先端を三分の一ほど切り詰め、全体のバランスをそろえます。内側の枯れ枝はすべて抜きます。
- 五月に吹いた芽を間引く
- 切り口の周りから多数の芽が吹きます。五月に太くて外向きの芽を数本残し、残りはかき取ると形が整います。
咲かない、枝がすけるときの原因と直し方
花がほとんど咲かないときは、夏から秋に刈り込んで花芽を落としたか、日照不足かのどちらかです。刈り込みの時期を三月と六月上旬に限れば翌年から咲きます。日陰なら周囲の木を透かして光を入れるか、あきらめて葉を楽しむ生け垣として使います。
枝がすけて下のほうに葉がなくなるのは、上面を広く刈って下枝に日が当たらないか、内側の間引きをせず枯れ込んだかです。上を狭く下を広く刈り直し、三月に内側の枯れ枝を抜きます。下枝が完全に枯れているなら、幹を低く切り戻して低い位置から芽を吹かせます。
| 症状 | 考えられる原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 花がほとんど咲かない | 夏秋の刈り込み、日照不足 | 刈る時期を三月と六月上旬に限る |
| 下枝がすけて葉がない | 上面が広い、内側の枯れ込み | 上を狭く刈り、内側の枯れ枝を抜く |
| 徒長枝ばかり出て形が乱れる | 一度に切りすぎ | 二年に分けて切る、徒長枝は付け根で |
| 切った幹から芽が出ない | 真夏や真冬の剪定 | 三月まで待つ、皮が緑なら生きている |
サザンカの剪定・切り戻しに使うもの
切り戻しは株を若返らせる作業です。切る位置と、切り口を乾かすことに関わるものだけで足ります。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 園芸 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 5cm 前後。バイパス式(刃が交差するもの)は切り口がきれいです。
アンビル式(刃が台に当たるもの)は茎を潰します。生きた枝を切るならバイパス式を選びます。
- 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
- 規格の目安
- 濃度 70〜80%。スプレー式。
株を変えるたびに刃を拭きます。病気の株から健全な株へ、はさみが運んでしまうのを防げます。
- 園芸用手袋探す言葉「園芸手袋 背抜き」
- 規格の目安
- 手のひらにゴムを張った背抜きタイプ。細かい作業ができる薄手のもの。
茎の汁でかぶれる植物があります。厚い革手袋だと、切る位置を指で確かめられません。
- 柔らかい茎の草花は、指で摘めばはさみは要りません。
- 癒合剤は木の太い枝を切るときのもので、草花には要りません。
サザンカの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はサザンカの育て方にまとめています。
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