一年の流れを表で見る
サザンカは十月から十二月に咲き、花後の三月に剪定、春に新芽が伸びて夏に花芽を作ります。作業は三月の剪定と冬の肥料、チャドクガの見回りが中心で、それ以外はほぼ見守るだけです。暖地は二週間早く、寒冷地は同じだけ遅く読んでください。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 1〜2月 | 寒肥、遅咲きの開花、花がら掃除 | 花が終わった株から順に |
| 3月 | 剪定・刈り込み、植え付け、鉢の植え替え | 芽が動く前に終える |
| 4月 | 植え付け、チャドクガの卵の確認 | 新芽が伸び始める |
| 5月 | 新芽の伸び、チャドクガ一回目の見回り | 葉裏に幼虫の群れ |
| 6月 | 生け垣の軽い刈り込み(上旬まで) | 新芽が固まる |
| 7〜8月 | 水やり、敷きわら、切らない | 花芽ができている |
| 9月 | チャドクガ二回目の見回り、植え付け、植え替え | 残暑が引いてから |
| 10〜12月 | 開花、つぼみの整理、花がら掃除 | つぼみが色づく |
一月から三月:肥料と剪定
一月から二月は寒肥(休眠期に施す遅効きの肥料)の時期です。枝先の真下に溝を掘って堆肥と油かすを埋めます。まだ咲いている品種は花がら掃除を続け、落ちた花びらは株元にためず片付けます。花びらが腐ると灰色かびの元になります。
三月は一年で一番大切な剪定の月です。花が終わったら混んだ枝を抜き、生け垣は形を決めて刈り込みます。新芽が動き出す三月末までに終えます。植え付けと鉢の植え替えもこの時期に行います。
- 花がらを株元から片付ける
- 散った花びらは株元にためず、週に一度掃いて捨てます。湿った花びらは灰色かびの温床になります。
- 芽の色で剪定期限を見る
- 枝先の芽が固く小さいうちは切れます。先が緑にふくらんで割れ始めたら、その年の強い剪定は終わりです。
- 三月中に植え替える
- 鉢植えは三月中に根鉢の外側を三分の一ほぐして植え替えます。四月に入ると新芽の伸びと重なって弱ります。
四月から六月:新芽とチャドクガ
四月から新芽が伸び、五月には新しい葉がそろいます。この時期の一番の仕事はチャドクガの見回りです。四月に葉裏の卵の塊を探し、五月に群れている幼虫を葉ごと切り取ります。触るとかぶれるので、見つけたら素手で触らず、袋をかぶせて枝ごと切ります。
六月上旬は生け垣の軽い刈り込みの最終期です。春に伸びた新芽が固まってきたら、飛び出した分だけ刈ります。六月中旬以降は花芽ができ始めるので、刈りません。一本立ちの木は四月から六月は何もしません。
- 四月に葉裏の卵を探す
- 葉裏に黄褐色の毛で覆われた卵の塊がないか見ます。見つけたら葉ごと切って袋に入れて処分します。
- 五月に幼虫の群れを枝ごと切る
- 葉裏に小さな幼虫が並んでいたら、袋をかぶせて枝ごと切り落とし、口を縛って捨てます。散らさないのがこつです。
- 六月上旬までに軽く刈る
- 生け垣は新芽が固まったら、飛び出した分だけ刈って形を整えます。深く刈ると花芽が減ります。
七月から九月:花芽を守る
夏は花芽が枝先の中で育つ時期です。作業はほとんどなく、枝を切らないことだけ守ります。真夏に十日以上雨がなく葉が内側に丸まったら、朝に株元へたっぷり水をやります。株元の敷きわらで乾きを和らげます。
九月はチャドクガの二回目の発生期です。五月と同じく葉裏を見回り、群れを枝ごと切ります。残暑が引いた九月下旬からは植え付けと植え替えができます。九月に葉色が薄ければ緩効性肥料を少量足しますが、濃い緑なら何もしません。
- 葉の丸まりを見て水をやる
- 葉が内側に丸まって艶を失ったら水切れです。翌朝に株元へたっぷりやります。夕方まで戻る程度なら不要です。
- 九月にもう一度葉裏を見る
- 八月下旬から九月に二回目の幼虫が出ます。五月と同じ手順で枝ごと切って処分します。
- つぼみの数を確かめる
- 九月下旬に枝先を見て、一枝に三つ以上つぼみがついていれば十分です。少ないときは日当たりか剪定時期を見直します。
十月から十二月の開花と、時期を逃したときの手当て
十月からつぼみが色づき、十一月から十二月が見ごろです。一枝に五つ以上つぼみがついていたら、二、三個に摘むと一輪が大きくなり、株の負担も減ります。散った花びらは株元にためず掃除します。花の時期に肥料は与えません。
三月の剪定を逃して五月になってしまったら、生け垣は六月上旬までに軽く刈るだけにとどめ、一本立ちは徒長(勢いよく長く伸びること)した枝を付け根で抜くだけにします。夏以降に切ってしまい花芽を落としたときは、その冬は咲きませんが株は無事です。翌年三月の剪定を軽くして枝を伸ばし、翌々年に備えます。
| 時期 | まだできること | あきらめること |
|---|---|---|
| 4月〜5月 | 徒長枝を付け根で抜く、軽い整枝(形を整える程度の剪定) | 強い切り戻し |
| 6月上旬 | 生け垣の軽い刈り込み | 深い刈り込み |
| 6月中旬〜9月 | 水やり、チャドクガの見回り | 剪定全般 |
| 夏に切ってしまった翌年 | 三月に軽く剪定して枝を伸ばす | その冬の花 |
サザンカの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
サザンカの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はサザンカの育て方にまとめています。
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